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がん治療薬の「オプジーボ」はなぜ超高額なのか?

6月18日(日) 13:00

がんの治療薬にはとんでもない値がつけられているものもあります。なぜそこまで高額になってしまうのでしょうか? 専門家にお聞きしました。

30代男性からの相談:「オプチーボはなぜ超高額?」


『 先日の話ですが、テレビでオプチーボという薬があるのを知りました。たまたま観てた番組なのでタイトルは定かではないのですが、その番組では薬の価格が1000万だかと言っていたのを聞いて驚いたのですが、なぜそんなに高いのでしょうか? 高いだけあって効果は確かなのでしょうか?
海外のセレブや富裕層の選ばれた人間しか受けれないようなものなんだろうな、というイメージがするのですが、いったいどれほどの凄まじい効果があるのか気になって仕方がありません。 』


がん治療薬の「オプジーボ」が超高額なワケ

がん治療薬の「オプジーボ」はなぜ高額なのでしょうか? 薬剤師の方にその理由についてお聞きしました。

『 オプジーボ(一般名:ニボルマブ)というがん治療薬についてと推察します。オプジーボは、日本で開発された新しいタイプのがん治療薬です。(薬剤師) 』


『 通常、ヒトの体内で、がん細胞ができても免疫の働きで、がん細胞は排除されます。しかし、がん細胞の中には、免疫システムに感知されないように操作し、免疫システムを欺き、増殖するものがあります。オプジーボは、がん細胞の免疫操作を妨害して、体に備わっている免疫システムががん細胞を認識して攻撃するようにする薬です。(薬剤師) 』


『 オプジーボは画期的ながん治療薬として2014年に承認されましたが、その時の薬価は100mgで72万9849円で、1年間使用すると約3500万円となる非常に高価な抗がん剤です。(薬剤師) 』


『 オプジーボは承認当初は、悪性黒色腫という皮膚のがんにのみ適応でした。画期的な薬であること、開発までに長い期間がかかり、製造にも手間がかかること、悪性黒色腫という病気は、患者数が少ない病気で、使用頻度が低いと考えられたことから、薬価(薬の値段)が高く設定されました。(薬剤師) 』


『 現在、一部の肺がんや腎がんにも適応が広がりました。患者さんにとっては、「高額療養費制度」というのがあり、医療費が高額となっても収入に応じて負担額は一定ですが、患者数が増え、薬の使用頻度が増えたことより、国の医療費が増え、問題となっています。現在、薬価の引き下げが検討されていますね。(薬剤師) 』


『 効果についてですが、欧米での治験では、従来の抗がん剤とオプジーボをがん患者272人に投与して比較したところ、1年後に従来の抗がん剤の生存率24%に対して、オプジーボが42%と、倍近い生存率を示したそうです。(薬剤師) 』


『 対象となるがんに対しては保険も効き、高額医療の対象となるため、患者の実際の負担は収入に応じて月25,000~140,000円程度になります。また、2017年2月からは、薬価が半額となり、100mg1瓶は36万4925円となっています。(薬剤師) 』

オプジーボはごく一部のがんにのみ効果があり、そのために超高額になったと考えられます。しかし、適用範囲が広がったり、保険適用になったり、薬価改定が行われたことで、一時期よりは安価になってきているといいます。

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