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子どもがかかると重症化することもある細菌性急性胃腸炎

6月10日(土) 14:41

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食中毒の一種である細菌性急性胃腸炎は、細菌で汚染された食品や水を接種することが原因で起こります。今回は細菌性急性胃腸炎の主な原因菌と症状、そして治療と予防法について解説します。
様々な細菌が原因で起こる細菌性急性胃腸炎 細菌性急性胃腸炎は、細菌が発生しやすい暖かく湿度の高い時期に流行しやすいです。主な原因菌は、以下の通りです。

□サルモネラ菌
主に卵・肉などの食材や、ペットの排泄物から感染します。
半日~2日ほどの潜伏期間の後に強い腹痛・嘔吐・下痢・38~40℃の発熱などが起こり、約3日~1週間ほど続きます。

□腸炎ビブリオ菌
海水や海底の泥に存在する常在菌です。生もしくは加熱が不十分な魚介類を食べたり、海水浴で口や傷口から海水が体内に入ると感染することがあります。
潜伏期間は24時間以内で、強い腹痛や下痢・嘔吐が起こります。また、血便が出ることもありますが、発症後2~3日で自然に治まることが多いです。

□黄色ブドウ球菌
ヒトの皮膚や粘膜に存在する常在菌ですが、食品に付着すると急性胃腸炎の原因となる毒素を発生させます。
30分~6時間の潜伏期間を経て、腹痛・嘔吐・下痢などが起こります。

□カンピロバクター
鶏肉などからしばしば検出される細菌です。
約1~7日の潜伏期間の後に、腹痛・下痢・発熱・頭痛・悪寒・倦怠感などが起こります。初期症状は風邪に似ています。

□腸管出血性大腸菌O157
大腸菌の多くは無害ですが、家畜の排泄物から感染するO157などは腸管出血性大腸菌と呼ばれます。
O157に感染すると、4~8日の潜伏期間を経て強い腹痛・血の混じった下痢・発熱などが起こります。多くは5~10日で自然に治りますが、稀に溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を合併することがあります。
子どもの細菌性急性胃腸炎は、早めのケアが重要 抵抗力が弱い子どもは大人より重症化しやすいため、細菌性急性胃腸炎が疑われる症状が現れたら早めに病院へ行きましょう。

□脱水症状に注意
細菌性急性胃腸炎になると嘔吐・下痢・発熱が起こるため、体内の水分が大量に失われます。子どもは大人より体が小さく、脱水症状になりやすいので注意が必要です。以下の症状が見られたら、脱水症状の恐れがあります。

・排尿回数が少ない、もしくは尿の色が濃い
・口や皮膚が乾燥する
・ぐったりしている、もしくは寝てばかりいる
・目の周りが落ちくぼむ
・頭痛・吐き気・発熱・痙攣 など

□細菌性急性胃腸炎の治療法
細菌性急性胃腸炎の治療には、抗生物質が有効なこともあります。
下痢・嘔吐などの症状は有害物質を排出するために起こるので、症状が軽い場合はそのまま自然治癒を待ちます。ただし強い症状が続くと体力低下の恐れがあるので、下痢止めや吐き気止めの薬などを使うこともあります。抗生物質や下痢止め・吐き気止めは、逆に症状を悪化させることもあるため慎重に使用することが必要です。
脱水症状が強く口から水分を摂りにくい場合は、点滴で水分と栄養分を補給します。
細菌性急性胃腸炎を予防する上で重要なこと 細菌性急性胃腸炎を予防するためには、原因菌を体内に入れないための対策が必要です。すべての細菌性胃腸炎にあてはまるわけではないのですが、大まかな対策は以下の通りです。

□こまめな手洗い・うがい
外出後や食事前には、こまめに手洗い・うがいをしましょう。できるだけ殺菌効果のあるハンドソープを使用し、タオルやハンカチも清潔なものを使用しましょう。小さい子どもは隅々までうまく手を洗えないこともあるので、大人がサポートしましょう。

□食品・調理器具の管理
調理時は十分加熱して早めに食べ切り、古くなった食べ物は処分しましょう。低温の環境では細菌の繁殖が抑えられるので、生の食材は冷蔵庫などで保管します。暖かい時期や抵抗力が落ちている時は、生ものは避けたほうが安心です。
食品そのものだけでなく、調理器具・台所・調理する人の手も清潔に保ちましょう。

□二次感染の予防
細菌性急性胃腸炎になると、嘔吐や下痢などで細菌が体外に排出されます。子どもを看病するときに吐しゃ物や便が手に付着すると、二次感染する恐れがあります。吐しゃ物や便を処理するときはゴム手袋やマスクを極力着用し、処理後は十分に手洗い・うがいをしてください。

細菌性急性胃腸炎は、サルモネラ菌・腸炎ビブリオ菌など様々な細菌が原因で起こります。子どもは大人より抵抗力が弱いため重症化しやすく、脱水症状のリスクも高くなります。症状に気付いたら早めに病院を受診してください。予防のために普段からこまめな手洗い・うがいを心がけ、食品・調理器具の管理を徹底することが大切です。

参考記事

東京都福祉保険局

厚生労働省

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