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加山雄三×スチャダラパー・Bose対談「俺がラップやるとお経になっちゃうんだよ(笑)」

4月11日(火) 6:00

提供:
4月に80歳を迎えるスーパーレジェンド加山雄三。それを記念して、加山の持つ人気楽曲のオリジナルデータが解禁された。それがこのリミックスアルバム『加山雄三の新世界』だ。

ECD、ライムスターらベテラン勢に加え、加山の代表曲『お嫁においで』のリミックス版PVがYouTubeで再生回数200万回を突破したPUNPEEに、水曜日のカンパネラ、ももいろクローバーZといった世代を超越したメンバーが、加山雄三のヒットナンバーを大胆不敵にリミックス。

このアルバム発売を記念し、加山雄三ご本人、アルバムにも参加しているスチャダラパーのBoseによるスペシャル対談スタート!

* * *

■何をやったら、どこまでやったら加山さんに失礼になるのかわからなくて

―加山さんが60歳のときに発売されたトリュビュートアルバム『60 CANDLES』(1997年)は、さだまさしさんを筆頭に往年の加山さんファン世代の方々が参加されてましたが、今回はさらに下の世代が増えて、Boseさんですら年長組というメンバーですね。

Bose それこそ水曜日のカンパネラとかは加山さんの孫ぐらいになってくるんで、(加山さんの楽曲の)とらえ方がより大胆で。コムアイと加山さんが一緒に歌ってる感じも今っぽくていいですよね。若いPUNPEEのもそうですけど、それぞれの個性が出ている。

加山 若い人がやるってことで、年代を超えたひとつの融合が生まれるっていうのはうれしいよね。そもそもは、スチャダラパーがキングオールスターズ(※加山さんがMONGOL800のキヨサクらと結成したロックバンド)で(リミックスを)やってくれたのがきっかけなんだよ。

Bose 当時は、それこそ誰も加山さんのリミックスなんてやってない状態だったんで、僕らも何をやったら、どこまでやったら加山さんに失礼になるのか、さじ加減がわからなくて。

加山 そんなの気にしないよ。

―加山さん自身はどう料理されてもOKという感じだったんですか?

加山 何やったっていいですよ。大胆なほうがいい。洋物にしても日本のにしても「なんなんだこれは?」っていうすごい曲が世の中にたくさん出てきているじゃない。「今の時代の音楽をどう思いますか?」ってよく聞かれるんだけどさ、今の音楽ってすごく優れてると俺は思うよ。そういうのを聴き慣れてる連中にしてみたら、ただ昔のままのんびりしてるだけじゃ全然なんの反応もないと思うけど、今回は「え?」って振り向くような、そういうのが出ていると思うんだよね。それはうれしいし、何より作家としてうれしい。

― 弾厚作(だんこうさく ※加山さんの作曲家としてのペンネーム)としてもうれしいと。では、往年の加山ファンには、今回のアルバムはどんな感じで受け入れられると思いますか?

加山 みんな楽しみにしてると思うよ。キングオールスターズを作ってロックやりだしたら、若い人が見てくれるようになった。その空気が、今までずっとついてきてくれていた、ある程度年齢のいったファンの人たちにも浸透するんだよ。それで今回のリミックスでまた広まっていけば、年齢を超えて新しい音楽に接するチャンスだと思うよね。

Bose BABYMETALとかも加山さん、早くから注目されていて。みんながまだ「なんスかそれ?」みたいな頃、光進丸(※64年に進水した加山自身が設計した愛船。現在の3代目は82年に進水、全長30mを超える大型船)でガンガンかけて聴いていて(笑)。最近だと、ネバヤン(ネバーヤングビーチ)聴いてますからね。

加山 事務所のスタッフが俺にいろいろ聴かせるんだけど、BABYMETALはバチッと引っかかって、「これは絶対に伸びる!」って言ったんだよ。そしたら、外国から先に火がついちゃって驚いちゃってさあ。「ほら見ろ!」ってみんなに言ったぐらいだもんな。

■学校のクラブ活動みたいな感じがいいんだよね

―今回のアルバムではスチャダラパーを筆頭に多くのアーティストがラップを披露していますが、加山さん的にラップという音楽はいかがですか?

加山 俺はものすごいラップに憧れていて。でも、俺がやるとお経になっちゃうんだよ(笑)。昔、一回やったことあるけど、それを見たときに俺は絶対に生涯ラップはやめたほうがいいって思ったね。

―あ、映画『メッセンジャー』(99年)のエンディングですね。それこそ、加山さんは『メガロポリスサンシャイン』(※80年のシングル『その日海からラプソディ』B面に収録)ではテクノポップまでやっていらっしゃいますが。

加山 テクノポップ? やってるよ。(完成した曲は)ちょっと違うなあって感じだったけどね(笑)。

Bose 加山さんに音楽の話をいろいろ聞いてると、憧れたジャンルは違うかもしれないけど、かつて加山さんが洋楽のレコードを聴いて、「こうやってやってるんじゃないか?」って試行錯誤しながらやっていた感じが、昔、僕らが向こうのラップを聴いてやっていたこととすごい似てるんですよ。

―エレキに代表されるように、加山さんは自分の気に入ったものはどんどん実践していく感じがあります。

Bose 日本で最初にシンクラヴィア(※70年代に発売され、マイケル・ジャクソンも愛用した電子楽器。当時の価格は約1億円)を買っちゃったりとかね。そのへんの話を聞くとすごいなって思いますよね。初めてキングオールスターズに呼んでもらったときは、加山さんだけでもすごいのに、ウエノ(コウジ、ザハイエイタス)さんが後ろでベース弾いてるみたいなプレッシャーもあったりするんだけど、ひとたびリハーサルになると、それこそ加山さんが一番若いんですよ。「それどうやって弾いてるの?」みたいな感じで、ギターのフレーズをお互い教え合っていて。でも、“テケテケ”は加山さんが一番うまい、みたいな。バンドを一緒にやるって、こんな感じなんだなあって思いました。

加山 学校のクラブ活動みたいな感じがいいんだよね。

Bose 加山さんと一緒に番組(※『歌っていいだろう』)をやらせてもらってますが、番組にいらっしゃる、さださんとか南こうせつさん、ジ・アルフィーさんといった大御所の方々も、加山さんに会うと大学生みたいになってギターの話をしてるんですよ。僕もそれに交ぜてもらってる感じがホントに楽しいですね。

◆後編⇒加山雄三×スチャダラパー・Bose対談「“動くパワースポット”加山さんが来るとやる気が出て若返った感じになる(笑)」

(取材・文/モリタタダシ[Homesize] 撮影/松木宏祐)

●加山雄三(かやま・ゆうぞう)








1937年生まれ。俳優、ミュージシャンとして数多くの作品を世に送り出す。現在はソロ活動のほか、ロックバンド「THE King ALL STARS」でも活動。REMIXアルバム『加山雄三の新世界』に続き、80歳の誕生日翌日となる4月12日(水)には井上陽水、福山雅治らが参加した生誕80周年トリビュートアルバム『Respect KAYAMA YUZO』(ドリーミュージック)が発売予定。4月21日(金)には東京国際フォーラムで80歳記念ライブを開催予定

●Bose(ぼーず)








1969年生まれ。ラッパー。ANI、SHINCOとスチャダラパーで90年にデビュー。加山率いる「THE King ALL STARS」にスチャダラパーで参加するほか、昨年開催された「ゴー!ゴー!若大将FESTIVAL」では加山とともに司会を務めた。現在は加山司会の音楽番組『歌っていいだろう』(BS朝日、毎週木曜23時~)で進行役として出演中。4月15日(土)には毎年恒例のスチャダラパー日比谷野外音楽堂ライブ『スチャダラパーライブ 2017年 野音の旅』を開催予定。開場15:30/開演16:30。会場:日比谷野外大音楽堂。チケット絶賛発売中! 詳しくはホームページをチェック http://www.schadaraparr.net 【関連記事】
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