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孤独死した60代女性、お一人様の最期は認知症でゴミ屋敷に…

12月1日(木) 9:04

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 玄関の扉を開けると、部屋にはうずたかく廃棄物が積まれたゴミ屋敷の光景が広がっていた。独身で認知症を患っていた60代女性の「孤独死」の現場だ。

 核家族化や少子化、生涯未婚率の上昇などを背景に、誰にもみとられることなく自宅で1人死亡する「孤独死」が急増している。2015年中の全国の死者数は概ね130万人。孤独死は年間3万人程度と推計されている。

 一般的に、女性の「孤独死」の件数は男性よりも少ないと言われており、どうやら統計的にもそれは正しいようだ。女性には男性と比べて特有の社交性があり、上手に友達付き合いができることが理由のひとつとされている。また、子供を育てる女性の本能からなのか、「子供」というコミュニケーションツールのおかげで友人や社会との繋がりを保っていられることも理由に挙げられる。

◆「認知症」お一人様の「孤独死」

 内閣府の高齢社会白書(2015年版)によると、一人暮らしの65歳以上高齢者の数は、1980年は88万人だったのに対し、2010年には479万人に増加。2035年には762万人に達する見込みだ。

 65歳以上の男女を対象とした2014年度の調査では、「孤独死を身近に感じるか」の質問に対し、14.5%が「とても感じる」、30.1%が「まあ感じる」と回答した。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2035年には一人暮らしが1845万世帯に達し、全世帯(4955万世帯)の3分の1以上になると予想しており、今後も「孤独死」の増加は避けられないだろう。

 一般的には少ないとされる女性が、なぜ「孤独死」してしまったのか? 遺品整理をなりわいとする「あんしんネット」は数々の孤独死の現場を見てきたことから、孤独死の問題を深く受け止め、なんとかしようと啓蒙活動を続けている。

「確かに女性のほうが、コミュニケーション能力が男性より優れている場合が多いので、孤独死する可能性が低いです。しかし、女性の孤独死も確かにあります」(あんしんネットの従業員)

 写真のゴミ屋敷は、独身女性の部屋。このごみの山のなかで60代の女性が孤独死した。認知症による高齢者ドライバーの運転事故や深夜の徘徊が社会問題となっているが、「認知症」のお一人様の最期はこうした光景で終えられることが少なくない。

「女性は認知症を患っており、認知症になると、ゴミを捨てなくなるんです。だから自動的にゴミ屋敷になってしまいます。そして、身動きがとれなくなって死に至る。今、都市では、地域コミニュケーションが破壊されていますから、発見が遅い。それでも女性は、ご近所付き合いがあるほうなので、比較的早期に発見されて、大事にいたらないケースもあることはあります」(同)

 やはり男性のほうが孤独死になるケースが多いようだが、いずれにせよ、セーフティーネットの整備が早急に必要だ。 <取材・文/神田桂一>



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