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セックスのない愛 世界に広がる「無性愛(アセクシャル)」とは?

11月14日(月) 12:00

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 「アセクシャリティ=無性愛」という言葉、ご存じだろうか? これ、もしかすると世界で急速に広がっているのかもしれない。既婚率のみならず、恋人がいる人の割合や、性体験の経験率などが軒並み低下し続けている日本。その原因は、単に社会や生活様式の変化など、ヒトを取り巻く環境の変化ではなく、ヒトそのものの変化である可能性も考えられる。

□日本では性的な活動が低下中
 2016年9月に公表された厚生労働省の出生動向調査によると、18歳から34歳までの未婚者のうち性体験を経験したことのない人の割合は男性で42%、女性で44%にもなっている。また、交際相手がいないと答えている人も男性で7割、女性で6割にも達している(※1)。男性が草食化しているとか、他の娯楽が増えたことが原因などとも言われているが、果たしてそれだけが原因なのであろうか。
□「アセクシャリティ=無性愛」とは?
 その要因の一つとして考えられるのが、他人に対して恋愛感情や性的欲求を持たない「無性愛者」の増加であるという(※2)。無性愛者とは肉体的な性的に人を好きになることを体験しない人のことで、「Asexuality」「Asexual」アセクシャルまたはエイセクシャルと称される。また、その中で人と関わりの持ち方は多岐にわたり、多くの無性愛の人は恋愛的に人を好きになる気持ちを経験しているが、性的に行動に出る必要を感じてはいないというのが特徴である(※3)。
□イギリス人の1%が「無性愛者」
 1990年代に行われた18,000人のイギリス人を対象とした調査では、無性愛者が1%程度いるという結果になった。そして、その7割は女性である。無性愛者の数は徐々に増えていると推測されている。

 無性愛者は、普通に恋愛感情のある人から理解されないどころか、自分が無性愛者だと気づいていない可能性すらあるという。周りからは、単に好きになれる人と会ったことがないだけだと言われたり、自分はゲイやレズビアンなのではないかと思ったりしている人もいるという。
□無性愛者になる原因は今のところ不明
 無性愛者になるのには、どういった要素があるかはいまだに解明されていない。ただし、「性嫌悪症」などのように後天的な体験が主な原因ではないようだ。現在のところ、遺伝的なものや出生前のホルモンによる脳への影響、性ホルモンの不足などが考えられているが、どの人にも当てはまる原因は発見されていない

 実はこの無性愛は虫やげっ歯類、羊などでも確認され、研究もされているが、無性愛の究明のためにはさらなる研究が必要であるという(※2)。
□ヒトそのものが急速に変化している?
 少子化対策として、社会の整備の必要性が叫ばれているが、動物が子孫を残すために必要な性欲を持たない人が増えているとすれば、まずは「無性愛」の原因追及が最優先となるだろう。また、セクシャルマイノリティについては偏見や誤解に生きづらさを感じる人も多く、非常に繊細な問題なのも事実だ。

 テクノロジーの発達に伴って急速に変化しているのは、社会だけではなく、ヒトそのものなのかもしれない。そして、お互いを受け入れる寛容な世の中であってほしいとも切に願う。

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