布に描ける文具と言えば、ひと昔前は上履きに描いていた油性マジックを思い出しますが、最近はそのツールや色数もぐんと増え、布に“書く”のではなく“描く”ことが手軽にできるようになりました。
描き方や色を選べば、大人も子どもも好きにカスタマイズできる布用文具ツール。今回は、そのツールをトートバッグ作りを例に少しご紹介します。
■ツールを使い分ける今回ご紹介するのは、布描き用のマーカー、クレヨン、インクパッドの3つのツールです。ひとつのツールだけを使うのもよいですが、さまざまなものをミックスさせながら使うのもデザインに変化が出るのでおすすめです。
■布描き用マーカーマーカーは、細かくて正確なラインを描きたい時に便利です。例えば、文字を描いたり、輪郭をはっきり出したいときに描きやすいツール。少しデザインにこだわりたいなら、紙にデザインの構想を下書きすると失敗が少なくてよいでしょう。

株式会社呉竹の布描き用マーカー「ZIG ファブリカラーツイン」を使えば、こんなにくっきり。
透ける布ならば、下に描きたいものを敷いて、上からなぞるのもおすすめ。ペン先も、細文字タイプとしなりのあるブラッシュタイプの両方が使えるので、描きたいものによって同じ色でも使い分けられ便利です。
■布描き用クレヨンクレヨンは柔らかい線が特徴的。一見、いわゆる普通のクレヨンのように見えますが、これも布用。カラフルな色使いや大きな範囲の色を塗るときなどにも便利です。

子どもに人気のクレヨンは、無印良品の「布描きクレヨン 16色」を使用。
小さなお子様も使いやすいので、布製のバッグやランチョンマット、テーブルクロスなど無地の布をキャンバスに見立てて自由に描き、そのあと生活の中でも使えるので子どもも大満足。実際に使えるものを自分で作るという体験や達成感も味わえます。
■布描き用インクパッドインクパッドはカラーバリエーションも豊富。スタンプなどを使って、パターン風なデザインや色の組み合わせ次第でおしゃれでかわいいアイテムも作れます。

株式会社ツキネコの布描き用インクパッド「バーサクラフト」は色の種類も豊富。
またスタンプがない場合は、身の回りにある瓶のふたや指のはらを使ったり、そのままインクパッドごと押してみても。既製品のスタンプや自分で消しゴムハンコを彫って、押してみるのもいいでしょう。
■仕上げはアイロンを当てるだけ!これらの布用文具は、すべて最後に15秒程度アイロンを当てれば色が布に定着します。こうすることでお洗濯でも色落ちしにくくなります。色移りが心配な場合は、アイロンをかける際に当て布を一枚ひくとよいでしょう。

子どもと一緒におそろいのトートバッグやお稽古バッグ、ランチバッグに文字や絵を描いてみたり、親子で壁掛けのタペストリーなどの大作を描いてみてもよい思い出になりそうです。
自分で絵やデザインをするのが苦手な方には「デコパージュ」が便利です。専用のグルー(のり)を使えば、写真や絵、新聞紙などを布に転写することができます。自分で絵やデザインをするのが苦手な方にはこちらも便利ですね。自分の描いたものをただ飾るだけではなく、生活の中に取り入れられるのがよいところです。

紙を切って貼るだけで誰でも簡単な「デコパージュ」。株式会社呉竹の専用グルー「ZIG DECOUPAGE GLUE」を使用した作品。
他にも、使わなくなったエプロンにデザインを加えてみたり、Tシャツや手ぬぐいなど、さまざまな布にオリジナルの絵を描いて、暮らしに少しだけクラフトアートを取り入れてみてはいかがでしょうか。
取材協力先:
・株式会社呉竹
http://www.decoupage.jp/・無印良品
http://www.muji.net/・株式会社ツキネコ
http://www.tsukineko.co.jp/ (カイフチエリ)
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