世界的舞台演出家の蜷川幸雄さんが12日、肺炎による臓器不全のため東京都内の病院で死去した。80歳だった。これを受けて、2010年の蜷川さん演出の舞台『血は立ったまま眠っている』に出演した経験のある俳優の丸山智己(41)がブログで悲しみをつづった。
「昨日の報せを受けてからというもの
あまりうまくものを考えられない。
そう遠くない将来来ることだとはわかっていたことだけど
ついにその時が来てしまった。
本人はきっとすっかり覚悟が決まっていたに違いない。
あの人はそういう人だ。
大きな愛に満ちた、とてつもなく大きな人でした」
と語り、
「初めて埼玉の稽古場に入った瞬間に感じた、幸せに打ち震えたあの感覚が今でも忘れられません
あんなに澄み切った、それでいて暖かく、そして厳しい稽古場は他にはない。
すべての人のあるあらゆる痛みと悲しみと憤りを見つめ、向き合い、引き受ける
父のような人でした」
演出を受けた舞台経験でも感じた、蜷川さんの人柄を偲んだ。丸山は訃報を聞いた後もツイッターでは「とてつもなく悲し報せが届きました。 いまは何も考えられないです」と述べるなど、あまりにも大きな衝撃が大きかったようだ。翌日も蜷川さんのことを考えていたと報告した。
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