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放置は法律上アウト…!? 身近で「虐待疑惑の子」を見かけた時の正しい行動って?

5月13日(金) 22:30

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児童相談所での児童虐待相談受理件数は年々増加しており、平成26年の相談受理件数は約8万8,000件と過去最多となりました。
先日も、小学4年生のお子さんの顔をライターの火であぶるなどした父親が逮捕されたというニュースがあり、児童虐待に対しては早期発見を目指して、厳しく対処する傾向にあるといえます。
そこで今回は、弁護士である筆者が、“虐待が疑われる子どもを見つけた場合の対処法”についてお伝えします。
「相談したらその子に対する虐待がヒートアップしないだろうか?」、「相談したら、虐待している親から逆恨みされないだろうか?」という心配に対しても答えながら解説したいと思います。


■虐待が疑われる場合、いち早く相談を!
虐待が疑われる子どもを見つけた場合は、すぐに最寄りの市区町村の児童相談所または福祉事務所に相談をすることが大事です。
通常、両親からの虐待は日常化していることが多いですし、家庭内などの人目に付かない場所で行われています。
ですから、「虐待かも?でも、もう少し様子を見ようかな……」と迷っていると、その後の様子を確かめる機会がないまま、最悪の事態を招きかねません。
また、実は、法律上、虐待を受けたと思われる子どもを発見したときは「児童相談所または福祉事務所に通告しなければならない」という規定があります。
“通告”というと大げさに思えますが、電話を1本かけるだけでよく、後述しますが電話したことによって責任を問われる心配もありませんので、子どもの命や安全を守るために、できる限りのことをしてあげたいですね。
なお、2015年7月から児童相談所の共通ダイヤルが“189”となっており、「いち早く」の語呂合わせで覚えやすくなっています。

■匿名での通告が可能!通告しても逆恨みなどの心配はない

児童相談所や福祉事務所への通告は、名乗らず匿名で行うことができる上、相談内容の秘密は守られます。
また、調査の結果、虐待の事実がなかったとしても一切罰則はありませんので、安心して電話相談を行うことができます。

■虐待を疑うべき5つの兆候
それでは具体的に“虐待の兆候”としてはどのようなものが挙げられるのでしょうか?
(1)怒鳴り声や泣き声がいつも聞こえる
(2)子どもの服や身体がいつも汚れている
(3)子どもの身体に不自然なあざや傷がある
(4)子どもが極端にやせ細っている
(5)子どもが夜遅くまで1人で外にいてふさぎ込んだ様子である

やはり外観にあらわれる兆候が多いのですが、殴る蹴るなどの物理的苦痛を与えるような虐待だけでなく、食事を与えていなかったり、怒鳴ったり、などケースは様々。
万が一疑わしいと思った際は、五感を働かせ、観察してあげてください。
いくつも当てはまるような際は、前述のとおり、児童相談所や福祉事務所へ通告しましょう。

いかがでしたか?
最近はご近所同士の関係も希薄化していますし、「余計なことをしてトラブルに巻き込まれたくない」と思う気持ちを抱くのも確かに理解できます。
しかし、ご自身の立場に置きかえてみたとき、自分のお子さんが虐待を疑われて児童相談所の職員が来たとしたら、通告した人を腹立たしく思うよりも「虐待したと疑われてしまって恥ずかしい」と感じるのではないでしょうか。
児童相談所は虐待された子どもの保護をすることはもちろん、関係機関と連携して、虐待をしてしまったご両親のケアも行います。
ママ・パパたちの1本の電話が、不幸のフチに立たされた家族を救うことになりますので、虐待が疑われるお子さんを発見したら、いち早く専門家に相談するようお願いします。

【画像】
※ BlueSkyImage / Antonio Guillem – Shutterstock
【著者略歴】
※ 木川 雅博・・・星野法律事務所(港区西新橋)パートナー弁護士。損害賠償・慰謝料請求、不動産の法律問題、子どもの事故、離婚・男女間のトラブル、墓地・お寺のトラブルその他、法人・個人を問わず様々な事件を扱っています。

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