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薬剤師が教える! 市販薬でできる、気になる「大人ニキビ」の治療方法

3月21日(月) 11:00



暴飲暴食、ストレス、便秘、疲労、睡眠不足……心身の調子がよくないときや不摂生をしたときのサインのように、「大人ニキビ」がポツポツとできます。ケアのための市販薬、化粧品などは多種多様に店頭に並んでいますが、どれを選べばいいのかよく分からないまま手当たり次第、購入しています。そこで、大阪府薬剤師会理事で薬剤師の近藤直緒美さんに、大人ニキビに効く薬について聞いてみました。


■ニキビの進行度で、白、黒、赤、黄と色が変化する


「ニキビができるのは、皮脂(皮ふのあぶら)の分泌が多くなって毛穴にたまるからです。その毛穴に住む『アクネ菌』が過剰に増殖すると炎症を起こします。主に10代のときにできる『思春期ニキビ』は、成長ホルモンが皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌が過剰になることが原因です。特徴は、皮脂分泌の多い額や鼻にできることです。
ただし、20歳以降の人にできる『大人ニキビ』の原因は、ストレスやホルモンバランスの崩れ、生活習慣の乱れなどさまざまです。頬からあごにかけてのフェイスラインにできやすくなります」と話す近藤さんは、ニキビの種類について「一般的に、症状の軽い順に白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビと呼びます」と、次のようにそれぞれの状態を説明します。

・白ニキビ初期段階。表面は白く、毛穴に皮脂が詰まった状態。まだ炎症は起こっていない。
・黒ニキビ白ニキビが少し進行し、盛り上がった皮脂に穴があくことで空気に触れて酸化し、黒く変色した状態。白ニキビと同様に、まだ炎症は起こっていない。
・赤ニキビ黒ニキビが進行し、毛穴に詰まった皮脂に菌が繁殖して炎症を起こしている状態。触ると痛みがあり、周りが赤く腫れる。
・黄ニキビ赤ニキビがさらに進行し、毛穴の壁が破れて炎症が広がり、黄色いクリーム状の膿(うみ)がたまっている状態。大きく、触れると痛みがある。

進行するにしたがって重症のケガのように思えますが、近藤さんは自分でケアできる範囲について、「市販薬で対応できるのは、白ニキビから赤ニキビの軽度までです。黄ニキビは化膿している状態なので、皮ふ科を受診しましょう」と話します。鏡を見て、自分のニキビがどの段階なのかをまず知る必要があるようです。

■ニキビの症状の段階別に選ぶ

ニキビの状態が把握できたとして、市販の薬を選ぶにはどうすればいいのでしょうか。

「ニキビを治療するための医薬品には、主に塗り薬と飲み薬があります。ほかに、ニキビの予防や、できにくくするための医薬部外品、化粧品も販売されています。
白ニキビや黒ニキビのときは、『角質軟化成分』という、皮ふの角質を軟かくする『イオウ』や『サリチル酸』という成分を含む塗り薬を選びましょう。毛穴がふさがるもととなる角質を皮ふからはがれやすくして、毛穴の詰まりを防ぐ働きがあります。また、不要な皮脂を取って肌を乾燥させ、悪化を防ぎます。できるだけこの段階でケアすると、治りが早くなります」(近藤さん)

軽度のときは、放っておいても治ると思いがちですが、そうではないのでしょうか。

「先にお話しした通り、ニキビは放っておくと進行して悪化しやすいので、早い段階でケアしてください。軽度の赤ニキビの場合は、『抗炎症成分』という炎症を抑えて悪化を防ぐ『イブプロフェンピコノール』、『グリチルリチン酸二カリウム』や、『殺菌成分』の『イソプロピルメチルフェノール』、『エタノール』、『レゾルシン』、『グルコン酸クロルヘキシジン』を含む塗り薬を選びましょう。
白ニキビや黒ニキビの状態では炎症を起こしていないので、消炎成分配合の薬を選ぶ意味はありません。
また、炎症を抑える薬として『ステロイド』を配合した塗り薬を使うという声も聞きますが、悪化させることもあるので使用は避けましょう。湿疹(しっしん)とニキビは区別して塗布する必要があります」(近藤さん)

■ビタミン剤は皮脂をコントロールし、漢方薬は体質を改善する

ニキビ対策のための飲み薬もよく見かけますが、どのような症状のときに飲めばいいのでしょうか。

「思春期ニキビは成長に伴う皮脂分泌過多が原因なので、塗り薬でその都度対処できますが、大人ニキビは原因がさまざまなので、体内から改善を促すための方法として飲み薬の服用がお勧めです。
例えば、ビタミンB群が不足すると皮脂の分泌量のコントロールがうまくできず、オイリー肌になり、ニキビができやすい環境になります。
中でも、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCを含む総合ビタミン剤は、皮脂の分泌をコントロールする働きや皮ふの炎症を抑える作用があります。ビタミンは体内に備蓄することができないので、毎日の食事でとり続ける必要がありますが、不足したと感じるときは、サプリメントや薬で用法と用量の通りにとるといいでしょう」(近藤さん)

「また、漢方薬を服用して体の状態を改善する方法もあります」と言う近藤さんは、続けて具体例を挙げます。
「白ニキビ~赤ニキビには『十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)』、炎症している赤ニキビには『清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)』、生理前にできるニキビには『桂枝茯苓丸加苡仁(けいしぶくりょうがんがよくいにん)』などがよく使われています。
ただし、漢方薬は体質や症状によって処方が異なるので、かかりつけの調剤薬局やドラッグストアの薬剤師に相談しましょう」

さらに近藤さんは、「市販の薬を1週間ほど使っても改善しないときは使用を中止して皮ふ科を受診しましょう。医療用のニキビ薬は、昨年・2015年に相次いで新薬が発売され、効果も認められています」とアドバイスします。ニキビの原因や状態をチェックしたうえで、塗り薬や飲み薬の種類を選びましょう。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修 近藤直緒美氏。薬剤師。大阪府薬剤師会理事。なのはな薬局本店、真上(まかみ)店(ともに大阪府高槻市)を運営する有限会社スターシップ代表取締役。

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