長文で思いを伝える真摯なブログをたびたび取りあげられ、先日行われた"BLOG of the year 2015"でも優秀賞を受賞した土屋太鳳さん。
授賞式では「ブログでは、役作りなどについて相談すると、いつもたくさんのコメントを頂いて、本当に皆さんに支えて頂いています。これからもたくさん相談すると思いますが、宜しくお願いいたします」と話した土屋さんに、改めてブログについての思いをうかがいました。
◆ブログは、読者の方々との文通
ーーAmebaブログをはじめて5年半ほどになりますが、そのなかで特に記憶に残っていることはありますか?
ハタチになったとき(2015年2月3日)のブログは特に記憶に残っていますね。
その日のブログはいろんなことを書いたので、私の思いが誤解のないようにまっすぐきちんと伝わればいいなと思いながら書きました。
「ハタチ」に憧れていたので、すごくうれしい気持ちで投稿したのを覚えています。
ーー「あなたとブログの関係」を、言葉で表すなら?
ブログ読者の方々は、お会いしたことのない方々も多いですが、私は友人のように思っています。
自分自身も手紙を書くような気持ちでブログを書いているので、「私とブログの関係」というより、「ブログの向こう側にいる読者の方々との文通」なのかなと思います。
◆ブログを書くのは自分を支えるため
「ブログは読者との文通」と例えた土屋さん。では、ブログは土屋さんにとってどのような影響を与えているのでしょうか。
ーー土屋さんにとってブログを書き続ける意味とは?
自分を支えるため、かな。
ブログを書くことで、自分でも知らなかった自分の気持ちを知ったりとか、昔のブログを読み返すことによって「このとき自分はこう思っていたんだ」と気づけたりして、自分の支えになっているんだな、と感じます。
進んでないように見えても、ちゃんと螺旋階段のように上っていけているんだなと気づけますね。
ーーご自身でブログ記事を読み返すこともあるんですね。
たまに、分からなくなったときは、読み返すことがありますね。
「自分はあの時どう感じていたんだろう」とか。
今回の取材をして頂くにあたっても、「この質問だったら、あのときどう思っていたのか読み返してみよう」と思って、読み返しましたね。
◆コメントの言葉に救われた
ーーブログの文章がとても丁寧で美しいですが、影響を受けた作家さんやよく読む本などはありますか?
本はよく読みますけど、人を限定せずに、いろいろな作家さんの本を読みますね。
なかでも、岡本太郎さんの本はよく読んで元気をいただいています。
私自身がブログを書くときは、いつも手紙を書くような気持ちでブログを書いているので、それが丁寧に感じて頂ける理由なのかなという気がしています。
ーーどのようにブログ読者とのコミュニケーションをはかっていますか?
以前、コメントで「迷わなければ迷路からは出れない」という言葉を書いてくださった方がいて。
そのときの私は、ちょうど役作りなどでも悩んでいたので、本当に救われたんですよ。
ブログを書いている私が読者の方々に何かを感じてほしいと訴えかけるというより、逆に私の方が毎日いろんなコメントに支えてもらっているなという感覚です。
◆すがるような気持ちで思いをぶつけた
"BLOG of the year 2015"の授賞式に出席した日のブログ記事では、ブログに対する思いを読者に向けてあふれさせました。
「ただただ突っ走る時間が続いた時期は
すがるような気持ちで
思いをぶつけたこともありました。
でも、どんな日も
本当にたくさんの人達が
見守ってくださいました。
コメントを読むとき、私は
ふんわりしたベッドに
飛び込むような気持ちになります。」
「出演してきた全ての作品に対して
リアルタイムで感想をいただくことが出来ました。
それは、
ブログという世界で
出会ってきた方々のおかげです。
その方々の感想を燃料に
生きてきたのだと思います。」
「授賞式でも申し上げましたが、
私が小学生・中学生・高校生の頃から
見守って下さった方々がいたから、
私は女優になることが出来ました。
本当にありがとうございました…!」
土屋さんにとって、芸能活動の助けになったともいうべき、ブログとブログ読者。なかなか直接的に感想や指標となるものと対峙できない女優としての成長のなかで、その存在は確かな後押しとなったようです。
「「インターネット」っていうと
イコール、「リアルじゃないもの」と
思いがちだけど、
そこに本物の心が通っていたら
人の心と心を直接繋ぐ
ホットラインになるんだなと
今日の表彰式で痛感しました。」
読者との”文通”を通した、あたたかな心の交流。日々培っていくファンとの関係を糧に、より一層飛躍する土屋さんを見守り続けたいですね。
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■土屋屋太鳳オフィシャルブログ「たおのSparkling day」
Photography=Wataru Nishida
Interview=Ameba