有村架純、ブログでは「いつも綺麗でいたくないし、本当は泥臭い」

有村架純、ブログでは「いつも綺麗でいたくないし、本当は泥臭い」

有村架純、ブログでは「いつも綺麗でいたくないし、本当は泥臭い」

3月7日(月) 12:00

■月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)が好評です。有村架純さん演じる杉原音と、高良健吾さん演じる曽田練を中心に、東京で必死に生きる若者たちの人生と恋愛を描いた群像ラブストーリー。Amebaブログでもたびたびドラマについて言及している、主演の有村架純さんにインタビューを試みました。

ーー念願だった月9主演の夢を叶えたお気持ちを。 「ドラマといえば月9」という印象があったのですが、まさか自分が演じさせていただけると思わなかったので驚きました。
ですが、放送枠に囚われず、ひとつの作品を作るということに一生懸命になれたらいいなと思い、取り組ませていただいています。

ーー有村さんが演じている杉原音や、このドラマについて教えてください。
このドラマの中にいる人たちは、器用でもなんでもなく、毎日自分と葛藤しながら生きている人たちです。
音も練もみんな、諦めてきた何かがあるはずです。
だけどそんな日常も、恋をすることで見える景色が変わり、今まで見過ごしてきた感情ひとつひとつが大切に思える。
人生に花を咲かせてるくれるものが恋なんだと思います。
このドラマはそういうことに気付かせてくれるドラマです。

■それぞれの人生の重みやしがらみ、葛藤を抱えて生きる登場人物たち。それでも恋をすることによって、人生は慈しみ深いものになっていく。このドラマのキャッチコピーは「時に人生は厳しいけど、恋をしている時は忘れられる」です。

ーー「地方から出てきて東京でがんばる若者」という意味では、 有村さん自身も主人公たちに通じる部分があるかと思います。同じような環境の若者たちに言葉をかけるとしたら?
私も上京してきた当初は、戸惑いもあり、練のセリフの通り「東京にいる」じゃなくて、「来ている」という気がしていました。
でも、みんな最初はそうなんじゃないかと思います。
必ず自分を変えてくれる出会いがあるはずだと思うので、出会うまで諦めないでほしいなと思います。

ーー「いつ恋」の撮影開始時期に、ブログで「このドラマで生きる人たちを見ると、自分自身忘れていた気持ちを思い出させてくれます。なんか、忘れてたな、、ってドキっとさせられます」と書いていましたが、撮影も佳境に入った今(2月23日現在)、改めて感じたことはありますか?
音も練も朝陽も木穂子も、晴太も小夏も、みんな優しくて、優しい人たちの集まったドラマで、そんな優しい人たちに囲まれていると、自分が本当にちっぽけに思えて、私って小さかったなぁって感じます、恥ずかしくなるくらい。
この人たちは、自分自身の心を綺麗にしてくれた存在です。

ーー共演者との撮影中のエピソードを教えて下さい。
高良さんはとにかく優しくて、あったかくて、愛情をたくさん感じさせてくれた人です。
たくさん助けて頂いて、何を言ってもちゃんと言葉を受け止めてくれる、本当に練のような方でした。
天然なので、たまに言い間違いとかがあると、高良さんも人間なんだなとうれしくなります(笑)。

西島さんは、6人のなかで一番気を遣ってくださる方です。
最年長ということもあったのかもしれないけど、一番甘えさせてくれた人でした。
忙しいときには何か買ってきださったり、声をかけてくださったりして、現場を楽しませてくれる方でした。

高畑さんは、ほかの作品との両立で大変なのに、そんな素振りも見せず仕事を全うする姿がすごく勉強になりました。
彼女の頑張りを見て、私も頑張ろうと何度も背中を押されました。

森川さんはいつもふわっと癒してくれて、だけどお芝居になると「どこからそのエネルギー持ってきたんだろう」って思うくらい素敵な表現をする方。
第5話の6人でのシーンでは、森川さんがみんなを引っ張ってくれました。

坂口さんは一番陽気な方です(笑)。
静かそうなのに、くだけた姿を見せてくれて、私たちはうれしかったです。
本をよく読まれるそうで言葉をたくさん知ってる方だったので、私も見習います。

■共演者たちの、実際の人間関係の良好さもうかがえるお答えに、思わずほっこり。
第一章が幕を閉じた第5話で、「思ってたんです、私。いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまうって」「私たち今、掛け替えのない時間の中にいる」「それぐらいまぶしかった」と語った音。
最終話に向けて、いよいよ佳境に入っていく『いつ恋』から目が離せません。

■2013年7月から始めたブログも、間もなく3年を迎えます。有村さんはブログで、ときに読者がドキっとしてしまうほどにまっすぐな言葉を投げています。

ーーブログ記事では、2016年はじめの投稿で書かれていた「忙しい日々が続くと、自分がわからなくなって」「わからない自分を理解しなきゃいけないのも自分で」「自分自身の力で立つことに疲れてしまう時もありました」など、とても赤裸々な思いを打ち明けてくれています。こういう言葉をブログに書くことに関して、恐怖や不安などはありませんか?
あまりそういった言葉はよくないと思うのですが、私も人間なので、汚いところも見てもらいたいなという意味も込めて書かせていただきました。
いつも綺麗でいたくないし、本当は泥臭いと思うので。

ーーブログを書くことによって、気持ち的に何か影響を受けることはありますか?
ブログは自己満足だと思いますが、自分の気持ちを整理できるし、改めて気づくこともたくさんあります。
また、毎回コメントをくださるファンの方々には本当に励まされています。

■女優デビューから5年半。2015年度には、日本アカデミー賞やエランドール賞、ブルーリボン賞など、映画に関する賞を総なめした有村さん。今後の女優としての展望をうかがいました。

ーー日本アカデミー賞、エランドール賞、ブルーリボン賞など、素晴らしいキャリアが積み重ねられていますが、現在のご自身の、女優としての立ち位置についてどう感じていますか?
立ち位置というのはあまり意識したことないですが、求められることが変わった気がします。
それに応えていくことが今は大切なので、目の前にあるものを掴み損ねないように、そのような賞をいただけたことを励みに、また頑張るだけです!

ーー自分が目指す女優像と、その女優像への距離を教えてください。
イメージは大切にするようにしています。
まだまだ途中段階ですが、少しずつ近づいていけているのかな?
今は25歳に向けて、何をしていくことが大事かを日々考えています。

■Profile
有村 架純(ありむら かすみ)
1993年2月13日生まれの23歳。兵庫県伊丹市出身。2013年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」に出演し、一躍注目を浴びる。以降、声優・舞台・映画などさまざまなジャンルで活躍。現在放映中の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ系)で主演を務めており、3月19日公開予定の映画「僕だけがいない街」や、4月23日公開予定の映画「アイアムアヒーロー」、夏公開の映画「夏美のホタル」にも出演が決定している。

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