1月30日、『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』の初日舞台挨拶が行われ、出演者の竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、そして中村義洋監督が登壇した。この会の様子は、2016年1月21日にオープンした映像配信プラットフォーム「AmebaFRESH!」内の「松竹オフィシャルチャンネル」でも生中継された。
閲覧者は約4万1000で、自宅にいながらにして劇場の臨場感を味わうことが可能となった。同作は、『十二国記』シリーズでも知られる小野不由美氏作の『残穢』が原作で、2013年の第26回山本周五郎賞受賞作。選考会では「手元に本を置いておくことすら怖い」という感想が出た作品の映像化だ。
小説家の「私」(竹内)の元に読者である大学生「久保さん」(橋本)から連絡があり、自宅から奇妙な音がしたり様々な怪現象があることが伝えられる。「私」の同業者や心霊マニアらを巻き込んで、過去にこの地に住んでいた人々にまつわる「残穢」を明らかにしていく。
会場では、割れんばかりの拍手の中、出演者と監督は、節分にちなみ、「穢れを払う豆」を巻きながら登壇した。 あまりに怖い作品だっただけに、竹内は舞台挨拶では、「我々も穢れを浴びた一員ですが、こうして揃えたことがうれしく思います」と切り出した。
橋本は、「皆さんも存分に怖がっていただければな、と思いました」と語る。謎を調査する作家役・佐々木は「ひとごとではないぐらい怖いので、せいぜい楽しんでいってください」と述べた。心霊マニア役の坂口は、「すごく怖いです。家まで持ち帰って穢れを広めてもらえれば、と思います」。
夫で作家の役を演じた滝藤は「今日という日を迎えられてうれしいです。楽しんでいってください」と述べた。中村監督は、雪の天気予報があっただけに、多くの人が訪れたことに対して「本当にうれしいです」と述べた。
竹内は「私は怖がりなので、現場はできるだけ明るくしようとしました」と語った。また、共通質問として「退治したいもの」が聞かれたが、以下の回答をした。
竹内:「怖いものを克服するというところでしょうか。でも、退治したいものは…。ちょっとでも怠けたいわけですよ。もう少し寝ていたい。もう少しくるまっていたい。出かけるのが面倒くさい、という鬼を退治したい」
橋本:「夜更かしですかね。遅く寝て遅く起きるのが悪循環なので治したいです」
佐々木:「そろそろ正月気分を脱したいですね」
坂口:「最近体の具合があんまりよくなくて肩が重くて、僕、肩こりそんなにしない方なので、なんでかと思ったら最近楽器をやっていて凝っていった。この楽器というのが分かったので怖くなくなったけど取りたい」
滝藤:「悪玉コレステロールですね」
中村監督は、日本ならではの怖さが滲み出たことが海外にも展開されることについては「穢れが残るとか移るとかが分かるかな?」と語った。海外の恐怖モノは、襲ってくるものが多いだけに、『残る』『移る』という感覚が分かるかな? と述べた。
なお、松竹のチャンネルには生中継終了後もアクセスが増え続けている。さらに、竹内は最後に「これがハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは、皆さんがお家に帰ってから決めていただきたいと思います。(中略)あなたの部屋が住んでもいい部屋になりますように」と締めた。
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