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強盗、暴行、殺人… 怖すぎる大人の夢遊病を一挙公開

1月28日(木) 18:00

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 深夜眠ったままフラフラと歩き回る、いわゆる夢遊病(睡眠時遊行症)、突然起き上がって叫ぶ夜驚症(やきょうしょう)などは、「睡眠時随伴症(パラソニムア)」と呼ばれる睡眠覚醒障害の一つだ。

 夢遊病、夜驚症は子どもに多く見られるもので、脳が部分的に発達しきっていないことが原因の一つとして挙げられている。そのため、ほとんどの症状は成長に伴い自然に消失する。

 しかし、大人になってもこうした症状が現れる例も少なくない。そして大人の場合、危険を伴う行動が見られる場合もあるため、治療や見守りが必要となる。

■大人の夢遊病 車を運転したり、屋根から落ちたり


 例えば、深夜家を出てから車を運転して帰ってきたり、屋根の上に登り足を滑らせて落ちたりしたケースが報告されている。さらに、まれなことだが、傷害致死、強盗、暴行、そして殺人といった重大な犯罪を起こした例もある。

 睡眠中に起きる「ねぼけ犯罪」については、東京医科歯科大学の中田修教授(現名誉教授)が、著書『犯罪精神医学』の中で、海外で実際に起こったねぼけ状態での殺人、傷害致死、暴行などに問われた37件を紹介している。また、1918~1968年に発生し、精神鑑定が行われた日本の事例10件の犯罪も記載している。

■カナダでは23キロドライブし義理の父母を殺害した夢遊病男性


 1987年にカナダで発生した事件は、恐ろしく悲劇的なものだった。トロントに住むケニス・パークス氏(当時23歳)は、23キロメートル離れたところにある義理の父母の家まで夢遊状態で運転し、義母を殺害、義父に重症を負わせたという。彼はそのまま警察署に行き、「誰かを殺したかもしれない」と自首した。

 彼は、「事件の間はずっと寝ていて、何も覚えていない」と一貫して主張。何度も精神鑑定や脳波測定などが行われ、結局、陪審員は無罪の評決を下したという(※1)。

■夢遊病で眠ったまま妻を強盗と勘違いし絞め殺す


 イギリスでは、ブライアン・トーマス氏が妻を殺害した事件が有名だ。2008年7月、製鋼所の元行員だったトーマス氏は、妻のクリスティーとキャンピングカーで旅をしていた。

 ある海沿いの小さな村でキャンプを張ったが、海辺では若い男たちがバイクを乗り回し騒いでいたので、近くのホテルの駐車場に移動し、一夜を明かすことにした。眠りについたトーマス氏は、昼間の若い男がキャンピングカーに侵入してくる夢を見る。

 彼は、妻の首を絞めて殺害するのだが、あとで「妻を男と勘違いした。眠ったままのことで、覚えていない」と説明した。トーマス氏は以前から夢遊病の症状に悩まされていたことから、専門家の判定により無罪となった(※1)。

■夢遊病による犯罪「ねぼけ犯罪」の原因は脳の中にある?


 夢遊病による殺人の法的判断は、実に難しい。また、日ごろ、穏やかで優しい人物が睡眠中に突然攻撃的になる理由は、はっきり分かっていない。また、全ての夢遊病者が犯罪を起こすわけではない

 しかし、夢遊状態中に活性化する脳の領域の特異性によるものではないかという推論がある。

 脳の中で、おでこのすぐ後ろにある「前頭前野」と呼ばれる部分は、道徳的判断をつかさどる領域だ。夢遊状態にあると、この前頭前野はオフになるが、喜怒哀楽や記憶をつかさどる「大脳辺縁系」や「扁桃体(へんとうたい)」は過剰に活性化していると考えられる。

 一説によれば、これらの脳部位が覚醒時に体験した感情のコントロールに作用し、前頭前野のオフと組み合わさって、異様な夢を見させるのではないかという(※1)。

 大人の夢遊病の場合、攻撃的、暴力的でないにしても、自分か他人かを傷つける恐れは十分にある。症状の自覚や、人から伝えられた経験があるならば、まずはできるだけ早く医師に相談することが望ましい。

※1:BBC News http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8583408.stm 参考:中田修/犯罪精神医学
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