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ソーラーパワーでニワトリの産卵を促す、世界初の養鶏向けLED照明

12月24日(木) 6:00

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鶏卵は、良質な動物性タンパク質が豊富で、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEやミネラルなども含む、栄養価の高い食材。
国際連合食糧農業機関 (FAOSTAT) によると、世界における鶏卵の生産量は、2012年時点で約6,637万トンで、日本では、年間250万トン規模で生産されている。
ニワトリの産卵は、日照時間に大きな影響を受けるため、一般に、日照時間が短くなるシーズンは、産卵率が低下する。
そこで、不足する自然光を人工光で補い、1日あたり16時間、明るい環境を維持することが、安定かつ継続した産卵に有効だという。
世界初、養鶏向け小型LED照明で、冬の産卵率が20%アップ
 
カリフォルニア州では、カリフォルニア大学デービス校(University of California at Davis)の学生チームが母体となり、世界初の養鶏向け小型LED照明『Henlight(ヘンライト)』が開発された。
 
『Henlight』には、小型ソーラーパネルを装着。昼間、太陽光で発電し、バッテリーに充電したエネルギーを使って、日没後、LED照明を照らす仕組みで、日の出と日没を光センサーで感知したり、指定した照射時間を経過すると自動的に消灯する機能も備わっている。
『Henlight』は、1台で約17.8平方メートルのスペースをカバーし、鶏舎の天井や壁などに設置可能。450ドル(約54,860円)という手ごろな価格も魅力だ。
プロジェクトチームによると、『Henlight』を利用した鶏舎での照射実験では、冬の3ヶ月間で、産卵率が平均20%も向上した。
デバイスの低価格化とオフグリッド化で鶏卵の安定供給をサポート
ニワトリの産卵率を安定化させるため、日照時間の短い時期に人工光を補う手法は、大規模な養鶏場で、すでに活用されてきた。
『Henlight』の特徴は、小規模な養鶏場でも、比較的場所を選ばず、この手法を利用しやすいよう、デバイスの価格を抑えるとともに、太陽光エネルギーによりオフグリッド化を実現している点。
このような『Henlight』のシンプルさと拡張性は、業界内外でも高く評価され、2013年9月には、食と農のイノベーションをテーマとする国際カンファレンス『Thought for Food Global Summit(TFF) 』で、優秀な取り組みとして表彰されている。
『Henlight』の事例は、太陽光発電やLEDといった汎用性の高いテクノロジーを効果的に活用することで、より多くの養鶏業者に鶏卵の生産性を高める手段を提供し、ひいては、食の安定供給に寄与している点が秀逸だ。
 
【参考・画像】
※ Henlight
※ FAOSTAT
※ To feed the world, first light its chicken coops, young entrepreneurs suggest – UC Davis
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