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薬剤師に聞く! 湿布薬に関するあらゆる疑問「何時間効く?」「冷と温の使い分け」

12月5日(土) 11:10




腰が痛い、ねんざした、筋肉痛を和らげたい……。そのようなとき、応急処置として湿布薬をペタペタと貼ります。湿布薬は、複数の種類が市販されていて身近なものに思いますが、いったいどれを選べばいいのか、効き目めは何時間ぐらい続くのか、効果的な貼り方、使い分けなど、よく知らないままに貼っています。そこで、大阪府薬剤師会理事で薬剤師の近藤直緒美さんに、詳しく聞いてみました。

■湿布は3~4時間したらはがして、肌を休める

Q1.「白くて分厚い湿布」と「肌色でテープタイプ」の湿布の違いとは?

近藤さん 「白くて厚いタイプのパップ剤」も、「肌色のテープタイプのテープ剤」も、薬の成分は同様に配合されています。

パップ剤とは泥状の外用薬を指します。ブヨブヨした厚みがある部分に水分を含んでいるのでかぶれにくいのですが、反面、はがれやすい性質があります。

テープ剤は、肌の色に近いので目立ちにくく、薄くてぴったりと貼りついてはがれにくいというメリットがあります。自分の肌の質や使用シーンで選ぶといいでしょう。

Q2.湿布薬は何時間ぐらい貼っていればいい? はがすまで薬効が続く?

近藤さん いいえ、湿布は「1日1~2回の貼りかえで、効果が保つ」ように作られています。湿布の冷感や温感が薄まったからといって、薬の作用がなくなるわけではありませんが、湿布に含まれる「消炎鎮痛剤」の効きめは貼ってから2~3時間でピークとなり、徐々に体に吸収しづらくなります。

また、貼りっぱなしにすると、湿布薬の素材や成分が刺激となる、汗で蒸れるなど、さまざまな原因で、かぶれや赤みなどの皮ふトラブルにつながる可能性があります。特にかぶれやすい人は、3~4時間したらはがして皮ふを休ませましょう。

病院で処方された場合は医師や薬剤師の指示を、市販の湿布薬は説明書をよく読んで貼る時間や頻度を確認してください。

さらに、湿布をはがした部分がかぶれて光過敏症という日光アレルギーになることがあります。太陽光や室内光にあたると赤みやかゆみが現れるのですが、そのときはすぐに使用を中止してください。また、どの種類の湿布で症状が出たかを覚えておき、以降の使用は薬剤師か医師に相談しましょう。

Q3.冷湿布と温湿布、どう使い分ければいい?

近藤さん 冷湿布には、「メントール」という冷感成分が含まれています。打撲やねんざで腫(は)れている、腰をひねって痛めた、患部が熱を持っている場合は、冷やすと血管が収縮して血液の流れがゆるやかになるので炎症を抑えて痛みを鎮めます。

温湿布には、温感成分の「トウガラシエキス」が含まれています。温めることで血管を拡げて血流を促し、痛みを和らげます。疲労や血行不良が原因で慢性的な腰痛や肩こりを改善したい場合は、温感タイプの湿布薬を選んでください。

どちらとも言えない症状の場合は、気持ちいいと感じる方を使用しましょう。

Q4.湿布薬を全身に貼って数時間すると胃が痛んだという人がいます。たくさん貼ったり、毎日連続して使っても問題ない?

近藤さん 湿布薬は、薬の成分を皮ふから吸収させて、毛細血管を通って全身を巡ります。主に、炎症を抑えて痛みを鎮める消炎鎮痛剤、つまり痛み止めの成分が配合されています。

毎日貼り続けていると、痛み止めの飲み薬と同じように内臓への負担が大きくなり、胃粘膜障害や腎機能障害などの副作用を引き起こすことがあります。

一度に何枚もの湿布薬を貼る場合も同様です。大量の湿布を貼って寝たら急性胃潰瘍(かいよう)になった、腎機能障害で全身がむくんだ、というケースもあります。痛みがある部位に、必要な量だけを使用しましょう。

長時間や大量に使用することを避けつつ、症状、皮ふの状況や体質によって自分に合ったタイプを選ぶことが大切ということです。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修 近藤直緒美氏。薬剤師。大阪府薬剤師会理事。なのはな薬局本店、真上(まかみ)店(ともに大阪府高槻市)を運営する有限会社スターシップ代表取締役。

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