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保育園と老人ホームが一緒になったらどうなる? シアトルで実際に起きた奇跡的な交流

11月29日(日) 8:30

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 アメリカのワシントン州シアトルで、小さな子どもにとっても高齢者にとっても有益な施設が誕生した。なんと、保育園に老人ホームをくっつけたのだ。

 この西シアトルにある「Intergenerational Learning Center」と呼ばれている保育園は、「Providence Mount St. Vincent」老人介護センターの隣に位置している。1週間のうち5日、子どもたちは老人介護センターを訪れ、高齢者たちとダンス、美術、音楽、ランチや物語を話すことなどを楽しみながら互いに交流するという。

 このユニークな施設の試みの映画化を企画している映画監督でもあり、シアトル大学の准教授もしているエヴァン・ブリッジス氏によると、高齢者たちは子どもたちの存在によって自分たちの変化を経験しているそうだ。子どもたちが来る前は、生きてないように見えた高齢者もいたという。ブリッジス氏は「その姿はとても悲しかったです。しかし、子どもたちが来て美術や音楽、サンドウィッチ作りを一緒に楽しむようになってすぐ、高齢者たちは生き返ったのです」と話している。

 子どもたちにとっても良いことはたくさんあるようだ。マックス君という男の子が高齢者のジョンさんと会った時のこと。ジョンさんはマックス君に名前を繰り返し聞いたが、「マック」や「マット」などと正確な名前を呼ぶことができなかった。しかし、マックス君は辛抱強く、自分の名前をジョンさんに繰り返し教えた。その様子をエヴァン氏は「子どもと高齢者の間には優しさや気まずさ、おかしさといった空気が流れていた」という。子どもたちにとっては、そうした難しい人間関係もリアルに学ぶことができる場なのである。

 エヴァン氏は、企画している映画のタイトルを「Present Perfect(=現在という完璧)」にした。これは過去がなく未来が豊富にある保育園児たちと、豊富な過去と少しの未来を持つ高齢者たちのコントラストを表している。当初、多くの子どもたちの両親は、このプログラムがあるためにこの保育園に入園させていたわけではなかったが、最終的には高齢者と交流ができることは子どもたちにとって良いことであると理解したという。

 現在、エヴァン氏はクラウドファウンディングで映画製作の資金を募集している。保育園や介護施設の不足など、日本でも課題が山積みの少子高齢化問題。エヴァン氏の映画が日本でも公開され、この保育園のアイディアを取り入れる施設が増えていくのは、そう遠くないかもしれない。

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