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薬剤師に聞く。ドラッグストアで「かゆみ止め薬」を選ぶ方法とは

10月18日(日) 14:21

虫に刺される、湿疹(しっしん)ができる、乾燥するなど、かゆみの原因はさまざまですが、薬を選ぶときにはどれがいいのかとよく迷います。そこで、大阪府薬剤師会理事で薬剤師の近藤直緒美さんに、かゆみ止め薬の選び方を尋ねました。

■かきむしる前に、早めに薬でかゆみや炎症を抑える

「湿疹やあせも、じんましん、虫刺され、乾燥などと、原因が分かっているかゆみなら、市販のかゆみ止め薬で対処できます」と話す近藤さんは、症状ごとの選び方を次のように説明します。

「かゆみが軽い場合は、箱に「抗ヒスタミン薬」や「鎮痒成分(かゆみ止め)配合」と表記のあるタイプを選びましょう。抗ヒスタミン成分はかゆみを抑える働きがあります。皮ふの弱い顔にも使用できます。

症状が強い場合は、箱に「ステロイド薬」と明記のあるタイプを選びます。ステロイドには、炎症を抑えて、広がった毛細血管を引き締める効果があり、皮ふの赤みやかゆみを和らげる作用があります。

また、かきむしって傷ができたときや「とびひ」の場合は、細菌が増殖しやすい状態です。炎症を起こすとより悪化するので、殺菌のための「抗生物質」や「化膿止め」の入った軟膏を使用しましょう。主に、フラジオマイシン硫酸塩、クロラムフェニコールなどの成分を含んでいます。

かゆみがあるとかきたくなりますが、患部をかきむしると、化膿する、悪化することが少なくありません。かゆみや炎症を抑える薬を上手に使いましょう」

■傷やジュクジュクした患部には軟膏を選ぶ

軟膏(なんこう)やクリームなど、さまざまなタイプが並んでいます。どのような違いがあるのでしょうか。

「同じ有効成分が配合されている場合、薬の形状が変わっても効き目が違うというわけではありません。症状や部位によって適する、適さないタイプがあります。主な特徴は次の通りです」(近藤さん)

<軟膏(なんこう)>
・主に「白色ワセリン」と呼ばれる油脂に、薬の成分を混ぜて伸ばす。
・皮ふにしっかりと付くので、薬がはがれにくい。
・べたつきはあるが、刺激が少ない。
・かきむしった傷、ひび割れ、ジュクジュクした患部など、あらゆる状態の皮ふに使用できる。

<クリーム>
・水分と油分を混ぜ合わせている。
・軟膏よりもべたつきは少なく、肌なじみがよい。
・汗で流れやすい。
・皮ふに浸透しやすく、カサカサと乾燥した箇所、かゆみ、硬くなった角質に適している。
・刺激が強いので、ジュクジュクとただれているところや水疱への使用は適さない。

<ローション>
・液状で、べたつきが少ない。
・軟膏やクリームでは塗りにくい、毛が生えた場所にも使用できる。
・即効性に優れているので、かゆみ止めや痛み止めに適している。
・アルコール分を使用しているので、刺激が強い。
・傷やただれている箇所への使用には向かない。

かゆみ止め薬の選び方について、近藤さんはこう付け加えます。
「市販薬にはほかに、手を汚さずに塗れるスティックタイプやスプレータイプ、かきむしるのを防ぐパッチタイプもあります。症状や傷の有無、塗る場所で使い分けましょう。

激しいかゆみがなかなか治まらない、体の広い範囲でかゆい場合は、皮ふ科やかかりつけ医を受診しましょう」

どこかがかゆいとき、その原因はなんなのか、どういう状態なのか、塗る場所はどこなのか、だからどの効能でどんな形状の薬が合うのか。意識をして選ぶようにしたいものです。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修 近藤直緒美氏。薬剤師。大阪府薬剤師会理事。なのはな薬局本店、真上(まかみ)店(ともに大阪府高槻市)を運営する有限会社スターシップ代表取締役。【関連リンク】
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