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薬剤師が教える。一度にたくさん飲んでも無駄!? ビタミンCの上手なとり方とは

10月18日(日) 14:08

美容のためのビタミンと言われる、ビタミンC配合のサプリメントやドリンク剤が人気です。大阪府薬剤師会理事で薬剤師の近藤直緒美さんは、
「ビタミンCは、ストレスへの抵抗力を高める、抗酸化作用、貧血予防など、さまざまな働きを持つ栄養素です。でもビタミンCは水に溶けやすく、取れば取るほど効果が現れるわけではありません」と話します。詳しく聞いてみました。

■必要量以上のビタミンCは、尿とともに排出される

ビタミンCの特徴について、近藤さんはこう説明します。

「ビタミンには、水に溶ける『水溶性ビタミン』と、油脂に溶ける『脂溶性ビタミン』があります。ビタミンCは前者で、『アスコルビン酸』とも呼ばれます。その性質から、体内に長時間蓄えることができません。たくさん摂取しても、余剰分は溶け出して尿とともに排出されます」

では、どのぐらいが適量なのでしょうか。
「ビタミンCの安全な上限値は、1日に2,000ミリグラムです。通常の食品に含まれる量や国内で市販されているサプリメントの用量は、この基準内に収まっているので用量を守って飲めば特に問題はありません。

ただし、表示の基準量以上に摂取した場合は、吐き気、下痢、腹痛などが起こることがあります。美白や美肌のため、タバコを吸うから、風邪をひいたからとたくさん飲む人がいますが、用量以上に飲むのは無意味なうえに健康に害を及ぼす可能性もあるのです」

サプリメントやドリンク剤のビタミンCは、含有量が多いほど効果が高いと思っていましたが、そうとは言い切れないのでしょうか。

「一度にたくさんとるのではなく、1日に2回〜3回に分けて毎日摂取する方が効率的です」(近藤さん)

■シミ・ソバカスの改善に効く必要量は分かっていない

ビタミンCは、シミやソバカス改善に効くと言われますが、本当でしょうか。
「しみやそばかすを改善するためのビタミンCの必要量は分かっていません。現時点では、本当に効くかどうかは不明ですが、ほかの成分と合成してシミ・ソバカスを改善するとうたう医薬品はあります」(近藤さん)

では、どういう作用があるのでしょうか。近藤さんは、
「ビタミンCは皮ふや血管など体中の組織の細胞をつなぐコラーゲンをサポートする働きがあります。不足するとコラーゲンの構造が弱くなり、体がだるくなる、疲れやすくなる、歯ぐきから出血しやすくなる、食欲がわかないなどの症状が現れます」と説明します。

ビタミンCと言えば、「黄色で酸っぱい」というイメージがありますが、あれは成分の色と味でしょうか。

「いいえ、ビタミンCは無色透明です。着色料か、複数のビタミンが配合されている製品ではビタミンB2の黄色が反映されていると考えられます。また、高濃度になると若干の酸味がありますが、食品やサプリメントに使われる程度の濃度では味はほぼありません。

『ビタミンC 〇ミリグラム含有=レモン△個分』と表現されることが多いので、黄色くて酸っぱいと勘違いされがちです。レモンの酸っぱさは、ビタミンCの味ではなく、クエン酸によるものです」(近藤さん)

■錠剤は持続性、ドリンクは即効性がある

ビタミンC剤には、錠剤やドリンク剤などの形状が違うタイプや、天然由来と表示があって効き目がありそうなイメージのものなど、多くの種類が販売されています。これらによる効果の違いについて、近藤さんは次のように説明を続けます。

「錠剤でもドリンク剤でも、同じ成分が同じ量だけ含まれていれば、体にもたらす効果は基本的には同じです。しかし、効き方のスピードに多少の違いがみられます。

錠剤タイプはゆっくり吸収されて長く効く、ドリンクタイプは即効性がある、という特徴があります。

また、天然物でも合成物でも、成分は同じです。化学構造は同じなので、吸収率や薬理作用、副作用に違いはないと考えられます」

とり方について、近藤さんはこうアドバイスをします。
「まずは、バランスの良い食生活で摂取することが基本ですが、日々の健康維持や肌ケアをしたいときには錠剤を、疲れや肌トラブルが気になるときにはドリンクタイプを試してください。

サプリメントも医薬品同様に、個人の体質によって作用や効き目は変わってきます。まずは摂取の目的を明確にして、『○か月ほど試してみよう』と期間を決めたうえで、期間中は継続して飲み、自分に合うかどうかの様子を注意深く見てみるとよいでしょう。サプリメントのことでも、不明点は遠慮なく薬剤師に相談してください」

ビタミンCは、含有量が多い方が効果的、シミ・ソバカスに効く、黄色くて酸っぱい、天然成分が良い、とはすべてイメージに過ぎないということです。正体を知り、効果的に働くように意識して適量を摂取したいものです。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修 近藤直緒美氏。薬剤師。大阪府薬剤師会理事。なのはな薬局本店、真上(まかみ)店(ともに大阪府高槻市)を運営する有限会社スターシップ代表取締役。【関連リンク】
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