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歯科医が教える。誰もがすぐに自分でできる口内炎ケアはコレ!

10月16日(金) 12:01

口内炎が2つもできました。1つは下唇の口角付近に白いだ円形のくぼみができ、もう1つは頬(ほお)の内側で赤みを帯び、食事のたびに痛みます。よく同じ部分に再発し、なんともうっとうしい気分になります。

歯学博士で江上歯科(大阪市北区)の江上一郎院長は、「口内炎は、口の中のケガ、傷です。できたらすぐに、大きくくぼみができないうちに対処してください。誰でもできる方法があります」と話します。詳しいお話を聞きました。

■唇を噛(か)んだ、欠けた歯があたって傷になる

——口内炎の症状について教えてください。

江上医師 一般に最も多いのは、舌や口の中の粘膜に「アフタ」と呼ぶ直径2〜5ミリ程度の灰白色(かいはくしょく)のくぼみができて痛みがあるタイプです。医学的にはこれを、『アフタ性口内炎』と呼びます。通常は、5日〜10日ほどで治りますが、ひどくなると周囲が赤くなって熱を持つようになり、複数できると常時痛む、食事ができない、会話もできないほど重症になることがあります。繰り返しできる人も多いです。

——口内炎の原因は分かっているのでしょうか。

江上医師 よくあるのは、「食事のときに、歯で舌や唇を噛(か)んだ」、「歯のかぶせや、欠けた歯のとんがった部分が粘膜にあたる」ときに、傷、ケガとしてできて悪化していくパターンです。舌は飲食物が触れる確率が高いので、痛みも大きいでしょう。

次に、「鉄分やビタミン類の不足」、「風邪」、「食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸不調」、「ストレスや睡眠不足による疲労」など、体調不良のサインとも考えられています。ただ、この場合の医学的根拠は明確ではありません。

また、ヘルペスウイルスが原因の「ヘルペス性口内炎」、カンジタ菌による「カンジタ性口内炎」、はしかや手足口病の症状のひとつ、ほかの病気の薬の副作用などが原因のことがあります。

■初期の口内炎は、「だ液の力」で治る

——口内炎を早く治す方法はありますか。

江上医師 口の中を噛(か)んだ瞬間や初期ではまだ、白いくぼみになるほど悪化していません。できたと思ったらすぐに、唇や歯ぐき、頬の内側なら、舌先で傷口にだ液を塗るようにしてください。舌の周囲など、舌先が届かない場所にできたときは、舌をうまく動かして、だ液を口内炎に塗るように工夫してください。痛みはないので、何度でも行ってください。

だ液には、殺菌、減菌、消毒の作用があるんです。むし歯も、初期段階ではだ液が予防しています。口の中を守り、口臭を防ぐ役割もあります。手や足にできた小さな傷なら、ツバをつければ治る、と言うでしょう。ですから、口内炎の改善にはだ液が最も役に立ちます。

——それなら、誰もが、いつでもどこでもできますね。口の中が乾いている、だ液が減っているときにはどうすればいいでしょうか。

江上医師 口の中の細菌対策として、殺菌作用があるうがい薬でうがいをすることが有効です。口の中を清潔に保つためです。寝ている間はだ液が減るので、寝る前と、最も細菌が増えている起床時のほか、気付いたときに1日4〜5回繰り返します。

うがい薬には、界面活性剤を含まないタイプ(界面活性剤フリー)を選んでください。歯磨き粉もそうですが、界面活性剤を含むタイプは、だ液を洗い流すため、逆効果です。

だ液と界面活性剤を含まないうがい薬なら、口臭対策としても働きます。

——だ液の分泌を自力で促す方法はありますか。

江上医師 だ液を出すためには、「舌で上下の歯ぐきをぐるぐるなぞる」、「あごを前後左右に動かすなど、軽くあご体操をする」、「食事やガムをよく噛(か)む」などの方法があります。また、緊張しているときはだ液の量が減りますから、「リラックスすること」も大事です。

——口内炎ができるのは口の中が不潔だから、という情報も耳にしますが本当でしょうか。

江上医師 不潔だから口内炎ができるというより、口の中の細菌が増えると悪化するというのが適切な考え方です。風邪などの体調不良や疲れているときは、また起床時は口の中がねばねばするでしょう。これは、だ液の分泌量が減って口の中が乾き、細菌が増えているからです。口内炎は傷ですから、細菌が増えて口内炎に付着すると悪化します。

——ビタミンB2を服用すると治るというのは本当でしょうか。

江上医師 栄養バランスをくずしてビタミンが不足していることが原因であれば、ビタミン剤の服用で改善します。ですが、舌や唇を噛(か)んだことや歯が欠けていることが原因であれば、ビタミン剤を飲む意味はありません。まず、口内炎ができた原因を探るようにしましょう。

——同じ個所に何度もできるのはどうしてでしょうか。

江上医師 歯並びや歯の噛(か)み合わせの関係で、食事をしたときに同じ場所を噛(か)んでいるのだと思われます。そうなると痛みも精神的苦痛も大きいでしょう。この場合はすぐに歯科医を受診してください。少し削るだけで再発が止まることがあります。

また、複数の口内炎が次々とできる、10日以上改善せずに水もしみるなど症状が重い場合は、早めに歯科医か内科医を受診しましょう。

——ありがとうございました。
口内炎ができたかも! と思ったときはすぐに舌でだ液を塗る、だ液の分泌を促すよう口まわりの運動をする、界面活性剤フリーのうがい薬でうがいをするということが自分ですぐにできるケアのポイントのようです。ぜひお試しください。

(品川緑/ユンブル)

取材協力・監修 江上一郎氏。歯学博士。専門は口腔(こうくう)衛生。歯科・歯科口腔外科・口臭治療の江上歯科院長。江上歯科 大阪市北区中津3-6-6 阪急中津駅から徒歩1分、御堂筋線中津駅から徒歩4分
http://www.egami.ne.jp/【関連リンク】
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