Amebaニュース

糖尿病専門医が教える。肥満、普通、やせのボーダーラインとは?

7月23日(木) 16:39

周囲を見渡すと、やせているように見えるけれど、「自分は太っている」と言う人が多いように感じます。実のところはどうなのでしょうか。

「自分は太いと思い込んでいるだけで、医学的には低体重だというケースがかなりあります。厚生労働省発表の『平成25年国民健康・栄養調査』では、20代女性の21.5%が『低体重(やせ)』だとわかっています」と話すのは、糖尿病専門医で大阪府内科医会会長の福田正博医師。

自分の肥満度や適正体重を求める計算式があるとのことで、詳しく聞きました。

■体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で「肥満」や「やせ」の程度を計算

筆者も自分の全身を鏡で見ると余分な脂肪が目につき、太って見えてため息が出ます。「太り過ぎ」、「普通」、「やせ過ぎ」などは、どのようにして判断すればいいのでしょうか。福田医師はこう説明します。

「体格の程度は、BMI(Body Mass Index ボディ・マス・インデックス)という『体格指数』で判断します。

BMI(体格指数)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

例えば、体重が60キログラムで身長160センチの人なら、BMIは60÷1.6÷1.6=23.4になります。

日本肥満学会では、BMIが『22』となる体重を『標準体重』とし、『統計上、最も病気になりにくい数値』としています。

これを基準に、『18.5未満は低体重(やせ)』、『18.5以上25未満は普通体重』、『25以上30未満は肥満(1度)』、『30以上35未満は肥満(2度)』、『35以上40未満は肥満(3度)』、『40以上は肥満(4度)』と定義しています」

身長160センチで体重が60キログラムだとかなり太めの印象ですが、実は「普通体重」なのですね。

「そうです、普通です。身長160センチの場合、肥満は体重64キログラム、やせは47.36キログラムがボーダーラインになります。例えば47キログラムなら、47÷1.6÷1.6=18.36で『低体重(やせ)』と判断します。

医学界では、栄養不足や生活習慣病を予防するために、普通体重をキープするよう推しょうしています」(福田医師)

身長160センチの筆者は、体重は47キログラムぐらいのほうが理想だと思い込んでいましたが、医学的にはそうではないようです。
■死亡率が高いのは、「肥満」より「やせ」のほう

次に、自分の身長にとって標準体重はいくらなのかを計算してみましょう。

「BMIを求める式を逆算してください。

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

身長160センチメートルの人は、1.6×1.6×22=56.32キログラムが標準体重です。現在の体重が50キログラムの人はあと6キログラムほど太り、65キログラムの人は9キログラムほどやせればよいという目標設定ができます。

女性の場合は、『標準がこれほど重いとは。理想の体重と違います』と驚く人が多いです。しかしながら、病気になりにくい、健康であるという視点で考えたとき、医学的にはこの標準体重が適正なのです」(福田医師)

そういえば、欧米のファッションモデル業界では、BMIが18以下の場合はショーへの出演禁止や、やせ過ぎ予防の啓蒙活動を行っていると聞きます。やせや肥満が健康に与える影響について、福田医師は、
「肥満になると生活習慣病のリスクが高まることは、国内外から多くの報告があります。ただ、同時に知っておきたいのは、余命が短いのは、『やせ』のほうだということです。栄養面、体力面が原因だと考えられます」と言います。

■標準体重に近付くと、疲れにくくなる

自分がどの程度太っているか、あるいはやせているかを数字で知ることもできます。

「BMIが22の標準体重に対して、自分の体重が何%オーバー、あるいは不足しているかを判定する計算式は次の通りです。

やせ度・肥満度(%)={自分の体重(kg)−標準体重(kg)}÷標準体重(kg)×100

先の例の、身長160センチメートル・体重60キログラムの場合は、肥満度6.3%となります。

『やせ』や『肥満』の原因は、何らかの疾患がない場合は、食事、運動のバランスだと考えられます。
食事で摂取するエネルギーが、基礎代謝や運動で消費するエネルギーを上回る、下回る場合にそうなります。

『やせ』、『肥満』の人は、1日の食事量と運動量を見直して、標準体重に近付くように目標を立てましょう。風邪をひきにくくなる、疲れにくくなるなど体調の変化が見られるはずです」

自分のやせ度や肥満度、そのボーダーライン、そして、「健康でいるための目標体重とは」を知ることができました。太り過ぎもそうですが、見た目にやせていることだけを追いかけるのは、不健康な思考、行動かもしれません。

ぜひ参考にしてください。

(藤井空/ユンブル)

取材協力・監修 福田正博氏。医学博士。糖尿病専門医。大阪府内科医会会長。ふくだ内科クリニック(大阪市淀川区)院長。著書に『専門医が教える 糖尿病食で健康ダイエット』、『糖尿病は「腹やせ」で治せ!』 (ともにアスキー新書)、『専門医が教える 糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書)、『専門医が教える5つの法則 「腹やせ」が糖尿病に効く!』(マガジンハウス)など。【関連リンク】
スタンフォード大学が、学生に料理を教えるカリキュラムを導入
パッケージに太った子供の写真掲載―肥満防止の効果は?
今すぐできる!カラダダメージを少なくするカップ麺の食べ方6つ
炭水化物を食べない生活を始めると体にこんな変化が!
マイナビ学生の窓口

コラム新着ニュース

編集部のイチオシ記事

この記事もおすすめ

コラムアクセスランキング

注目トピックス

アクセスランキング

写真ランキング

注目の芸能人ブログ