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【横浜駅】昭和の風情が残る飲み屋街「狸小路」をハシゴしてきた!

5月12日(火) 16:00

【横浜駅】昭和の風情が残る飲み屋街「狸小路」をハシゴしてきた!
横浜駅北口をでたあたりの「狸小路」が気になります。(ochoriosさんのキニナル)

【写真】横浜「狸小路」のお店・メニューをもっと見る

※本記事は2015年1月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。

まだ見ぬ後輩を行きつけの居酒屋さんへ連れていく企画(はまれぽ編集部には認知されていない)、今回は横浜駅西口から徒歩3分、北口から徒歩1分、ナウいお兄さんお姉さんが待ち合わせするのに人気なモアーズのすぐ近くの「狸小路」。

いざ、ぽんぽこ

「狸小路」はお寿司屋さんとラーメン屋さんの間に挟まれている。

気を付けていないと見落としてしまうようなこぢんまりとした入口。こういう控えめな外面を持つ人ほど、中身はすごいんだよなあ。

まずは入口のすぐ横「伸寿し」へ突撃。開店前でしたが「狸小路」を知る足がかりをお聞きすることができた。

お話しくださったのは「お父さんにしたい男ランキング」で5位には入りそうな、素敵な背中をお持ちの松岡さん。しっっっぶいい2代目。

約60年前、第4回国民体育大会で三ツ沢が会場になることに伴い区画整理があった際、当時駅前で初代が屋台を出していたが移転し、ここにお店を開いたそう。

「ここらで一番古い店は、おでん屋のはな家だろ、それから味珍(まいちん)、のんきや、それからうちだな。ほかは代替わりして別の店になったりしてるよ」とのこと。

現在10店ほど飲食店がならぶ狸小路の名前の由来については「味珍の初代が付けたんだよ」ということで、以前はまれぽでも取材した豚の味珍へと向かった。伸寿しさん、ありがとうございました。

ということで、味珍へお邪魔した。
やはりここにも「お父様と呼びたい男ランキング」5位には確実にいらっしゃる方が。素敵な横顔の柳瀬さん。突撃取材にもかかわらず優しくお話しくださいました。

さっそく「狸小路」の名前の由来についてお伺いしました。「北海道に狸小路商店街っていう通りがあるんだよ。今のオーナーの先代が北海道出身で、同じ名前を付けた。自分も北海道の狸小路商店街にも行ったことがあるけど、もう少し大きな通りだったね」とのこと。以前小路の看板の名前が一瞬「西口飲食街」になったが、すぐまた「狸小路」に戻っていたこともあるそう。

現在の客層は常連さんが多いが、ここ10年で女性客も多くなった。私も今度妹と来ます。ありがとうございました。

おいしい料理でぽんぽこ

次に向かったのは狸小路で一番古いお店「はな家」。

店内は味わい深く、落ち着いた雰囲気、なんといいますか、品を感じました。庶民的な店内ではあるが、なんだろうこれは。

お話してくださったのは、明るく穏やかなお人柄の4代目、内野さん。

「狸小路」で1番古い「はな家」さんに、狸小路の歴史をお伺いすることができました。

狸小路は昭和20年代の末にできたそう。「はな家はここができる以前、1947(昭和22)年から、横浜駅西口で営業していました。当時の西口は、神中線(現在の相鉄線)の資材置き場で、何にもない無人駅だったんです」

「そのころの客層は船の船長さんが多かったそうで、外国からここに荷物を送るときに『日本国 横浜西口 はな家』と書くだけで届いたらしいです」

おおおおお!!!! これは、狸小路だけではなく、横浜駅西口としてもかなり貴重なお店ではないでしょうか。

また、現在狸小路がある場所には以前川が流れていて、横浜駅前の区画整理の時に埋め立てし、駅前で営業していた屋台やお店をこちらへ移したのだとか。

お店は午後5時から午後11時(ラストオーダー)で、日曜祝日がお休み。1階と2階を合わせて40席あり、料理は全て店主の内野さんがお一人で作られている。

内野さんは、もともとお菓子のお勉強をされていた。19歳の時にお母様がはな家の3代目になり、内野さんもお店を手伝うことになったそう。

「本当はフランスでパティシエの勉強をするつもりだったんだけど、親に頼みごとをされたのが初めてだったから、ここに入りました」と内野さん。お店に入られてすぐ、京都の某有名和食屋で14年間修行したという。食に対するこだわり、というか、美意識があるお方です。

かつてお座敷だった2階は落語家さんたちの練習の場でもあったそう。落語を聞きながらお酒を飲む。かっこいいなあ。内野さんも落語をやられるそう。

一通りお話をお伺いしたところで「仕入れから仕込みの方が、店の営業時間よりも長い」という渾身のお料理をいただきます。

いただいた日本酒はこの季節にぴったりの名前を冠した「桜の舞」。午後5時から午後7時まで、価格が720円から360円になるという、とてもうれしいサービスが。

お通しから二度見してしまうぐらいおいしくてびっくり。いろいろ悩んだけども、おでんの盛り合わせ(770円)と本日のおすすめのいなだの刺身(400円)を頼みました。

はな家のおでんは透き通った京風のだし。お醤油を一切使わずに、昆布と鰹節と煮干しで丁寧にだしをとっているそう。「味が染みてないんじゃいのって言われることもあるけど、それは、まあ食べてみてください」と内野さん。

時間をかけた美しいおでんの盛り合わせをいただきます。

じょ、上品!!! 大根の苦味がやさしいおだしの味でまろやかに感じられ、中までしっかり味が染みているのに、食感を損なっていない。食べ進めているとほんのり柚子の香りがする。

がんもどきも、ゆでたまごも、ひたすら美味・・・おでんは一年中やっていらっしゃるので、ぜひともご賞味ください。暑い夏に冷たいビールといただくのも、おいしそう。

照りがきれいな、いなだのお刺身もいただきます。
身がしっかり締まっていて食感が良く、臭みがない。新鮮な魚を使っていらっしゃるのがよく分かる。最初少し厚いかなあと思ったが、このいなだにはぴったりだと感じました。

「賄い食べてみる?」と出してくださった、常連になるといただけるという焼き鳥丼もいただきました。手羽先、つくね、ねぎま、鳥皮などを塩味でいったん焼いてから丼にした一品。どれもとってもみずみずしくて柔らかく、これが賄か!!! と驚いた。手羽先があんなにするする食べられるなんて・・・いいなあ。

はな家は常連さんをとても大切にしてらして、本来は取材も紹介か馴染みでないと受けないとのこと。みなさん「はな家」さんへ行かれる時は、マナーを守って楽しんでください。

しかしながら、とても透き通った上品な味わいのお料理、これは大切な人を連れてまた来たいです。ありがとうございました。

飲んで楽しくぽんぽこ

外に出ると暗くなっていて、すべてのお店に灯りが。

歩いているだけでも良い気分になれる、魅力的な路地「狸小路」。

次に突撃したのは、やき鳥とラーメンの「のんきや」。
すりガラスの引き戸がたまらない。

お忙しい時にもかかわらず、取材にご協力くださいました。店内は厨房をぐるっとカウンターが囲んでいる。椅子の数をざっと数えたら20席だった。みなさん和気藹々と一杯やってらっしゃる。

こちらのお店、「狸小路」の中では「(狸小路ができたころぐらい)古くからやってる方なんじゃないかしら」と女将さん。女将さんのお義父さまお義母さまの代から、開業して60年ほどたつのだとか。

「はじめはちょっと離れたとこで屋台をやっていて、60年前にここに移転してきたの。当時はたくさん人を雇ってたわ。私は15年前から焼き場に入るようになったわね」。現在は1階で女将さんが、2階では息子さんが焼き場に立っている。

営業時間は午後5時半~午後11時ごろまで。

それから、看板にあった「焼鳥 ラーメン」とはどういうことなのかお伺いすると「うちは焼き鳥もラーメンも出しているの。よくシメにラーメン召し上がる方多いでしょう? わざわざ別の店にラーメン食べに行くんだったら、うちで全部済ませられたらいいのではと思って」とのこと。

のんきやならではの工夫、とっても良いと思うし、ラーメンとても美味しそうですね。っと!!

「のんきや」では焼き鳥は同じ種類を1人2本、2人だと4本から注文するというルールがある。ということで、いただいたのは・・・

肉厚なシイタケ(1本130円)と、

みずみずしいタン(1本130円)と、

元気なハツ(1本130円)。

まずシイタケですが、とっても肉厚で良い香り。シンプルにお醤油だけで味付けされているのも、シイタケそのものの味を楽しめる。それからタンもハツも、外はしっかり焼の中は程よく火が通っていて、食べ応えがあった。大衆酒場の「のんきや」だが、どの串も熱いうちにいただきたいため、しばし無言になってしまう。魅せられてしまいました。

いただきながらお客さんにもお話をお伺いした。

お写真はNGだったが、とっても気さくな男性客(50代)は、なんとシンガポールからいらしたそう。「帰国するたびにいつも来てるよ」とのことで、女将さんともとても親しそうだった。「女将さんが良い人だから、長い間通える」とおっしゃっていた。

お若いお二人にも少しお話を。右の男性はお父様と一緒に「のんきや」に来ていたそう。(親子2代にわたって愛されている!)お二人とも横浜出身で、この日は高校時代の同級生といらしていた。

映画に出てくるような、昭和の雰囲気を残す大衆居酒屋「のんきや」。焼き鳥だけではなく、お仕事帰りにぴゃっとラーメンを食べて帰るだけでも寄りたくなってしまう。次はラーメン食べに来ます。ありがとうございました。

最後に狸小路の次世代を担う、若手のお店をご紹介。

はな家さんの斜め向かいの「やきとりお加代」。

お兄さんが30歳、弟さんが27歳でお父様からお店を任されているお加代。すぐ近くに本店があり、狸小路の店舗は支店だそう。本店は1953(昭和28)年からの営業。こちらも老舗です。

若くて元気なお二人に、今後の展望についてお伺いした。「若いお客さんが増えてほしいです。いつまでも元気な通りであってほしいので」とお兄さん。お店も初代から2代目へ、と引き継がれるのと同様に、お客さんも親から子へと受け継がれ、いつまでもいい雰囲気の小路を、愛情を持って作っていけますように。

取材を終えて

とても魅力的な小路だった。横浜駅付近はどんどん開発されていきそうだけど「狸小路」はぜひともその魅力を次世代に残していってほしい。まだ見ぬ後輩を連れていきたい場所でした。

※本記事は2015年1月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。


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