Amebaニュース

歯科医に聞く。むし歯予防の常識ウソホント4つ

3月23日(月) 12:19

洗口液はむし歯予防になる? キシリトール入り菓子は? なんとか工夫してむし歯を防ぎたいものです。そこで、歯学博士で江上歯科(大阪市北区)の江上一郎院長に、ちまたでよく耳にする「むし歯予防のウワサ」を検証していただきました。


■洗口液、ノンシュガー、キシリトール、いずれも過信してはいけない

Q1.洗口液(せんこうえき)でうがいするだけでむし歯予防はできる?

江上医師 × 洗口液によりますが、洗口液は口の中がさっぱりしたように感じるだけで、実のところ、歯磨きにはなりません。

むし歯の原因であるミュータンス菌などの細菌は、単体で口の中や歯の表面に付いているのではなく、歯垢(しこう。プラーク)という白色か黄白色のネバネバした強固なかたまりで歯に付着しています。

口の中を漂っている細菌であれば殺菌剤によっては効果的に働くことがありますが、歯垢にはなかなか浸み込みません。また、歯と歯の間や歯ぐきとの境目など、磨き忘れの多い場所や洗口液が届きにくいところに歯垢は付きやすくなります。

食後は細菌の増殖を防ぐだ液が豊富に分泌されるので、水で軽く口をゆすぐ、歯にはさまっている食べカスを取り除くなどで大丈夫です。洗口液はだ液を除去してしまうので、むし歯予防にはむしろ逆効果のことがあります。

また、睡眠中はだ液の分泌量が低下するので、寝る前には歯ブラシや歯間ブラシを使って、丁寧に歯磨きをすることが重要です。その後、殺菌効果のある洗口液を使用するとより良いでしょう。

Q2.ノンシュガーのお菓子はむし歯にならない?

江上医師 × ノンシュガーやシュガーレスと表示されているお菓子は、全く砂糖を使っていないというわけではありません。栄養表示基準制度で、含まれる糖類が0.5%未満のものは「ノンシュガー」、もしくは「シュガーレス」と表示することが許可されているからです。

むし歯は、口の中の細菌が、我々が飲み食いした糖分をエサに作り出した酸によって歯が溶けた状態です。ノンシュガーと表示されていても、卵やバターの糖分が全く含まれないとは限らず、むし歯にならないとは言えません。
ただし、ガムをよく噛むことによってだ液の分泌が促されるという面では、むし歯予防に良いといえます。砂糖不使用タイプのガムを選びましょう。

Q3.フッ素を使うと本当にむし歯予防になる?

江上医師 ○ フッ素は、口の中の細菌の活動を抑える、むし歯菌が作る酸で溶けた歯の表面のエナメル質を修復する、歯質を強化するなど、むし歯予防に有効な成分です。

現在、日本で販売されている歯磨き剤の約90%はフッ素が配合されています。また歯科医院では、フッ素を使った洗口や塗布も行っています。

アメリカやオーストラリアの自治体の半数以上は、水道水に人為的にフッ素を含有して、日常的に摂取できる工夫をして、むし歯発生率の低減をはかっています。

Q4.キシリトール入りのお菓子はむし歯にならない?

江上医師 × キシリトールとは、砂糖に近い甘味を持つ天然の甘味料です。むし歯の原因となる歯垢や酸を作らないので、むし歯の発生や進行を防ぐ働きがあるという研究結果が発表されています。

ですが、キシリトールがむし歯を完璧に予防するわけではありません。キシリトールとともに、細菌の栄養分になる砂糖がたくさん使われているお菓子もあり、原材料表示を確認する必要があります。また、キシリトールガムを噛(か)んでも砂糖いっぱいのお菓子を食べていたら意味はありません。

「最も確実なむし歯予防は、歯科医院で半年に1度は定期的なチェックを受けること」と江上医師。一日2回フッ素入り歯磨き剤で歯を磨く、お菓子は原材料を見て選ぶ、何よりだ液の力を利用してむし歯を防ぐ意識が大切だということです。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修 江上一郎氏。歯学博士。専門は口腔(こうくう)衛生。歯科・口腔衛生・口臭外来の江上歯科院長。日本口臭学会会員。
江上歯科 大阪市北区中津3-6-6 阪急中津駅から徒歩1分、御堂筋線中津駅から徒歩4分
http://www.egami.ne.jp/
【関連リンク】
ニューヨークの大学生による便利な発明品3つ
1位は「出ている鼻毛」。本人には言いにくいことベスト3
あなたの舌から読み取れる健康状態
マイナビ学生の窓口

コラム新着ニュース

編集部のイチオシ記事

この記事もおすすめ

コラムアクセスランキング

注目トピックス

アクセスランキング

写真ランキング

注目の芸能人ブログ