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今さら聞けない! 子どもの「性同一性障害」基礎知識&親としてできること

3月7日(土) 10:30

今さら聞けない! 子どもの「性同一性障害」基礎知識&親としてできること
今さら聞けない!そもそも性同一性障害って何?

先日、福岡市で性同一性障害の子どもに配慮し、小学1年生の黄色い帽子を、これまでの男女違う形のものから、一種類に統一するというニュースがありました。
私たちは性同一性障害について詳しく知っている必要があります。

「男の子は女の子より身体が弱い」は本当!? 医師が解説

女性なのに、「自分は本当は男なんだ、男として生きるのがふさわしい」と考えたり、男性なのに、「本当は女として生きるべきだ」と確信する現象を、「性同一性障害」といいます。より固い言い方をすると、「生物学的な性」と「社会学的な性」がかい離してしまうのです。

「生物学的な性」とは、性を決定するX、Y染色体の組み合わせによる決まる性別のことです。
男=X+Y
女=X+X
という染色体の組み合わせが「生物学的な性」です。

一方、「社会学的な性」とは、男は男らしくあれ、女はおしとやかに、といった社会的、文化的に作られた男女の性別的役割や行動様式を指します。

原因は先天的? 後天的?

では、性同一性障害は、生まれた後の環境が原因で発症するのでしょうか。
性同一性障害の原因は未だに解明していませんが、一番有力視されている説としては、赤ちゃんがまだお腹にいる時に浴びるホルモンによるもの、という説です。
男の赤ちゃんを例にとります。

1.受精後、2~3週間で精巣が作られて、自ら作り出したテストステロン(男性ホルモン)を浴び、生殖器が作られる
2.その後、子宮内でお母さんのエストロゲン(女性ホルモン)を浴びて成長する
3.出産直前になって、お母さんから分泌されるテストステロンを浴びる時期があり、この段階で、脳の男性化が決定づけられる

つまり、赤ちゃんが男の子として生まれてくる場合、受精直後と出産直前の2回にわたって、テストステロンを浴びることによって、体と脳が男性として形作られるのです。

しかし、出産直前の段階で、しっかり2度目のテストステロンを浴びられないと、男の体を持ち、女性の意識を持つようになるのです。

逆に、受精後からずっとエストロゲンを浴びて、女の子として成長した胎児が、何らかの原因でテストステロンを浴びると、女の体を持ち、男性の意識を持つようになります。

あくまで、これは未だに仮説ですが、性同一性障害は、生まれつき、性の不一致を持って生まれるものと考えられます。

同性愛とは違う?

性同一性障害は「同性愛」と混同されやすいのですが別物です。

・同性愛
「恋愛の対象のどちらかの性別であるか」の性的指向に関するもの

・性同一性障害
「自己の性の意識はどちらの性別であるか」の性同一に関する概念

概算ですが、ヨーロッパの調査では、男性の約3万人に1人、女性の約10万人に1人、と男性で発症する確率が高くなっています。

こんな症状があったら性同一性障害のサイン?

性同一性障害の症状としては、幼い頃から以下のような行動が見られます。

・男の子は自分が女子である、女の子は自分が男子であるとみなしたがる
・異性の格好をしたがる
・男の子は女の子がしたがる遊びを、女の子は男の子がしたがる遊びを好む
・男の子は女の子の仲間に、女の子は男の子の仲間に入りたがる

ただし、必ずしもこれらの行動があれば性同一性障害というわけではありません。
身体的に大きな変化がある二次性徴期を迎えると、より明確な別の症状がみられます。

二次性徴期を迎えた性同一性障害者の症状とは?

二次性徴期を迎えるとになると、男の子、女の子でそれぞれ以下の身体的な特徴が現れます。

男の子
・声変わり
・喉仏が目立つようになる
・肩幅が広くなる
・筋肉が張る
・陰茎が大きくなる

女の子
・体つきが丸みを帯びる
・生理が来る
・乳房が膨らむ

こうした男らしい体つき、女らしい体つきになることに対する嫌悪感、忌避の気持ちがより強くなったり、反対の性別としての役割を果たそうとします。

具体的には、男の子はすね毛をそったり、女の子は乳房の膨らみを隠すためにさらしを巻いたりする行動があります。

親として何をしてあげればいいの?

子供が性同一性障害で悩んでいる場合、苦痛を和らげるために医師のカウンセリング、そして、学校の配慮は必要です。
服装を変えることを認めるだけでも、生徒達の苦痛はかなり軽減します。

性同一性障害をカミングアウトするハードルは近年低くなっていて、これからはさらにカミングアウトする若い人が増えていくことが予想されます。自分の性に違和感を抱く子供の中には、悩みを独りで抱え込んだり、周囲に理解されずに、不登校、自傷行為、自殺未遂にいたるケースも少なくないのが現状です。一番大切なのは、周囲の理解です。性同一性障害に対する、社会的な理解が進むことが望まれます。


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