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人間は、42.195kmをどこまで速く走れるようになるのか?

11月18日(火) 21:48

ベルリンマラソンでケニアのデニス・キメット選手が2時間2分57秒の世界新記録で優勝しました。この記録を別の言葉で言い換えるなら、1kmを2分56秒で42km以上に渡り走り続けていたことになります。

専門家の何人かは、2時間を切る記録が出るのも時間の問題だろうと言います。人間は、どこまで速く走れるようになるのでしょうか?

どんなに成功の意欲があり優秀な人でも、人間が克服できない生理的限界がいくつかあると、専門家は指摘します。

■酸素を使うことの限界
長距離走における最大の限界は、心拍出量と酸素の流れだと、ボストンマラソンマラソンの共同医学管理責任者のアーロン・バギッシュ医師がLive Scienceに話しています。マラソン選手の力は、最大酸素摂取量によって判断できます。

この値が高いほど、より多くの酸素が筋肉に届けられるということになります。

■機械的な限界
短距離走には、長距離走と違った限界があります。フランスのニース大学で、スポーツ生態学の教授をするジーン・ボネット・モーリン氏は、短距離走選手の限界は、筋力とストライド(歩幅)、そして、どれだけ速く足を動かせるか(ピッチ)だと言います。

世界最高のスプリンターが走っている時に、片足が地面に付くのはわずか90ミリ秒だそうです。

■遺伝子の限界
どんなに向上心が強くても、トップランクのランナーになれないことがあります。それは、遺伝子のせいです。ある人には、収縮の速い筋線維が沢山あります。これは、全力疾走することには理想的ですが、長距離走にとってはじゃまになります。

また、ある人は長距離走のキーとなりますが、全力疾走する為には役に立たない、ゆっくりと収縮する筋繊維を持っています。長い脚や大きな肺といった、遺伝的に恵まれた体を持つ人もいます。

このような生理的限界があっても、人間は記録を伸ばしています。なぜでしょうか?

ドーピングにより体を変えてしまうこと、また優れた技術と道具が選手を助けているかもしれません。しかし、最近20年間は、これといった技術革新はなかったとモーリン氏は指摘します。そして、11年間誰にも破れなかった世界記録を作った、ポーラ・ラドクリフ選手のような人が突然現れることは誰にも予測できません。

結局のところ、科学者は人間がどこまで速く走れるのか、はっきりとした答えが出せません。しかし、モーリン氏は、それは悪いことではないと言います。

答えを出してしまえば、アスリート達がもっと良くなりたいというインスピレーションと動機づけを奪ってしまうことになるからです。

The Human Race: Will We Keep Breaking Running Records?
http://www.livescience.com/48572-marathon-running-records-human-limits.html

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