■作家性の強い制作会社 『ufotable』
『ufotable』は数あるアニメ制作会社のなかでも特に作家性の強いところのひとつだ。
近年は
『劇場版 空の境界』や
『Fateシリーズ』など、アダルトゲームブランド
『TYPE-MOON』の作品のアニメ版を多く制作している。
元請けを始めてからは既に10年以上が経っている中堅的立ち位置の会社だが、作品の製作本数は少なめ。しかし各作品の映像クオリティは総じて高く、
TVシリーズや劇場作品といった媒体に左右されない、ハイレベルのアニメーションを安定して排出している。
また、
カフェや映画館を独自にオープンしたり、
『マチ★アソビ』という巨大イベントをプロデュースしたり、オリジナルアニメの漫画版制作を
自社スタッフによって行うなど、ほかの会社には見られない特徴も多い。
■遅咲きのベテランスタジオ 『動画工房』

『動画工房』は1973年に戦前から活躍するアニメーター、古沢日出夫によって設立されたアニメ制作会社だ。
長らく
ジブリ作品やアニメ版『ポケットモンスター』の制作協力などを行っていた会社だが、2007年の
『Myself ; Yourself』からアニメの元請制作として本格デビューを果たした。
現在活躍が目覚しい制作会社のひとつで、
『ゆるゆり』など日常系アニメをコンスタントに制作しているほか、
『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』では一転して重厚かつ堅実な作画を披露したことも記憶に新しい。
■デジタルとSFに強し 『サテライト』

最近は3DCGを得意とする制作会社も増えてきたが、その中でも
『サテライト』は
特に古くからCGを駆使したアニメを制作している会社だ。
もともとソフトウェア関連会社から出発した会社で、早くも90年代からデジタルなテクノロジーを使ったアニメを制作していた。
2000年代からは本格的にアニメ業界へ参入。マクロスシリーズのうちの一作である
『マクロス・ゼロ』では、当時としては圧倒的なクオリティの3DCGアクションで話題を呼んだ。
以降も精力的に活動している会社だが、制作する作品には
マクロスシリーズや
『創世のアクエリオン』など、どちらかというとSF系に属するものが多い。
また、パチンコ会社である
SANKYOの非連結子会社でもあり、パチンコ台で流れる映像の制作も行っている。
(あにぶ編集部/AKIRA-Men)
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