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飲み続けると体内の機能が衰える!? グリーンスムージーのデメリット

4月10日(木) 17:00

アメリカで発祥し、日本でも大人気となったグリーンスムージー。緑の葉野菜と果物をミキサーで撹拌するだけと作り方は簡単。ビタミン、ミネラル、食物繊維や酵素などが効率よく摂取できて、まさにいいことづくし! 海外セレブや人気モデルなどが流行の火付け役となり、今ではすっかり定着した感じがしますよね。しかし、何事も一長一短、どうやらグリーンスムージーにもデメリットがあるようです。いったいどんな問題があるのでしょうか。
今回はパーソナル管理栄養士の三城円先生にお話を伺いました。

■流動食から栄養を摂ることのデメリット

1日に必要な野菜の摂取量は350g以上。こんなにたくさんの量を毎日食べるのは大変ですが、グリーンスムージーなら液体状になっているので、楽に野菜が摂れる! それって良い手段なのでは?

「確かにミキサーで撹拌したら、様々な種類の野菜や果物を一度に摂ることができます。でも、そこに含まれる栄養素が全て体内で吸収されるかは別問題なんです」

え!? せっかく栄養を摂っても、吸収されないんじゃ意味が無いですよね。普通に野菜や果物を食べるのと何が違うんですか?

「グリーンスムージーって、普通の食事と違って咀嚼(そしゃく)しないで飲みこむことができますよね。でも体内で栄養を吸収するにはしっかりかむことが大切なのです。かむことによって唾液が分泌され、そこに含まれる酵素が栄養を分解し、胃や腸でスムーズに消化吸収されます。ところが流動食だと、唾液があまり分泌されないため栄養素が分解されにくくなり、体内に入ったあともうまく吸収されないことがあるんです」

食事のカロリーや栄養価は気にしていましたが、それを口にした後のことまでは考えていませんでした。かむって大切なんですね。

「そうですね。よくかむことは、脳の働きにもよい影響を及ぼします。咀嚼(そしゃく)により、セロトニンと呼ばれる物質が脳内に分泌されるのですが、それは満腹中枢を刺激して食欲を調整してくれるのです。また、セロトニンには気持ちを落ち着つかせる効果もあります。グリーンスムージーのような流動食ばかり摂っていると、セロトニンは分泌されにくいので、精神的に不安定になってしまうこともあるんですよ」

「かむと満腹感を得られる」というのはよく聞きますが、気持ちを落ち着かせる効果があったなんて驚きです。簡単に栄養が摂れるからといってグリーンスムージーに頼ってばかりいるのも考えものなのですね。

「確かにグリーンスムージーだと、カサの多い野菜や果物も楽に摂れますよね。内臓への負担も少なくて済みますが、実はそれが問題なんです。例えば、胃や腸は筋肉でできており、身体に固形の食物を摂り入れると『ぜん動運動』と呼ばれる収縮運動を繰り返して食物を移動させつつ、消化・吸収を行います。ところがグリーンスムージーのような流動食だと、ぜん動運動をあまり必要としません。そのため、グリーンスムージーばかりを摂っていると、ぜん動運動をするための筋力が衰えてしまい、栄養を吸収する力が弱まってしまうのです」

せっかく栄養価の高いドリンクを飲んでも、そのせいで内臓の機能が衰えてしまったら本末転倒。これからは「何を食べるか」だけでなく「何をどのように食べるのか」を考えるようにします!

■体温より温度の低い食事には要注意
筆者はジューススタンドで、スムージーを買って飲むことが多いです。よく冷えていて、夏場は特に美味しく感じます。

「ジューススタンドで売っているスムージーは氷も一緒に撹拌している場合も多いですね。グリーンスムージーに入っている酵素は温度が高過ぎると破壊されてしまうので、冷たい状態か常温で飲むのが基本。でも、その温度は私たちの体温よりも低いため、体の中心から冷えてしまうこともあります。そうなるとお腹が冷えやすくなり、下痢を起こしがち。特に、体温が上がり始める朝にグリーンスムージーを飲むときは注意が必要です。体温が上がり始める朝に冷たいものだけで食事を済ませてしまうと、その日の体温が上がりにくくなります。その状態が習慣化してしまうと低体温になる恐れもあるんです」

グリーンスムージーは朝に飲む方がいいと言われていますが、「冷え」にも注意したい所です。三城先生いわく、朝にグリーンスムージーを摂り入れるときは、「冷やさず常温で飲むこと、一気飲みをしないこと、毎日は飲まないこと」の3点に気をつけるといいそうですよ!
ところで、体が冷えるとどんなデメリットがあるのでしょうか?

「体温が1度下がると免疫力は30%も下がると言われており、風邪を引きやすくなってしまいます。車のエンジンって温めておくとスムーズに動きますよね。私たちの身体もそれと一緒で、体温を上げておくほうが活発に動くことができるのです。逆に、体が冷えた状態だと酵素の動きも低下し、脂肪が体について太りやすくなります」

「平熱が低い」という人は結構多いので、大した問題ではないと思っていたのですが、こんなに悪影響があったなんて! ちなみに女性の場合だと、生理不順や不妊の原因になることもあるようです。低体温を侮ってはいけませんね。

■効果的なグリーンスムージーの取り入れ方
意外と多いグリーンスムージーのデメリット。やっぱり飲まないほうがいいのでしょうか?

「今までグリーンスムージーの欠点を上げてきましたが、全く飲まないほうが良い、というわけではありません。グリーンスムージーには余分な油や塩分がカットできるというメリットもありますし、普段不足しがちなビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、それらの栄養が不足している時に飲むのも効果的です。また、胃腸への負担も少ないので、お肉や油ものをとり過ぎて内蔵が疲れている時に取り入れるのもいいでしょう。健康のためには通常の食事が一番ですが、不足しがちな栄養を補ったりするための特別な手段としてグリーンスムージーを活用してみてはどうでしょうか」

グリーンスムージー中心の生活にするのではなく、自分の身体のコンディションに合わせて取り入れるということですね!
三城先生ありがとうございました!

これまで良い面ばかりに注目が集まっていたグリーンスムージーですが、やはり「コレだけを飲んでおけばOK」というわけにもいかないようです。流行っているから、なんて理由で飛びつかず、メリット・デメリットの双方を知った上で上手に生活に取り入れたいですね。

文●松原麻依(清談社)

三城円先生プロフィール
San-CuBic代表
パーソナル管理栄養士・ダイエットコンサルタント
健康と美容のための食の相談窓口『San-CuBic(サンキュービック)』を立ち上げ、くわばたりえの産後復帰ダイエット、食事担当をはじめ、個別・対面を中心として「食べるダイエット」で食の自立をサポート。100%結果を残すダイエットのスペシャリスト。
公式ブログ:http://ameblo.jp/hana-stubaki/
facebookページ:https://www.facebook.com/SanCuBic


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