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アルフォンソ・キュアロン監督が激白「どうやって『ゼロ・グラビティ』を作ったか」

12月14日(土) 19:30

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 全世界で6億ドルを超える興行収入を記録し、“アカデミー賞最有力候補”の呼び声が高い「ゼロ・グラビティ」が12月13日、日本で封切られた。映画.comは、プロモーションのために来日していたアルフォンソ・キュアロン監督に話を聞いた。

 無重力、無酸素の宇宙を舞台に、アクシデントから漆黒の宇宙空間に投げ出されてしまった女性宇宙飛行士が危機に直面しながら地球への帰還を目指すSFサスペンス。映画を見て観客が心を奪われるのは、スクリーンに映し出される宇宙空間の迫力と緻密さ。見る者が、吸い込まれるのではと恐ろしくなるような漆黒の空間がつくり出されている。

 「どうやってこの映画を作ったかって? それを話すとなると、とてもじゃないけど時間が足りないね」と笑いつつ、CGにワイヤーシステム、車の組み立て工場で使われるロボットや照明など、今作のために開発された高度な技術から、そうしたハイテク機器を操作するために招へいした操り人形師たちの存在まで、楽しそうにまくしたてる。それでも「CGにせよ、他の技術にせよ、あくまでもツールなんだ」と言い切る。「すべては映画的な体験、エモーショナルな“旅”をするための道具さ。その旅をつづるには、どんな映画的言語が必要なのかと考えたとき、やはり、ドキュメンタリーのような緻密な宇宙の映像を見せることが大切だったんだ」。

 ラストシーンを含め、随所に登場する“水”の存在や、主人公のライアンがまるで胎児のように体を丸めて宇宙船に乗りこむ姿など、劇中にはさまざまなメタファーが登場する。「映画で描かれるのは90分ほどの旅であり、セリフは最小限。登場人物たちのバックグラウンドや過去も描かれない。すべては俳優の演技とちりばめられたメタファーで表現されているんだ」とその意図を語る。

 人々の感動を呼ぶのは、人間ドラマがあってこそ。サンドラ・ブロックが演じるライアンと、ジョージ・クルーニーが演じるマットという2人の宇宙飛行士――たった2人の登場人物だからこそ、彼らがどのようなキャラクター、内面を持っているかが重要だった。

 「テーマは逆境とそれを通じての再生の可能性。新しい知識を求め、生きのびることによって再生することができる。水や母なる地球、“つながり”を示すかのような体に巻きついたコードといったメタファーの存在は、ライアンというキャラクターを作る上で大きな意味があったね。一方のマットは対照的に地に足がついた、人生を心から愛している人物なんだ。サンディ(ブロックの愛称)とジョージと3人で、なるべくセリフを少なく、かつ常に動き続けながら、エモーショナルな旅を明確に見せるために話し合いながら作っていったよ」

【作品情報】
ゼロ・グラビティ

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