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寝ころびながらマンガが読める?!日本初のマンガミュージアム

10月17日(木) 7:00

テレビを見ていると青空の下、芝生に寝転びながらマンガを読んでいる人がいた。側には好きなマンガを高く積み上げ、一心不乱に読みふけっている。2006年に京都市とマンガ学部のある京都精華大学の共同事業でオープンしたマンガの総合施設「京都国際マンガミュージアム」での一コマだ。

同館は約30万点のマンガ資料を所蔵し、マンガの関連資料から歴史や産業などを楽しく学べる博物館機能、約5万冊のマンガが自由に読める図書館機能に加え、マンガ文化に関する研究機能を兼ね備えた日本初のミュージアムだ。私も思う存分、マンガに溺れたい! 早速、同館広報担当の中村さん話しを聞いた。

~胸おどる! 「マンガの壁」~
総延長約200メートルの開架書架「マンガの壁」には、自由に手に取って読める約5万冊のマンガがずらり! 1970年代から2005年までに発行された名作マンガが中心にラインアップされている。

壁にもたれて立ったまま読んだり、座ったり寝転がったりして一心不乱にマンガを読む人たち。イベントが頻繁に行われ、有名作家陣が来館することもあるというが、ほとんどの人が目の前を通り過ぎる先生方には気付かないほどマンガに夢中なのだとか……。

2階メインギャラリーにある年代別に分けられた書棚を見て、アドレナリンが噴出した。小学校や中高時代にはまったマンガ。タイトルを見るだけで、思い出がよみがえり気持ちは幼少時代へタイムスリップした。

「親御さんが子どもの頃読まれたマンガをお子さんに勧めておられたり、懐かしのマンガを読み、ご自身の思い出をお話されたり。昭和初期を代表するマンガ『のらくろ』といった懐かしのマンガを紹介するコーナーなどもあり、幅広い世代の方に楽しんでいただけます」(中村さん)

~「MANGA」という言葉は、世界の共通言語!~
同館は「国際」という名前のとおり、海外マンガの調査や研究にも力を入れる。昨年の年間来館者24万人のうち、約一割が外国人。この日も、ひっきりなしに外国人が訪れていた。入り口近くにある「マンガ万博」では、英語やイタリア語、フランス語などに翻訳された日本のマンガと、さまざまな国・地域で生まれた世界のマンガが約5500冊そろう。

外国人来館者に話を聞いてみると、「ワンピース」や「NARUTO‐ナルト‐」ファンのスウェーデン人男性は、ここに来ることは日本旅行の目的だったそうだ。また、イギリス人カップルはガイドブックで同館の存在を知り、日本のマンガ文化を学びたかったという。そのほか、カナダ、アメリカ、アイルランドの外国人が日本のマンガが好きだと話していた。

「近年、日本のマンガが海外でも広く読まれるようになり、『MANGA』という言葉は世界の共通語になりつつあります。また、海外には、それぞれの国の文化が反映されたマンガがあります。『マンガ万博』では異なる国のマンガもご用意していますので、日本の皆さんにも異文化を体験していただけます」(中村さん)

~マンガ×○○のコラボで、マンガの新たな魅力を発掘!~
週末には実際にマンガ家が仕事を持込み、そこで作画を実演する「マンガ工房」や、ワークショップなどが行われる。ほかにもマンガ家やマンガ研究者を招いたトークショーや、『マンガと音楽』『マンガとファッション』といった五感で楽しむイベントが定期的に開催されている。

「『マンガと料理』のコラボレーションでは、料理マンガ『クッキングパパ』の作者・うえやまとち氏をお迎えして、作品内に登場するオリジナル料理をご本人に作っていただきました。先生からマンガ制作の裏話を聞きながら、実際に試食もしていただける人気のイベントですが、マンガの新たな魅力を感じていただけるのではないかと思います」(中村さん)。クッキングパパの料理、食べてみたい……。

ほかにも、各ギャラリーでは同館の研究者が学術的な側面から、マンガを新たな視点で分かりやすく解説する企画展が目白押しだ。原画作品をどう見たらいいのか分からないという人でも、作家陣の「実は」なこだわりやポイントを分かりやすく解説してくれるなど、新たな魅力が発見できる。

~歴史の街・京都からマンガ文化を発信~
小学校の跡地を活用・整備して作られたミュージアムだからか、京都のビジネス街の中にあるにも関わらず、どこかゆったりとした空気が流れている。校長室もそのままで、歩くと床がミシミシと音を立てる廊下。童心に戻ってマンガが読めるような、心安らぐ空間がそこにある。マンガを読むお父さんに、のんびり過ごすお母さん。カップル、家族、個人で来ても、思い思いのスタイルで時間を費やすことができる。

「作家陣の話を直接聞いたり、歴史・文化に触れてみたり。ミュージアムに来ていただいて、マンガから見える新たな世界を堪能してください」(中村さん)。

京都は神社仏閣などの伝統の文化だけでなく、マンガという新しい文化も共存している。世界中から注目を集める日本文化「マンガ」。読書の秋、京都国際マンガミュージアムで、ゆっくりマンガ漬けになってみませんか?
(山下敦子)
マンガの壁。同館にある約30万点の所蔵資料のうち、地下に収蔵されているマンガ雑誌など貴重資料の一部も閲覧室にて閲覧可能(要登録)
「マンガ万博」。海外マンガも大集合!
元は職員室だったという「子ども図書館」。小さい子どもが読める絵本が約3,000冊用意されている
メインギャラリーでは、「マンガってどうやって作るの?」「マンガ家ってお金持ち?」という色んな疑問に答えてくれてるパネルがあって面白い
併設されたミュージアムカフェ「えむえむ」には、マンガ家の直筆サインが壁面いっぱいに!
昭和20年代が全盛期の街頭紙芝居は、マンガやアニメの源流ともいわれる。現役の紙芝居師が毎日、紙芝居を行う
「火の鳥」のオブジェ。(C)手塚プロダクション。約11メートルに及ぶ巨大オブジェは京都の仏像彫刻の技術をもって製作されたという

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