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おたくは大丈夫? 優しい旦那にありがちな「おっぱい男」の正体

9月23日(月) 20:00

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【女性からのご相談】
私はわりと複雑な家庭で育ってきました。実家にいても楽しくないし、職場にいても楽しくないなと思っていたときに、今の旦那と出会って、交際半年で結婚しました。夫は、私の言うことをなんでも聞いてくれますが、最近少し疲れているみたいです。

夫の前で私は伸び伸びと振る舞えるので離婚したくないのですが、どうすればいいのでしょうか?

●A.淋しさを普遍化することに意味があると思う。

こんにちは。ミクノです。

精神科医の斉藤学先生のご著書に、『「夫婦」という幻想』という本があり、妻(彼女)の要望をなんでも聞いてあげる男性、あるいは、妻(彼女)が不幸な生い立ちでないと、なにもしてあげたくない男性(逆に言えば、不幸な生い立ちであればなんでもやっちゃう男性)のことを、「おっぱい男子」と書いてあります。

要するに、母親が子どもに母乳を与えるかのごとく、目に入れても痛くないくらい、妻(彼女)のことを愛してやまない男性のことです。

今後どうなるのか? については、斉藤先生のご意見と、作家であるミクノの私見をまじえて、ご説明しましょう。

●「精神科医」の意見と、「作家」の意見

斉藤先生によると、「おっぱい男子」の奥さんは、たくさん精神科のクリニックにやってくるそうです。多くは、プチ自殺未遂をしてやってくるそうです。旦那は不幸な生い立ちの奥さんが好き。奥さんはそれに甘える。こういうことが繰り返されエスカレートしていくうちに、自殺未遂でもして、夫をもっと心配させてやれ! と、まあこういうふうになって、クリニックに来るそうです。

つまり、妻が子どもみたいになっちゃっているということで、これは、このまま夫婦で仲良く歳を重ねていっても、それはそれで、「あり」かなあと思います。それでは困るというのであれば、当たり前のことですが、お互いが自立した気持ちを持つしかないでしょうね。

●『追体験』が重要だと思います

不幸な生い立ちの女性が好きな男性は、わりと自身も、不幸な生い立ちであったり、あるいは裕福な家庭で育っているけれど、親に心を開いていない男性であったりします。家庭のなかでも、「優等生」として育ってしまったということです。カンタンに言えば、男女お互いの淋しさが化学反応を起こす(淋しさがないと化学反応を起こせない)カップルなわけで、この段階から、どう、「自立」をするのか? というのが問題なんでしょう。

それは、「淋しさ」をたくさん知るしかないと思います。精神科医は精神科医なりの回答をすると思いますが、作家として言わせていただくなら、本や映画、音楽などを通して、他人の淋しさの、『追体験』をすることで、じぶんの淋しさを普遍化させることが重要ではないかと思います。

●昔からそうしていたように思うのですが……

いまのように精神科が一般的ではなかった時代(たとえば昭和20年代とか)にも、「淋しい」人は大勢いました。戦争で親や兄弟を亡くす人が多かったわけですから。そういう人のなかの何割かは、小説を読み、音楽を聴き、じぶんの淋しさと対峙してきたのです。「じぶんのストーリー」に酔いしれることなく、「普遍化」することが,「自立」への道筋かと思います。

もっとも、生涯、夫婦でニャンニャンしていたいのであれば、別にこのままでもいいとは思いますが。

(ライタープロフィール)
ミクノトモ(コミュニケーションデザイン専門家)/作家・コラムニスト。広告プランナー、コピーライター、作詞家を経て、『Dawn Purple』で作家デビュー。『恋愛jp』など連載多数。

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