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世界エンタメ経済学 (55) ヒラリー・クリントンのビックリ講演料と元政治家のギャラ相場

7月19日(金) 11:47

ヒラリー・クリントン元米国務長官(以下、ヒラリー)の講演料(ギャラ)が20万ドルから、という話が先週NYTimesとWasington Post(WP)でほぼ同時に出ていた。完全に引退を決めた政治家であれば、どれほど高額な謝礼をもらってもとくに問題にはならないが、次期大統領選への出馬の可能性もささやかれる人物だけに、なかなか微妙な問題の芽をはらんでいそう……といった内容である。

NYTimesの記事のなかには、ヒラリーが受け取る有料講演のギャラが夫のビル・クリントン元大統領(以下、ビル)のそれと同レベルであるとか、ビルの講演料収入は昨年だけで1700万ドルに上ったとか、あるいはビルのギャラの最高記録はナイジェリア(アフリカ)の首都ラゴスで行った講演の70万ドルとか、いろいろ面白いティップスが出ている。ちなみにクリントン夫妻がこれまでに稼いだ講演料(2001年以降の累計)は推定1億ドル以上にもなるそうだ。

WPの記事には、ジョージ・ブッシュ元大統領(息子のほう)やコリン・パウエル元国務長官、コンドリーザ・ライス元国務長官などのギャラが10万~15万ドル程度とあり、ヒラリーとビルのそれはダントツ、といった説明もある。

純粋な興行としてみた場合に、ヒラリーの講演料が高いのかどうかはよくわからない。彼女の講演会のなかには約1万5000人以上の聴衆が詰めかけたものもあるというから、ちょっとした人気アーティストのコンサートくらいの規模といえよう(昨年9月にあったバークレイズ・センターでジェイ・Zのライブが、たしか一晩に1万4000~1万5000人くらい集めていたかと思う)。1万5000人集められるとすれば、一人あたり15ドルとして、22万5000ドル……といった皮算用も浮かんでしまう。

問題はこのお金の出所で、普通の興行会社が純粋に営利目的でヒラリーの講演会を開くわけではもちろんない。ヒラリーに講演を依頼するのは、旅行代理店や企業の人事担当者、あるいは不動産業者といった各種の業界団体であったり、大手のヘッジファンドであったりするそうだ。

そうなると先に述べた、他の閣僚経験者のギャラとの差額が、いまだに根強いとされる「クリントン人気」を単に反映しただけのものなのか、それともまだ「この先」がありそうなヒラリーに対する「期待料」を込めてのものなのか……簡単に線引きできるものでもないが、やはり気になるところだ。

なお、米国には著名な政治家を専門とするブッキング・エージェント会社もあり、たとえばクリントン夫妻が使うハリー・ウォーカー・エージェンシーという会社ではほかにアナン元国連事務総長などもクライアントにしているそうだ。

さて。クリントン夫妻がこうして稼いだお金の一部は、彼らのつくった財団(基金)に流れ込む。その「Bill, Hillary & Chelsea Clinton Foundation」の管財人を務めるケイシー・ワッサーマンという青年実業家の話が7月初めにNYTimesに出ていた。

今年39歳になるこのワッサーマン、本業はワッサーマン・メディアという会社の経営者だが、祖父が1990年代までハリウッドで大きな影響力を振るっていたルー・ワッサーマンという人物であることでも知られているという。祖父のほうは、その昔松下電器が買収したMCA(ユニバーサル映画などを傘下に持つ)の経営者で、また長年の民主党支持者でありながら、故ロナルド・レーガン元大統領とも強い絆があったとか。

孫の会社の方は、いま米国のプロスポーツ界で一、二を争う大手のエージェント会社ということだが、この会社が創業から十数年でここまで躍進した主な理由は、アーン・テレムという有力エージェントをクライアントごと抱え込んだことにあるそうだ。

5月に、ジェイソン・コリンズというゲイの現役NBA選手がカミングアウトした話を書いたが、あのコリンズという選手もこのテレムのクライアント。そして、コリンズがカミングアウトしたときに、ビル・クリントンがコリンズの勇気を称えるtweetをしたり、あるいはオバマ大統領がコリンズに励ましの電話をかけていたりしていたが、いずれもこのケイシー・ワッサーマンがクライアントのためにお膳立てしたものだったらしい。





菊地凛子や芦田愛菜も出演する超大作映画『パシフィック・リム』が先週米国で劇場公開になり、上々のスタートを切ったようだ。封切りから3日間(12~14日)の興行収入が3830万ドル、ヒット作の続編2作ーー『怪盗グルーのミニオン危機一発』と『Grown Ups 2』ーーを向こうに回して大健闘、などとHollywood.comの記事にはある。

巨大メカと怪獣が戦うこの映画(Bloombergの記事にも「Kaiju」と書かれている)については、The VergeやWIREDといったテクノロジー系のサイトに大絶賛の批評が出ていた。また、既報の通り、あのカニエ・ウェストが絶賛したことでも話題になっていた。

この記事によると、『パシフィック・リム』は、制作元のレジェンダリー・エンターテイメント(『ダークナイト』シリーズの成功実績あり)にとって「社運をかけた大勝負」だそうで、推定1億8000万ドルとされる制作費の4分の3を同社が負担しているらしい(残りは配給元のワーナー・ブラザース)。なお今年春に公開された『42』(MLB初の黒人選手、ジャッキー・ロビンソンの伝記映画)はこのレジェンダリーが初めて自腹を切ってつくった作品とのこと。

人気テレビドラマ『glee/グリー』でフィン役を演じていたコリー・モンティスが米国時間13日に亡くなった。一時は(中毒を)克服したとされていた薬物の濫用が原因だったらしい。





新シーズンのプレミア放送が9月11日に決まっており、それに向けた撮影が8月半ばには始まるそうなので、関係者はこれからかなりたいへんそうだが、同時にプライベートでも恋人同士だったレイチェル役のリア・ミシェルのことなども、番組ファンとしてはとくに気がかりなところである。

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