Amebaニュース

内科医に聞く。低体温は万病のもと?

6月3日(日) 17:00

体のだるさが取れない、太りやすい、風邪をひきやすい……。そんなとき、「低体温症では?」という言葉をよく耳にします。内科医で大阪府内科医会副会長・泉岡医院院長の泉岡利於(いずおか・としお)先生に、その真相と要因や改善法について伺いました。


■筋肉がついてなくて、ぽっこりお腹体型は要注意

――低体温症の定義はあるのでしょうか。

泉岡先生 ○○℃以下は低体温だという明確な定義はありません。20~30代の成人男女の正常な体温の目安は、36℃前後です。体温は、生まれたばかりの赤ちゃんは37℃程度あり、年齢とともに下がります。ですから、例えば35℃台なら低体温だとは、一概には言えません。

ただし、若い世代を中心に、低体温による弊害が叫ばれているという事実はあります。

また、家庭用の体温計は汗や室温の影響で低く表示されやすいので、気になったときは環境を整えてもう一度計り直しましょう。このとき、高く表示された方がより実際の体温に近いと考えてください。

――どうして低体温になるのでしょうか。

泉岡先生 原因には運動不足、食事のバランスが悪い、無理なダイエットなどが挙げられます。

低体温の場合、正常な体質の人より基礎代謝が低い傾向にあります。基礎代謝とは、人が動かずにじっとしていても、呼吸や内臓の動き、体温を保つことなどに消費するエネルギーのことです。

エネルギーの大部分は、筋肉によって消費されます。そのため、同じ体重でも脂肪が少なく、筋肉量が多い人の方が基礎代謝は高くなり、消費するエネルギー量も多くなります。

ですので、運動不足による筋肉量の低下、偏食やダイエットで筋肉のもととなるタンパク質の摂取不足の場合、基礎代謝が低下し、低体温となりやすいでしょう。

特に、筋肉の中で大きな割合を占める、太ももの前と後ろの両側、胸、背中の4カ所の筋肉があまりついていない、でもお腹はぽっこりという方は、基礎代謝の低下が考えられます。

■体がだるい、しんどい、風邪をひきやすい

――低体温が原因で起こりうる症状について教えてください。

泉岡先生 基礎代謝の低下は、自己免疫機能の低下や循環の悪化につながります。ですので、体がだるい、しんどい、寒い、風邪をひきやすい、太りやすくやせにくいなど、さまざまな症状につながります。

――低体温かもしれないと思ったときは、どのようにすればいいですか。

泉岡先生 基礎代謝を高めると、体温も上がりやすくなります。まずは、筋肉量を増やすことを考えてください。適度な運動をする、筋肉のもととなる肉や魚介類、卵、大豆製品、乳製品などのタンパク質をバランスよく摂取しましょう。

また、基礎代謝が高くなると消費するエネルギー量が増え、脂肪の燃焼につながります。健康的なダイエットとなるでしょう。

「低体温かも」と思い当たるようであれば、まずは生活の状況を見直してください。運動不足、朝食抜き、スナック菓子ばかり食べる偏った食生活、極端なダイエットなど、不規則な習慣に心当たりはありませんか。低体温は乱れた生活習慣が引き起こします。

低体温に気付いたら、それは生活を見直すよいきっかけだととらえて、改善しましょう。

――ありがとうございました。

低体温の原因は、自らの日常生活にあることが分かりました。低体温だけではなく、鏡で自分の姿を見て、「基礎代謝の低下!?」と不安がよぎったときは、日々の習慣を見つめ、改めたいものです。


監修:泉岡利於氏。医学博士。内科医、大阪府内科医会副会長。医療法人宏久会泉岡医院院長。
泉岡医院 大阪市都島区東野田町5-5-8 JR/京阪電鉄京橋駅中央出口から徒歩7分 TEL:06-6922-0890 http://www.izuoka.com/

(岩田なつき/ユンブル)

【関連リンク】
【コラム】心療内科医に聞く。優柔不断の直し方とは?

【コラム】内科医が教える。高血圧&低血圧の若者が増加中

【コラム】内科医が答える。処方薬は市販薬より効く?

マイナビニュース

コラム新着ニュース

編集部のイチオシ記事

この記事もおすすめ

コラムアクセスランキング

注目トピックス

アクセスランキング

写真ランキング

注目の芸能人ブログ