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「ストレスゼロ」は超危険!洗脳されやすい状態になると実験結果

5月28日(月) 11:50

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厚生労働省の調査によると、うつ病などの気分障害の患者数は2008年の時点で104万1000人。10年前から2倍以上増えているそうです。現代は“ストレス社会”や“うつ100万人時代”などと呼ばれ、さまざまな「ストレス解消法」「ストレスを克服する」といったライフハックが紹介されています。
では、本当に「ストレスがまったくない状態」になると、人間はどうなってしまうのでしょうか?
寝ているだけでも「ストレス」はある

そもそもストレスとは何でしょうか。
ストレスに対する悩み相談や対処法のサイト『ストレスケア.com』では、ストレスを「心身が、人間関係、仕事、気温などの外的要因(ストレッサー)から刺激を受けておこる生体反応」と定義しています。寝ているときでさえも、ベッドから身体が感じる物理的ストレスや、夢から与えられるストレスが存在しています。

本来「ストレス」というのは「外的要因により引き起こされる歪み」に対する「適応メカニズム」のことであって、「歪み」そのものを指す言葉でないのです。

無ストレス状態だと人間はどうなってしまうの?

世の中では「ストレスをなくそう!」なんて簡単に言われていますけど、本当に「ストレスがまったくない状態」になったら人間はどうなってしまうのでしょうか? 心に平和が訪れて、菩薩のような人間になれるのでしょうか?

「ストレスがまったくない状態」の実験を行った心理学者がいます。1951年、カナダの心理学者ドナルド・ヘッブが行った「感覚遮断」という実験です。
方法は、被験者を光も音も臭いもない実験室に一定時間拘束するというもの。目には半透明のゴーグルを付け、手には厚手のグローブを付け、耳も塞ぎます。

実験の結果、ストレスがまったくない状態で80〜90時間過ごすと、被験者はストレスに対する抵抗力を失ってしまうことが分かりました。被験者は注意力が散漫になり、思考力が衰えました。この状態だと、他人の思考がそのまま被験者の頭に入り込み、そして定着してしまうそうです。

いわゆる洗脳されやすい状態に!これは恐ろしい!

適度なストレスは生産性を高める

ストレスレベルが高すぎても低すぎても生産性は落ちることを証明した、「ヤーキズ・ドッドソンの法則」というものがあります。人間は適度なストレスを、やる気の原動力に変えることができるのです。

たとえば、ライバルが成績優秀で劣等感を感じることで「ライバルを見返したい、自分も力をつけなければ」というやる気になったりしますよね。また、納期が迫りプレッシャーを感じてからやっと取りかかった仕事が、「なんだかエンジンがかかってどんどん進んだ」という経験もあるのではないでしょうか。

ストレス自体は悪いものではなく、悪く反応してしまうことが問題です。自分のストレスを知り、正しく対応できれば良い作用ももたらします。

ストレスを無くすのではなくうまく利用する

「ストレスを感じて苦しい」のは、その後どうやって反応すべきか脳が準備をしているからと考えてみてください。

本当に“ストレス社会”で生き抜くためには、ストレスを無くすことばかり考えていないで、ストレスへの反応を変えるべきなのかもしれませんね。

ある程度のストレスは「生きる原動力」に変えましょう。


◆自分に合った対策を!
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Written by 浅川有希
Photo by Earl-Wilkerson

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