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【文春vs新潮 vol.19】遺伝子組み換え食品の是非、「噂の真相」という雑誌、エンケンさんのディープキス@新宿2丁目

11月25日(金) 14:30


【文春】週刊文春の「日本人が知らずに食べている『遺伝子組み換え食品』」というジャーナリスト・青沼陽一郎さんによる記事が興味深い。TPP(環太平洋経済連携協定)に関連して、遺伝子組み換え食品の海外からの流入を危ぶむ声が出はじめている。貿易が自由化されれば、海外から「遺伝子組み換え食品が流れ込み、食の安全が保持できない」というものだ。

しかし、記事によると、遺伝子組み換え食品はすでに大量に日本に流入しており、上記のような議論は「何をいまさら」といった感があるのだという。大豆の事例のみ紹介すると、2008年の時点で「国内生産が6.6%」となっていて、残りは輸入に頼っている。そのうち7割近くを米国に依存しており、「米国の大豆の作付面積の実に93%が遺伝子組み換えの品種」なのである。

文春の取材に対して、キユーピーやロッテ、江崎グリコなど、名だたる日本の食品メーカーが遺伝子組み換え作物の使用を認めている。たしかに、国が安全審査をおこない、手続きが終了した作物を使用した場合、「遺伝子組み換え」と表示すれば「国内で使ってもいい」ことになっている。だが、「製油や醤油」などに加工されたものには表示義務がない。

よって、「日本人は表示義務によって、遺伝子組み換え食品を峻別できているように錯覚しているが、表示のない油や醤油、あるいは清涼飲料の甘味料などから、遺伝子組み換え食品を次々と摂取していることになる。大半のメーカーはこの使用実態を認めている」のである。

では、遺伝子組み換え食品の問題は何なのか。大きく分けて、三つある。第一は人体への影響。第二は生態系への影響。第三は一部の企業が食料生産を支配してしまう可能性。高度な専門知がなければ理解できないという意味で、遺伝子組み換えの問題は医療の問題と似ている。重要なのは、専門知を持つ人々によるインフォームドコンセントがどれだけ誠実におこなわれるのか、ということであろう。

【文春】今週号の「家の履歴書」に、いまはなき雑誌「噂の真相」の編集長・岡留安則さんが登場している。同誌を知らない読者のために触れておくと、創刊から25年にわたって、政治から芸能までタブーのない内容の記事を掲載しつづけ、一般読者はもちろん、業界の人々からも一目置かれ続けたすごい雑誌が「噂の真相」なのである。ちなみに、筆者は定期購読していた。

さて、岡留さんの「家の履歴」だが、生まれた鹿児島県では高校まで過ごす。大学入学と同時に東京で生活しはじめた。世田谷代田、中野、阿佐ヶ谷と下宿を転々とした後、就職して高井戸のアパートに。1979年に「噂の真相」を創刊し、事務所を新宿に置いた上で、青山のマンションで暮らすようになる。その後、世田谷のマンションに移り住み、現在にいたる。とはいえ、同誌の休刊後は沖縄で暮らしている。マスコミ関係者が集うバーを経営して、沖縄のゴールデン街化を進めている(!?)と聞く。

学生運動に参加した岡留さんは、「学生運動では強大な権力に屈したけれど、ペンでは攻めることもあれば、退くこともできる。搦(から)め手で闘えというか、真正面からぶつかっていくだけが闘争ではないと気づいたんだよ」(ルビは筆者)と同誌を創刊した当時の心境を語っている。また、同誌が成立するためには、東京という町で暮らすことが不可欠であった様子が、記事からは伝わってくる。

「夕方4時に出社して、11時くらいにはゴールデン街に飲みに行くというのが、ルーティン業務(笑)。記者や編集者のたまり場になっている飲み屋を明け方までハシゴして、記事のネタを拾っていた」。いい時代だったのかもしれない。いまは、マスコミ関係者でも酒を飲まない人が増えているし、ゴールデン街に出入りする人自体が稀少になっている。筆者の知るかぎり、岡留流の情報収集術を駆使しているのは、ミリオン出版の久田将義さんくらいであろうか。

前述のとおり、「噂の真相」は「休刊」の状態である。そして、休刊後も世の中で理不尽なことがたくさん起きている状況に変わりがない。読者の勝手な願望だが、1日でも早く、ぜひとも復刊してもらいたいものである。

【文春】「かたせ梨乃 実力派俳優と貫禄のレズバー『ディープキス』」。ゲイの町として有名な東京・新宿2丁目。その一角には、男性同性愛者向けのゲイバーがひしめいている。そして、数は少ないものの、女性同性愛者向けのレズバーも何軒か存在する。そこで「ドラマのような一場面」が繰り広げられたことが記事で紹介されている。

1カ月前のある日。某レズバーで「エンケン」こと遠藤憲一さんが飲んでいた。そこへ大女優のかたせ梨乃さんが登場し、エンケンの隣に座る。「梨乃さん」「エンちゃん」と呼び合うふたりは、お店の常連であった。「かたせさんはカラオケが好きなようで、中村中の『友達の詩』を熱唱していました。歌い終わった彼女にエンケンさんがパチパチと拍手をして……」。そのあと、記事のタイトルとなったシーンが展開する。

「『私、朝早いから先に帰るわね』って梨乃さんが席を立つ少し前。並んで座った姿勢で3回くらい続けてキスをしていたのでビックリしました。うち1回はかなり濃厚なディープキス!」(居合わせた客の1人)。かたせさんのキスの相手は、もちろんエンケンさんである。エンケンさんのマネージャーもつとめる妻に文春が取材したところ、「酔って楽しくなるとそうなっちゃうんです(笑)」という余裕の回答。

筆者もここ10年弱、新宿2丁目や歌舞伎町には通っているが、たしかにこれらの町には人の心を解放してしまう魔力があるような気がする。タイトで誠実な人生もいいが、そうだからこそ、ときにはその魔力に身をまかせてみるのも一興なのではないか。かたせさんとエンケンさんのように。

【新潮】残念ながら、取りあげる記事がないので、目次だけ掲載しますorz

新潮の目次

【その他】両誌に、61歳の歯科医が13歳の少女をレイプしたという記事が掲載されている。25歳年下の歯科医の妻も共犯だという。こういった卑劣な犯罪は許せない。そして、ひさしぶりに「マインドコントロール」という言葉を見かけた。一部の宗教や占い、整体、護身術、そして印鑑の先生なども、犯行におよぶかどうかは別にして、似たようなことをやっているような気がするのは筆者だけであろうか。

文春のグラビアで芦田愛菜ちゃんが特集されている。ドラマ「マザー」では彼女の演技に感動したものの、その後、テレビの世界をたらい回しにされ、消費され続けている姿を見ていると、だんだんせつない気分になってくる。「笑顔を作るのも、大変だろうなぁ」などと、ついつい思ってしまう。そのへんのメリハリは、「親がちゃんとコントロールしてあげなきゃ」などとも思ってしまう。

今週の軍配。待ったなしで文春に。

【これまでの取り組み結果】
 文春:☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 新潮:☆☆☆


(谷川 茂)

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