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歯科医に聞く。あなたの歯磨き正しい? 間違っている?

9月23日(金) 17:00

いつもは惰性でしている歯磨きですが、あらためて、「その歯の磨き方は正しいですか?」と聞かれると、不安になってしまう人も多いのでは。

歯学博士で口腔(こうくう)衛生が専門である江上歯科(大阪市北区)院長の江上一郎先生に、正しい歯磨きの方法や習慣についてうかがいました。


■歯ブラシは鉛筆のように優しく持つ

――食後3分以内に磨けば虫歯になりにくいというのは本当ですか?

江上先生「いいえ、磨かなくても虫歯になりません。『食後3分以内に3分間の歯磨き』がよく推奨されていますが、そもそも虫歯は、バクテリアが増えることが原因です。そのバクテリアの食物であるプラーク(歯垢・しこう)をとることが虫歯予防になるのです。

しかし、食後すぐは、口のなかにプラークはありません。また、日中はだ液が出ていて、常に口のなかが掃除をされている状態なので、極端な話をすれば、起床時と寝る前にしっかり歯を磨けば、昼間は食後に軽く口をゆすいで食べかすや大きな汚れをとる程度で大丈夫なんです」

――それでは、磨き方を教えてください。歯を磨くときは、歯ブラシはしっかり持って、ゴシゴシこするのがよいのですか?

江上先生「歯はエナメル質に覆われているので、力が強くてもかまいません。でも、歯ぐきはブラッシングによって傷ついてしまうので、ゴシゴシこするのは控えてください。

まず、ほとんどの方は、歯ブラシの持ち方が正しくないんです。みなさん、しっかりと握って歯を磨かれていますが、それでは力がかかりすぎてしまいます。正しくは、歯ブラシの柄の真ん中の部分を、鉛筆を持つようにして持って磨きます。

そうすると、歯にかかる圧力はしっかりと握ったときの300グラム程度に比べ、理想的な100~200グラムになります」

――歯にかかる負荷は軽いほうがよいのですね。では、ブラッシングの方法を教えてください。

江上先生「歯磨きのブラッシング方法は10種類ほどありますが、現在、主に推奨されているのは(1)バス法、(2)スクラッピング法、(3)つまようじ法の3つです。

(1) バス法は、歯と歯ぐきの境目に45度になるように歯ブラシをあて、毛先を使って細かく横に磨く方法です。スクラッピング法は、歯ブラシをあてる角度が直角になります。

(2) スクラッピング法は、歯ブラシを歯の面に直角にあて、小刻みに左右に動かして磨く方法です。

(3) つまようじ法は、歯周病の予防に効果的なブラッシング方法です。これはバス法と歯ブラシをあてる角度が反対になるので、慣れないうちは磨きにくいかもしれません。

つまようじ法は、歯ぐき側から歯の先へ向かい、歯の表面をすべらせて磨くので、歯ブラシの毛の一部が、つまようじのように歯と歯の間に入っていきます。このため、歯垢(しこう)を効果的に落とすことができます」

――磨き残しをしないために、何か気を付けることはありますか?

江上先生「効き腕側の奥歯の裏側は、特に磨きづらいものです。また、無意識で歯を磨いていると、毎回、きちんと磨けている歯と、いつも磨いていない歯が出てきてしまいがちです。

口の中をあっちこっち歯ブラシを移動させて磨くのではなく、例えば左上の歯からスタートし、一本一本、頭の中でどの歯を磨いているかを意識しながらていねいにブラッシングするとよいでしょう。

一本ずつ横に移動して右上の歯までたどり着いたら、今度は裏側を一本ずつ磨き、次に下の歯を奥から順に磨くというように、一筆書きの要領で磨くと磨き残しが少なくなります」

■歯磨き粉の量は米粒大でOK

――歯磨き粉は、たっぷりつけたほうが効果的ですか?

江上先生「歯ブラシの上に3センチくらい絞り出している人が多いと思いますが、それですと、洗濯機に洗剤を一箱入れているようなもので、多すぎるのです。うちのクリニックでは、米粒一粒、多くても5ミリと指導しています。

市販の歯磨き粉の多くは、泡立ちをよくする界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム)、研磨剤(リン酸水素カルシウム)などが入っており、確かに歯はきれいになります。しかし、歯ぐきや口の中の粘膜が、界面活性剤によって油分が取られてカサカサになったり、研磨剤で傷ついたりします。

コーヒーや紅茶などによって、歯が着色しているときには有効ですが、毎日使うのはおすすめできません。気になる人は、歯磨き粉を買うときは、表示をよく見てラウリル流酸やリン酸など化学成分が入っていないものを選んでください。私のクリニックでは漢方の歯磨き粉を紹介しています」

――歯を磨きすぎると歯が削れてしまうことはあるのでしょうか?

江上先生「歯は象牙(ぞうげ)質の上にエナメル質がかぶさっています。エナメル質は歯磨き程度で削れることはないのですが、年齢とともに歯ぐきがやせてきて、今まで歯ぐきに覆われていた歯の下側、根に近い象牙質の部分が出てきます。象牙質は歯磨きのような摩擦(まさつ)で削れてしまうこともあります。

歯磨きは自己流でやっている人が多いと思いますが、ぜひ一度歯医者さんで、歯磨き指導を受けるといいですよ」

江上歯科では歯科衛生士の方が実際に患者さんの歯を磨きながら指導をするのだとか。
「また、どんなに歯磨きをしていても、歯垢はたまってしまうものです。3~6カ月に1回は歯医者で、歯垢のチェックを受けたり、歯石を取るようにしてください。健康な歯を保つメンテナンスのために、美容院に行くのと同じような感覚で、行きつけの歯医者を見つけられるといいですね」と江上先生。

仕事帰りに行きつけのバーで1杯、ならぬ歯科医で歯垢落とし。今後の習慣にしていきたいものです。

監修:江上一郎氏。歯学博士。専門は口腔(こうくう)衛生。江上歯科(大阪市北区中津)院長。
http://www.egami.ne.jp/index.htmlTEL:06-6371-8902

(下関崇子/ユンブル)

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