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人間関係に溝ができる理由<上司編>

7月19日(火) 11:00


会社にいる限り、社内での人間関係は無視できない問題です。人間関係がうまくいかないと、毎日が憂うつになったり、仕事に支障が出たりすることも。相手との間に溝を感じてしまうとき、そこにはどんな理由があるのでしょうか? 新入社員向けのコミュニケーション研修なども手がけるビジネスコーチの鈴木誠一郎氏にお話を伺いました。今回は、上司との関係について考えてみましょう。


【「叩かれて育つ」か「ほめられて育つ」かの世代間ギャップ】
上司との人間関係で溝ができる最大の理由として、世代間ギャップが考えられます。実際、両者の間にはどんな違いがあるのでしょうか?

「たとえば、今40代の上司世代は、新入社員のときから『叩かれて育った世代』です。当時はバブルのまっただ中で、作れば売れた時代でした。右肩上がりの経済成長が続き、いずれは出世できると信じられていたので、それで問題がなかったのです」(鈴木氏)

未来に大きな希望が持てた時代だったからこそ、厳しくされてもがんばろうというモチベーションが保てたということでしょうか。

「一方、現代の若者世代は、物があふれ、しかも少子化が進む中で大切に育てられてきました。叱られた経験がほとんどないことから、ちょっとした否定的な言動がキッカケで、へこんでしまい意欲をなくすということがありがちなのです」(同)

終身雇用制度の崩壊や成果主義の導入で、上司世代のような「我慢してがんばれば、いつかは報われる」という希望を抱きにくくなっている面もあるのかもしれません。

「上司の中にはこうした違いを理解していない方もいるのが実情です。自分が新入社員の頃に先輩や上司からされたのと同じ感覚で、『何回言ったら分かるんだ』、『こんなことができなくては先が思いやられるな』、『それくらいの根性がないとダメだろ』など、人格を否定するような言葉を使ってしまうことがあるものです」(同)

せっかく就職した会社を3年も経たずに辞めてしまう、いわゆる早期離職者問題も、こんなギャップが一因になっているのかもしれません。鈴木さんが手がける管理職コーチング研修では、こうした問題を解決するため、上司の側も若者との接し方について考え直してみようという内容を取り上げているそうです。


【人間関係の極意は「相手を認める」】
では、こうした世代の上司とうまく付き合っていくために、若者の側ではどんなことを心がければいいのでしょうか?

「相手を認める、肯定することです。この点をちゃんと押さえておけば、上司にも『こいつはなかなか話が分かる奴だ』と思ってもらえます。簡単なことですが、新入社員の皆さんにはぜひ心得ていただきたいですね」(同)

この「極意」は、父親世代、バブル世代、氷河期世代など、あらゆる上司との付き合いに共通するものだとか。自分とは考え方が違うと感じたとしても、そのことに反発するのではなく、世代間ギャップがあることを理解した上でそういうものだと認めること、そこが「良い人間関係」へのスタートとなるのです。

最後に、上司と良好な関係を結ぶために、すぐにできる秘策を教えていただきました。


「上司や先輩と昼食を一緒に食べに行くことがあったら、上司や先輩と同じものを注文してみましょう。これは心理学で『ペーシング』と呼ばれているものなのですが、相手と同じ姿勢を取ったり、行動や身動き、言葉、食べ物などを相手に合わせたりすることによって、相手側は無意識に『こいつは敵ではない』と感じます。人は自分と同じ姿や言動をする者には安心するものなのです」(同)

苦手と感じる上司でも、これならすぐに実行できそうですね。小さなことでも、良好な関係を築くきっかけになるかもしれません。機会があったら、自然にできることから試してみてはいかがでしょうか?

取材協力者:ビジネスコーチ鈴木誠一郎氏
参考:『うなずき力』(鈴木誠一郎著)
○All Aboutプロファイルにて、パーソナルコーチング情報を掲載
http://profile.allabout.co.jp/pf/suzuki-seiichirou/
          
学生の社会人準備応援サイト マイコミフレッシャーズ「フレッシャーズ報道」
文●永井祐子(エフスタイル)

【関連リンク】
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