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勝間和代さんが推薦する「ストレングス・ファインダー」

5月12日(木) 19:00

 ビジネスパーソンとしてのバリューを高める近道は、自分の「強み」を発見し、それを活かした仕事をすること。自己分析を行うことで、セルフブランディングのスタートラインに立ちたい。
まずは自分を把握することから「自己分析」でわかるストロングポイント

 ビジネスにおける自己分析の重要性を説くのは、カリスマ的人気を誇る経済評論家の勝間和代氏。
「仕事の質と効率は、自分の“強み”と“興味”、マーケットの“需要”の3点が交わったときに最大化します。自己分析により“強み・興味”を正確に把握しておくことが、天職を見つけ、人に評価され、仕事を楽しむための起点になるのです」
 自己分析を行う際に注意が必要なのは、「人は自分の能力を、実際よりも高く評価する傾向にある」ということ。これは、社会心理学の分野で“平均(人並み)以上効果”と呼ばれるもの。例えば“自分と同じレベル”に見えるビジネスパーソンは、“自分よりデキる”と考えた方が安全なようだ。
「自己分析は努めて客観的に行う必要があり、自己愛にとらわれたものでは意味がありません。最近では上司の評価だけではなく、部下や同僚、取引先や顧客の意見も総合して、多方面から人材を評価する“360度評価”制度を取り入れる企業も増えてきましたが、的を射ています」
 そう語る勝間氏が推薦する自己分析ツールが、人の才能(=繰り返し現れる思考、感情及び行動パターン)を34項目に分類した“ストレングス・ファインダー”だ。
自分の強みを知ることが、ブランド確立の第一歩

「自己分析ツールは数多くありますが、ストレングス・ファインダーは確度が高く、“強み”の分析に特化しているのが素晴らしい。例えば、コミュニケーション能力が弱みになっている人がビジネスで成功するためには、もちろん必要最低限のレベルまでは引き上げることが必要。しかし、それ以上に伸ばすのは難しく、“弱みを補おう”とする発想は、労力と時間を浪費する結果につながるのです」
 限られた時間の中では、「自分の強みを活かせる仕事に注力しなければもったいない」と勝間氏。弱みを努力により解消していくプロセスには快感が伴い、それゆえに努力自体が目的化してしまうケースもある。非効率で、自分に向いていない仕事は、可能な限り切り捨てる発想も、時には必要だという。
「例えば、ストレングス・ファインダーによる私自身の分析結果として、常識にとらわれず、新たな仕事術を追い求める“着想”という資質が強く出ました。一方で、強みと弱みは裏表の関係にあり、日々決まった仕事をするのは大の苦手。私自身、ルーティーンワークの多い銀行に3年間ほど勤めましたが、学ぶことは多かったものの、けっこう大変な毎日でしたね(笑)」
 チームのメンバーを編成する裁量があるなら、弱点を補う人材を引き入れ、仕事の効率化を図ることもできる。優れたチームを作るためには、適材適所の役割分担を行うことが必要。ここでも、起点になるのは各々の自己分析だ。
「メンバー全員が、ストレングス・ファインダーの診断結果を共有するといいですね。提示される5つの才能のうち、共通のものがあっても、組み合わせによって個性は様々。各人の才能の活かし方を考えることで、結果として“自分だけの強み”も見えてくると思います」
秀でたビジネスパーソンとして広く認知されるには、10年はかかる

 もっとも、ツールによる性格診断や資質分析だけでは、ビジネスの適格を判断する上で不十分な場合もある。そこで勝間氏は、「ある仕事にかけた時間と、得られた効果について帳簿をつけておく」ことを勧める。
「やはり過去の実績を紐解くのが手っ取り早いですね。その仕事の“時間効率”を強く意識した帳簿を作ることを習慣づけ、少なくとも四半期ごとにそれを分析して、自分の得手・不得手を把握するといいでしょう」
 ストレングス・ファインダーの開発を主導したギャロップ社のトム・ラス氏の「自分の強みが分かると、それだけで一定の満足感が得られてしまうが、強みは自分やチームの目的のために活用しなければ意味がない」という言葉を引き、勝間氏は「自分の強みを知り、それを活かした仕事をして、秀でたビジネスパーソンとして広く認知されるには、10年はかかる」と語る。
 効果的な自己分析で強みを見出し、セルフブランディングの“10年”のスタートをどれだけ早く切ることができるか――それが、ビジネスにおいて成功を掴むためのカギを握っているといえそうだ。
【自分ブランドのための自己分析チェック】
Q1.自己分析ツールを利用し、自分の「資質・才能」を正しく把握する。
多角的に自らを評価・確度の高いツールで、どんなタイプかを診断する。

Q2.上の分析結果から、生来の「才能・資質」と、経験で培われた「能力」を明確に区別する。
誰でも獲得できる「能力」ではなく、自分だけの強みにつながる「才能・資質」を分析。

Q3.自分自身では気づかない「行動の傾向」を知るため、旧知の友人や家族など、自分をよく知る人物に話を聞く。
診断ではフォローしづらい「日常における無意識下の行動」も、人の資質を如実に表す。

Q4.日々の業務について「時間効率」を把握するため、使った「時間」と得られた「成果」をまとめた帳簿をつける。
仕事の「得手・不得手」を知るために重要。四半期ごとに、この帳簿を振り返りたい。

Q5.自分の「弱み」を洗い出し、「強み」として機能するケースを考える。
「強み」と「弱み」は表裏の関係にある。強みが見出せたらその逆を考えてみても。

Q6.これまでの仕事で培った「技術」や「ノウハウ」をまとめ、「修得の速度」に分けて整理しておく。

実務を通じた有効な自己分析法。弱点より、修得が早い分野にこそ伸びる可能性がある。


Q7.これまでの仕事において、特に「満足感が得られたもの」をリストアップし、その傾向を把握する。

仕事の効率を最大化するための重要なポイント=「興味の方向性」を自覚する。



Q8.自分の「強み」と「興味」が一致した仕事、あるいは仕事のやり方を考える。

自己分析を仕事に活かすための第一歩。自身の強みを発揮し、最高の仕事をしよう。

 勝間氏いわく、自己分析を通じて仕事の効率を最大化するために重要なのは、自分の「弱み」よりも「強み」、「克服すべき課題」よりも「満足感が得られる仕事」の方向性をしっかり把握すること。様々な性格診断や自己分析ツール、友人・知人とのやりとりを通じて自分の「才能・資質」を知るとともに、実際に行った業務にも目を落とし、「得手・不得手」や「向き・不向き」を掴みたい。
スキルを磨く上で、弱点の修正を目的に据えると、時間に見合わない成果しか上がらないケースが少なくない。まずは徹底した自己分析を行い、「強み」を磨くことが、自らのブランドがビジネスシーンで存在感を示すための第一歩になる。
写真●TAKAHIRO IGARASHI(520)

勝間和代(かつま・かずよ)

1968年、東京都生まれ。経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授。鋭い評論でカリスマ的人気を誇り、著作累計発行部数は400万部を超える。自身が監修した『人生戦略手帳』はビジネスパーソンに絶大な人気を誇る。詳しくはWebサイトまで。




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