「自分がやったほうが早いと思っていた」山田花子が夫を頼れるようになった理由

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その中で、今回はお笑い芸人で10歳と6歳、2人の男の子の母である山田花子さんに、妊娠、出産を通しての変化や教訓を伺いました。Ameba読者からの質問にもユーモアたっぷりにお答えいただいているので、これから出産を控えている方、すでにお子さんを育てるママの参考になりましたらうれしいです。

  1. 出産1週間前までミニスカポリス姿で舞台に
  2. 無痛分娩のはずが急遽帝王切開に
  3. 2人目の出産も突然に!?妊娠後期に妊娠糖尿病と妊娠高血圧症候群に
  4. あれが産後クライシスだったのかも
  5. 夫にお願いするより自分がやったほうが早いと思っていた

出産1週間前までミニスカポリス姿で舞台に

ーーAmeba読者から「赤ちゃんが産まれてくるのを心待ちにしている反面、生活環境などが大きく変化することへの不安などはありましたか? 」という質問をいただいています。初めての妊娠で不安や大変だったことを教えてください。

つわりもほとんどなく、体調面の不安はそこまでなかったものの、家族は大阪にいて、自分は仕事で東京にいたこともあって、誰に頼っていいのかわからなかったことが一番不安でしたね。1人で全部やらなきゃ……と思っていました。

【画像】招き猫をかかえる山田花子さん

芸人は、不規則な仕事なので、夜中に稽古に行くこともあったし、妊婦の状態でそれがこなせるかという不安もありました。当時は仕事を続けながら、ママになる女芸人さんが少なかったので、相談できる人もいなくて。いつまで働けるのかなど悩みも多かったんです。

ーー実際にいつごろまでお仕事をされていたんでしょうか?

結果として、出産1週間前くらいまで舞台に立たせてもらいました。ミニスカポリスの格好で、大きくなった臨月のお腹を出して舞台に上がったら、大笑いしてもらって。

妊娠しても笑いがとれるんや!という新しい発見がありました(笑)。

ーー山田さんらしいエピソードですね。当時ママ芸人さんが少なかったということで、お仕事をするうえでも大変なことも多かったのではないでしょうか。

当時の男性マネージャーが検診に来てくれたり、妊婦に関する情報や知識を一緒に学んで、仕事の調整もしてくれたんです。それに分娩室まで一緒に来てくれて、心強かったのを覚えています。

ーーそれはすごいですね!妊娠前後で考え方など変わった部分はありますか?

それが、ほとんどないんですよね。ありのままというか、自然体というか。

あ!でも、子どもが生まれて、母として下ネタはあかんなって思って封印しました(笑)。

【画像】警察官の衣装を着た山田花子さん

無痛分娩のはずが急遽帝王切開に

ーー2012年6月29日に長男を出産された山田さん。出産のエピソードを教えていただけますか。

1人目の出産は、無痛分娩にしようと前から決めていたんです。でも、気合を入れて分娩室に入って、12時間以上経っても全然生まれてこなくて……。そうしたら先生が「産んでおこう!」って。急に帝王切開で産むことになったんです。びっくりしたんですが、その先生が2日後に転勤になることも決まっていたし、まぁそれもありかな、と帝王切開で産みました。

ーー初めてお子さんと対面した旦那様の反応はどうでした?

夫は、まだ実感がわかなかったのか、結構クールな反応だった気がします。男の人は、子どもが生まれてすぐより、徐々に子どもと接していく中で愛情が芽生えていくのが自然なのかもな、って。

けど、そのあと子どもと触れ合う時間が増えるにつれて、すごくかわいがっているのがわかってうれしかったですね。

ーー女性は十月十日お腹の中で一緒にいますもんね。妊娠、出産に対して不安を抱えるプレママの方から「子育てが不安だ」という声が届いています。ご自身の経験をふまえて、いかがでしたか?

生まれればどうにかなる!ですかね。

あと、ずっと抱いてなくても大丈夫。1人目の時は不安でずっと抱っこしていたんですけど、そこまで神経質にならなくても大丈夫だったなと思いました。

【画像】お子さんとほほを寄せる山田花子さん

2人目の出産も突然に!?妊娠後期に妊娠糖尿病と妊娠高血圧症候群に

ーーでは次に2人目の妊娠・出産についてお聞きします。1人目のときと、どのような違いがありましたか?

2人目の妊娠中は余裕余裕!って思ってたんです。今回は家族も近くにいるし、長男の赤ちゃん返りも、マイナートラブルもなく。でも、最後の最後にまた波乱があったんです。

ーーどういうことですか!?

それまで順調だったのに、9か月目の検診の時に妊娠糖尿病と診断されて。なので、甘い物を控えたり、食後に軽い運動するように心がけたりしていました。

しかし、それだけでは終わらず、10か月検診では妊娠高血圧症候群と診断され「すぐ入院してください!出産しましょう!」って。

【画像】ベッドで横になる山田花子さん

ーーそのまま突然の出産になったんですか?

はい、2人目も帝王切開の予定だったので、前もって出産日を決めていたんです。まだ先の日程だったので何も準備していないし、上の子のお世話する人も今いない!と焦って。「財布とスマホしかないので、入院準備して後でまた来ます」って、一緒に検診に行っていた息子と逃げるように家に帰りました(笑)。

二日酔いで寝ていた夫を叩き起こして「今から産まないともうやばいみたい!」と伝えて、再び病院に戻り、そのまま帝王切開で産みました。

ーー出産のエピソードがすごいですね。弟さんが生まれてから、お兄ちゃんの様子はいかがでしたか?

お兄ちゃんは、弟が生まれたら「自分のお気に入りのおもちゃをあげる」と言ってくれて、あたたかい気持ちになりました。

2人目ということもあり、自分も少し慣れてるし、弟はお兄ちゃんを見て色々学んでいくので。大変さはもちろんありますけど、兄弟が仲良くしている姿を見ると、よかったと思います。

あれが産後クライシスだったのかも

ーーAmeba読者から「産後、急速に夫婦仲が悪くなるという『産後クライシス』の話を耳にして心配しています」という声があるのですが、いかがでしょうか?

うちもかなり喧嘩しましたね。一番多かったのは朝。私は寝ないで夜泣きする子どもの世話をしているのに、夫は普通に寝ていて、朝は爽やかに起きてくる。それにイラッとしていました。

【画像】夫の方をもむ山田花子さん

それで、チクチク言って向こうの機嫌が悪くなって、険悪なまま出かけて行くんです。帰ってくると自然な感じになっているんですが、仲直りはしていないので消化されずにストレスが溜まっていく……。それがまた朝になると爆発するといった繰り返しで、まさにあれが産後クライシスだったのかもしれません。

ーーそれが落ち着いたのはいつ頃だったのでしょうか?

子どもが生まれて6か月くらいしたら、夜寝てくれるようになって、自分も十分な睡眠が取れるようになってからはマシになりました。

やっぱり夜眠れない時期が一番きついですよね。寝不足は余裕も奪いますからね。でも、成長していくうちにその時期には終わりが来るし、子どもが一人遊びしだしたら、また余裕が生まれるので、そこを目指してなんとか乗り切りましょう!

夫にお願いするより自分がやったほうが早いと思っていた

1人目のときは、夫にどう頼ったら良いのかわからずに、何でも自分でやってしまっていたんです。お風呂に入れるのもおもちゃで遊んでもらうのも、ちゃんと教えたらできるのに、余裕がなくて、一人で抱え込んでしまって。もっと夫に頼ればよかったなと思っていました。

【画像】山田花子さんの夫

ーー旦那様に頼れなかったのは、なぜだったのでしょうか?

1人目が生まれた後、最初の頃は、夫にお風呂に入れてもらってたんですよ。でも、よく見たら、首のあたりが垢だらけのまま。中途半端にされて喧嘩になるくらいなら、夫にお願いするよりも自分でやった方が早いんじゃないかと思っていたんです。

ーー「夫にお願いするよりも自分がやったほうが早い」というのは、共感するママも多いと思います。それで喧嘩になることもありましたか?

ありますよ!「子どものこと見ててね」って頼むじゃないですか。でも、夫はずっとスマホを見たり、TV見たりしていて、子どもと同じ空間にいるだけで「見てない」んです。そのことでよく喧嘩になりましたね。

ーー今だったら、そんなときどうされますか?

夫が子どもといる時間をもっと長く持つようにできたらよかったかなと思います。

最初は教えるのがちょっと手間かもしれないけど。そこはぐっと我慢して、寝かしつけの方法やおむつ替えなど、早い段階でちゃんと丁寧に教えて、夫ができるように協力をすればよかったなと思いますね。

その後、子供が少しずつ大きくなり、接しやすくなって、夫も育児のやり方を覚えてきて。犬のお世話や買い物、病院などの送り迎えを自然にやってくれるようになりました。2人目の妊娠中は、夫が率先してご飯を作ってくれたり、長男の面倒をみてくれたりしていたんですよ。

ーーそれは心強いですね。そんな旦那様の変化を見て、山田さんはどう思っていました?

「やればできるやん」って(笑)。頼めばすぐに協力してくれることがわかったし、私が仕事で出かけて、遅くに帰ってきたときも男2人で仲良く寝ていた姿をみて、安心して夫に頼れるようになりました。

1人目の時ももっと頼りにすればよかったし、ちょっとしたことでも共有をして、お互い協力し合うことが大事だと思いました。

1人目の時は、誰に頼っていいかわからないことが悩みだったけど、2人目の時は夫に頼れるようになっていたのが大きかったかな。


後編では、男の子2人のママとして、子育てをする上でのモットーや一風変わった(?)子どもたちへの叱り方など、MAMADÉオフィシャルブログに掲載します。Amebaブログ読者からの質問にも答えていただいたので、そこも合わせてチェックしてみてくださいね。

取材・文奈良有希子

編集AmebaNews編集部

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