自分では「ストイック」だとは思わない。渡辺美優紀、THEマイペースのステップアップ術
NMB48を卒業して5年、アイドル時代は「青春」で「反抗期」だったという渡辺美優紀さん。
NMB48とSKE48を兼任し、かつAKB48としても活動。当時から「完璧主義」や「ストイック」、「負けず嫌い」と語られることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。その“素顔”をのぞきました。
渡辺美優紀
タレント
1993年9月19日生まれ・奈良県出身。通称は「みるきー」。2010年よりアイドルグループNMB48のメンバーとして活躍。2016年8月にグループを卒業し、約2年の充電期間を経て2018年にソロとして活動を再開。現在は、ガールズユニット『Ange et Folletta』のプロデュースも行う。
1993年9月19日生まれ・奈良県出身。通称は「みるきー」。2010年よりアイドルグループNMB48のメンバーとして活躍。2016年8月にグループを卒業し、約2年の充電期間を経て2018年にソロとして活動を再開。現在は、ガールズユニット『Ange et Folletta』のプロデュースも行う。
アイドルに憧れていたわけではない
子どもの頃から、キラキラ、かわいいものが好きで、モーニング娘。さんに憧れていました。
小学生で習いはじめたダンスは、やればやるほど上手くなって。楽しかったんですけど、ストリートダンスだったし、アイドルを目指していたわけではないんです。
ダンスは好きでずっと続けていて、高校生の時、先生のすすめでNMB48のオーディションを受けました。
正直、ハロプロを追いかけていたので、AKB48には疎かったんです。
だから、びっくりすることも多かったですね。握手会も選抜総選挙も、いろいろ予想外。
あっという間で、でも10年ぐらいあったように感じるほど、濃い時間でした。
ソロになって痛感した「甘え」
じゃんけん大会で優勝してソロデビューをした時(2014年)に、自分が思っていたより、本当はもっともっと難しい世界なんだと実感しました。
1人になると、できないことにぶち当たってしまって、“あ、これはヤバい”って。
ソロだと、お客さんの視線が自分に集中する。緊張するし不安だし、それでも歌わなきゃいけないし……。
だから、とにかく練習しました。ソロの壁を乗り越えられたかどうかは、いまだにわからないけど、よかったのは「自分の力がちっぽけで、何もできないんだ」と思えたことです。
メンバーがいっぱいいて、先輩が活躍しているという恵まれた環境だからこそ、私、このままグループで甘えてていいのかな?という不安も芽生えました。
自分では「完璧主義」「ストイック」だとは思わない
ストイックかどうか、考えたことがないからな……。多分、特定のことにストイックになれる人って、その自覚がないんだと思います。
そもそも、自分が「頑張ってる」って思うことは、向いてないと思うんですよ。人から見て、あり得ないことができる“頑張り”の部分が才能なのかな。
NMB48とSKE48の兼任時、40曲ぐらい覚えなきゃいけないことがあって、その時は顔にまで蕁麻疹が出てしまいました。
私はあまり人に相談しないので、周りからはなんとなくできているように見えるかもしれないけど、言ったところで解決しないし、自分がやるしかない。
思わず現実逃避したくなるけど、ストレスの根源と向き合って、無くしていくようにします。
THEマイペースのステップアップ術
「負けず嫌い」と言われることも多いですが、自分ではそんなことないと思っています。
選抜総選挙でも、順位を上げるために何かをする、ということはありませんでしたし。
学生時代は、集団行動が得意な方ではありませんでした。
THEマイペースで、人との比較をあまり意識してないタイプ……って言いながら、人を羨ましいと思うことはありますよ。
そういう時は、その人に「いいなあ、すごいなあ」って声に出して言ってみる。そして、すごいと思う人のいいところを真似しようと思えたら、自分もステップアップできると思うんです。
合理的ですか?確かにそうですね、意外と(笑)。
「本当の自分」って何だろう
自然体でキャラを作らずにやってきたんですが、「ふわふわ」と言われる一方で、サバサバしてるところもあって、「わるきー」や「釣り師」「小悪魔」とも言われて。本当の自分ってなんやろ?と思ったことはあります。
芸能界に入った頃は子どもで、せっかく秋元康さんがキャラクターを作ってくださったのに「わるきーじゃないんです!」って反抗してた(笑)。
今は本当にありがたかったなって思えます。
さらにある時突然、ブリブリの洋服がもう似合ってないかも?と思って。NMB48を卒業する22歳頃、「みるきーって呼ばないでください」って、言い出しました(笑)。
……今思うと、当時は遅い反抗期だったのかもしれません。
なんでそう呼ばれたくなかったのか、自分でも謎なぐらい嫌だったんですよ。今はもう反抗期も終わってるから、「みるきー」でも「わるきー」でも、好きに呼んでください(笑)。
人生で大切にしていること
迷ったらやる、やりたいことはやりきるっていうのは大事にしています。
そして、やりたいことをやるために、やりたくないことはやらない。
自分の責任でやりたいことをやれるような環境づくりの一貫として、今年個人事務所も立ち上げました。
家族、お世話になっているスタッフの方、応援してくれているファンの方たちなど、自分の周りにいる人たちを少しでも幸せにできる人でいたいんです。
その人たちが喜んでくれるなら、自分も着たくなるようなお洋服を作るとか、ものづくりはいいなあって思います。
そうしてお仕事も楽しみながら、いつかお母さんになりたいです。家庭をもって仕事と両立できる人って、かっこいいなって思うんです。
2021年9月25日に、ファンミーティング『美優紀の部屋〜ちゃぷちゃぷ音頭と秋祭り2021〜』をShibuya duo MUSIC EXCHANGEにて開催決定!