誰も見ていなくても自分が好きなことを書くだけで糧になるーーティモンディ高岸流 ブログとの向き合い方

今注目株のお笑いコンビ"ティモンディ"の高岸宏行さん。日々更新しているAmebaブログは、発信内容も日記ではなく、「全力エール」というブログのタイトル通り「応援」が中心。

ブログを書くことによって、気持ちの言語化の練習になっていると語る彼に、ブログを通じて成長する方法を伺いました。

  1. 生活で目に入るすべての人から元気をもらっているからこそ、お返しがしたい
  2. 「やればできる」に込めた想い
  3. 操縦できるのは、自分だけ
  4. ブログは、あくまで「エール」。ポジティブに使います。
  5. 誰も見ていなかったとしても、ブログはやります

生活で目に入るすべての人から元気をもらっているからこそ、お返しがしたい

日々生きていると、生活をしている方や、働いている方々の姿がたくさん目に飛び込んできます。どんなジャンルの方に対しても「こういうところ、すごいなあ」という尊敬の念がありますし、感銘を受けるんです。

【画像】ティモンディ高岸さんの笑顔 「皆さんに元気をもらっているから、僕も応援したい」

応援のアイデアが突然ひらめく、というタイプではなくて僕が彼らの立場だったら、どんな言葉をかけられたら元気になれるかな?と、ずっと考えていますね。

「やればできる」に込めた想い

【画像】ティモンディ高岸さんの話している顔「やればできる!」

僕が「やればできる」と伝え続けているのは、挑戦することこそが価値があると思っているからなんです。どんなことでも、最初からできる人なんていないし、ミスも成長のエッセンス。うまく出来そうになくても、自分が「いいな」と思ったことは少しでも真似して、吸収していくのがいいんじゃないかなって。

【画像】ティモンディ高岸さんの話している顔「うまく出来なくて落ち込むことはあります!」

落ちこむことはあっても、他の人と比較してクヨクヨするのはもったいないので、「どこを真似していこうかな?」と考えるようにしていますね他人との勝ち負けじゃなくて、自分の成長が大事だからです。常に、他人ではなく過去の自分との比較を意識しています。

僕は小さい頃から不器用で、身体能力も低かったんです。野球チームで周りを見ても、僕だけがキャッチボールの基礎もできないし、足も遅い状態。でも、練習していくうちに、最初よりもどんどんとれるボールが増えていく。

【画像】ティモンディ高岸さんの笑顔「練習から成長するよろこびを知りました。」

それで野球が楽しくなったし、「自分の成長も楽しもうよ」と伝えたいですね。

どんな分野でも、昔の自分が120%の力を出さないとできなかったことが、80%の力でもすんなりできちゃうようになったら、それはすばらしいことです。「努力できたこと」というのは仕事やどんなジャンルでも自分の糧になる、と今でも思います。

操縦できるのは、自分だけ

ありがたいことに、バラエティのお仕事をたくさんさせていただいています。編集で僕の言葉がカットされてしまうことがあるし、反省はするけれど、現場で自分が言いたいことがしっかり言葉にできたなら、それでいいとも思うんです。

【画像】ティモンディ高岸さんの真剣な顔「作る方の都合もありますからね。」

自分が全部コントロールできると思わないで、「ダメだったら、またトライすればいい」と考えるようにしています。次のチャンスまでに、力を磨いていこう! と思っていますね。いいタイミングで言葉が出てこなかったり、気持ちが言語化できないことがないように、練習です。

ブログは、あくまで「エール」。ポジティブに使います。

ブログも、良い練習の場になっています。もともとはTwitterは140文字までの制限あるなあ。もっと、より説明しないと伝わらないこともあるし……」と思って始めたんですよ。アメブロに軸を置いて生活している方もいるので、普段出会えない方にも届けばいいなと思って。

更新は、自由にやっています。時間や本数を決めてノルマ化すると負荷になってしまうので、僕が応援したいときにする。

【画像】ティモンディ高岸さんの話している顔「義務感で更新するのも、ちょっと違いますよね......」

今は色々インターネットで使う言葉を選ぶのも大変だという声もありますが、僕は「傷つけないようにしよう」というネガティブな考え方で、言葉を選ばないようにしています。「こうされたら元気になるな」「誰かの勇気になるかな」という考え方しかしませんね。

そう思うのは、僕自身が他の方のブログや言葉を読んで元気になったり、知らない人の生活を見ることで、楽しみが増えるのを体験しているからかもしれません。自分が好きな人のことを追える場って、なかなかないですよね。メッセージや思い、生活が伝わる場なのかな、と思います。

コメントもたくさんいただきます。まず、高岸に1秒でもくださった、そのアクション自体がうれしいです。想いと時間がこもっていますよね。「不登校だった娘が受験に合格しました」とか、大切なことをご報告いただけることもあります。「少しでも力になれたのかな?」と思えます。

読者の方の世代も幅広いです。本当に人生の大先輩のような方もいますし、僕は女性の人生も歩んだこともないから女性は全員先輩だし。みなさん、僕に対して腰を低く丁寧な文章を送ってくださる。ありがたいですよ。

【画像】ティモンディ高岸さんの笑顔「ブログって、ビタミン剤的なところがあるんです!」

誰も見ていなかったとしても、ブログはやります

ブログを書いても、誰からも興味を持たれないのではないか」と、怖くて発信できないという方もいらっしゃるんですかね?

僕は、伝えたい気持ちがあるんだったら、まずは言葉にするのが自分にとって一番いいことだと考えています。とくにやりたくないなら、無理にやらなくてもいいし。でも、誰にも読んでもらえなかったとしても、ブログを通して自分自身を見つめられることがあるんですよ。

【画像】ティモンディ高岸さんの笑顔「まずは、そこからでもいいんじゃないかな。」

僕は、周りの反応がなくても続けられるし、あったら感謝感謝です。根本としては、僕は誰かを応援している自分が好きだから続けているんです。結局、自分のためでもあるんですよねPVがそんなに出なくて、あんまり読まれなかったとしても、誰かには届くかもしれない。自分には、絶対届く

【画像】ティモンディ高岸さんの笑顔「誰も見ていなくても「書く」意味はあると思います。」

僕は言葉が苦手なので、普段からブログを書くことによって、気持ちの言語化の練習になっています。収録やラジオですんなり言葉が出てくることも増えたし、そういう意味ではブログが成長の場になっているのかもしれません。

相手の気持ちや行動は変えられないけれど、自分が思うことに共感してもらえるのが、ブログのすごいところですね。

【画像】ティモンディ高岸さんの笑顔

取材・文小沢あや(ピース株式会社)

編集AmebaNews編集部

撮影曽我美芽

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