天津木村、移住した岩手への想い「岩手に住んで人生にパッと光がさしました」

新型コロナウイルスの感染拡大により、地方へ移住をする人が増えている。「あると思います」のエロ詩吟ネタで時の人となった天津木村さんもその1人だ。

天津木村さんは2021年岩手県の情報番組『Go!Go!いわて』のMCに抜擢されたことがきっかけで移住を決定。岩手県に拠点を移し約3ヶ月たった天津木村さんに今の心境、そして岩手への想いを独自インタビューした。

  1. ヒロミさん『お前の決意はなんだ?お前の覚悟はなんだ?』
  2. 岩手に移住して、人生にパッと光がさしました
  3. 福田パンは『岩手のサブウェイ』
  4. 「住めば都」じゃなくて「住むからには都」にしたい
  5. ブログがなかったら3ヶ月がんばってこれなかった

ヒロミさん『お前の決意はなんだ?お前の覚悟はなんだ?』

【写真】天津木村さんが写ルンですを持っている姿

今回は、使い捨てカメラ「写ルンです」で、岩手の魅力を撮ってきてもらいました。

岩手朝日テレビさんから番組MCのオファーをいただいたのが最初のきっかけでした。そりゃ、すぐにやらせてください!と返事をしましたよ。

で、最初は岩手県には"通い"で行こうと思っていたんです。で、当時専属ドライバーをさせてもらっていたヒロミさんにそれを伝えたら、こう言われまして。

ヒロミ

お前が週1で岩手県に通って、岩手の人はお前のことを好きになるかな?
朝番組のMCにお前を起用してくれるって、すごいことなんだぞ。
岩手朝日テレビの覚悟がわかるか?
お前の決意はなんだ?お前の覚悟はなんだ?

ぶっちゃけ僕自身も、他に色んなタレントさんや芸人さんがいる中で、なんで僕を起用してくれるんやろ?と疑問には思っていて……。

自分の人生パッとせんな~。周りの芸人はテレビや劇場にたくさん出てるのに、俺は何やっとるんやろ?」と思っていたこともあり、ヒロミさんに背中を押されるカタチでよっしゃ!岩手に住もう!岩手で勝負する人生やってみよう!」と、移住を決意しました。

【写真】天津木村さんの立ち姿

決意してすぐ、嫁さんに伝えたらふーん、そんな気はしてたってあっさり(笑)
その後、「じゃあついていく」と即答してくれました。

子どもたちの転校はずっと心残りだったのですが、ヒロミさんの「何か始める時は、なにかしらリスクはある。リスクを背負わないと、なにもはじまらないぞという言葉で、自分の中の覚悟が決まりました。

申し訳ない気持ちもあったのですが、それも含めて子どもにちゃんと想いを伝えましたが、下の子には「いやだ」と言われてしまって。
しばらくは、僕の顔を見ると「岩手には行かない」と言われるキャンペーンが始まりましたね(笑)

【写真】天津木村さんと娘との3ショット

娘との3ショット

でも、先日放送された「有吉ゼミ」を見てくれてたみたいで、そこからようやく「岩手に行きたい」という感じになったんですよね。僕も岩手の魅力を伝えようとしていたし、ヒロミさんが作ってくれた2段ベッドも見て、娘に想いが伝わったのかなと思います。

【写真】「有吉ゼミ」でヒロミさんにリフォームしてもらったお部屋

「有吉ゼミ」でヒロミさんにリフォームしてもらったお部屋

岩手に移住して、人生にパッと光がさしました

岩手に住むと決めてからは、なんだかずっとパッとしなかった人生に、パッと光がさした感じがします
今は週1といえど冠番組を持たせてもらっているので、こんなありがたい話はないです。

【写真】Go!Go!いわての収録オフショット

Go!Go!いわての収録オフショット

エロ詩吟でブレイクした時もワクワクしてたけど、あの頃は無我夢中でやっていました。ぶっちゃけあの頃は調子に乗っていたと思います(笑)
今は、絶対調子に乗ってはいけないと思うし、ガムシャラというよりは腰を据えて仕事させてもらっています
あの頃があったから今があるのかなと思いますね。

だからこそ、Go!Go!いわての現場は、ファミリー感はもってやっていきたいです。厳しかったりゆるかったり、いろんなテレビの現場があると思うんですけど、Go!Go!いわての現場では、本当に全員の共通認識として「とにかく楽しく」がありますね。
現場が楽しくないと見ている人にも楽しさは伝わらないと思うので。

【写真】Go!Go!いわてのオフショット

Go!Go!いわてのスタッフさんも、天津木村さんのブログのヘビー読者だそう。

なんか僕、めっちゃ一丁前のこといってるな。東京の後輩やら先輩が読んだらめちゃくちゃ笑われるわ(笑)

福田パンは『岩手のサブウェイ』

岩手に来て、まだ知らない食べ物って世の中にあるんだと驚きましたね(笑)じゃじゃ麺、ホヤ、しどけ、瓶ウニ、、、。

この写真は福田パン本店なのですが、福田パン、福田パン、福田パン、福田パン、、、すごい言うな!と思っていたくらいみんなにおすすめされていました(笑)

【写真】福田パンの店外の写真

コンビニでも売ってるんですけど、店舗に行かないと"組み合わせ"ができないんですよ。
福田パンは『岩手のサブウェイ』と言われてて、あんこ+バターとか、ピーナッツクリーム+バターとか、色々組み合わせができるんです。ミックスとか、半々とか頼み方がいろいろあるんですよ。

【写真】福田パンの店内の写真

コッペパンは、"ふわっふわ"で"やわっやわ"なんだそう。

この写真は、Go!Go!いわてのロケの合間にいった浄土ヶ浜です。岩手の景勝地の中でもNo.1くらいのところなんです。

【写真】浄土ヶ浜の写真

夏には海水浴も楽しめるのだとか。

ずっと見とけるな〜というくらい海が綺麗で、永遠に居られます。

ただやっぱり沿岸には、すごく大きな防波堤ができていて、それを見るとものすごい高さの波がきたんだな、と思いますね。

【写真】建物の写真

でも僕は、震災後10年、岩手県にたいしてとくに何もできなかったので、あまり言いたくないんです。
というか、言う権利がないと思ってるんです。写真を撮って伝えるぐらいしかできない。

【写真】津波浸水の表示ライン

言葉で「本当に大変なんです」とか「復興は進んでいます」とか簡単には言っちゃいけないんじゃないかなと思っています。

こちらは、瓶ウニです。東京だと4000〜5000円なのが、岩手だと2980円なんです。東京で食べるウニには、ミョウバンという保存液が入っているんですけど、岩手のウニには入っていないんです。その代わり3日くらいしか持たないんですけどね。

【写真】瓶ウニ

今まで食べてたウニはなんだったのかと思いますね。全くの別物です。甘くてクセがなくて、これはもう最後の晩餐に決定!

「住めば都」じゃなくて「住むからには都」にしたい

岩手の人たちってアピール下手って言われてて、多分自分たちの土地に自信がないのかな?と思うんですよね。でも、岩手は本当に素晴らしいところなんですよ。

外から来させてもらった僕だからこそ、みなさんが気づかないような路地裏とかお寺の歴史とかをお伝えして、まずは岩手の人が岩手のことをもっと好きになってくれたらいいなと思っています。

そういうのが県外の人にも伝わっていくと思うんですよね。そこを僕が少しでもお支えできたらなって。

【写真】街の様子

「なんか岩手、たのしなったな!」って言って欲しいんですよね。

「住めば都」じゃなくて「住むからには都」に僕はしたくて、自分が住みやすく、楽しくするために魅力を伝えて盛り上がった方が絶対楽しいじゃないですか。

木村がきて、ちょっとみんなの服がカラフルになったな、とか、そんなんなったらめちゃくちゃ嬉しいなと思ってます。
自分自身が岩手を一番楽しんで、それが伝染して広がったら良いなと思いますね。

ブログがなかったら3ヶ月がんばってこれなかった

僕がこの3ヶ月岩手でやってこれたのは、本当にブログの読者の皆様のおかげと言っても過言ではないです。
みなさんからのコメントを励みに、いろんな場所にいってみたり、いろんな料理を作ってみたりしてて。
僕、褒められた方が伸びるタイプなんで、みんながコメントで褒めてくれるからめっちゃ嬉しいんですよ(笑)

みんながブログ見てくれてるから、「ちょっと眠たいけど動こうかな」とか「今日しんどいけどご飯作ろうかな」とか、毎日が充実するんですよね。

【画像】実際にブログに来ているコメント

実際にブログに来ているコメント

ブログって他のSNSと違って、わざわざみんなが見に来てくれる。
それって一番ファン、一番応援してくれているってことじゃないですかだから僕は、ブログが好きなんですよね。

ブログのおかげで存在できています。本当にそう思います。芸人部門の1位にもなれたし。

【写真】リモート取材中の天津木村さん

ただ、NONSTYLE石田が強い!!!(笑)

Go!Go!いわてのスタッフも、この取材をブログで先に知ってくれてて。「バズれバズれ!」と盛り上がってくれてましたね(笑)

前までは、特定の2人と親戚くらいしかブログを見てくれていなかったけど、今は不特定多数の方が見てくれている。
そう思うと、いつ読者が離れてもおかしくないなと思いますね。

離れないでとは思うけれど、離れないように何か仕掛けたりとか試行錯誤してっていうのはしたくないんです。

自分らしくやってて、ずっとみんなに読んでもらえるようなブログにしていきたいなとは思ってます。

僕、今日普通のことしか言ってないですけど、大丈夫ですか?小さい笑いが2個ぐらいだったけど(笑)
断食明けで頭が冴えさえなんですよ(笑)

【写真】Go!Go!いわてのポーズの天津木村さん

最後はGo!Go!いわてのポーズで。

最後は、恩人のヒロミさんとの2ショットで。

【写真】ヒロミさんと天津木村さんのツーショット

ドライバー時代のお写真

取材・文・編集AmebaNews編集部

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

Check it

この記事と一緒に読まれている記事