紅茶の出がらしも無駄にしない。芸能生活40年を前にしても倹約を貫く松本明子の底力
あの人の底力連載「あの人の底力」は、さまざまな困難を乗り越えてきた・乗り越えようとしているAmebaオフィシャルブロガーにインタビューし、困難に直面した時の正直な気持ちやそこから立ち直るきっかけとなった原動力をひもとき、人間が持つ“底力”を引き出して人生のヒントを探る企画。
第2回は、1983年のデビューから来年で40周年。波瀾万丈な“しくじり”を経験しながら、元祖バラドルとして女優として長年お茶の間の人気を博し、近年は芸能界きっての倹約家として多くのメディアで活躍しているタレント・松本明子さんの底力に迫りました。
それ使っちゃう?松本式ストッキングの再利用法
Ameba編集部
芸能界で長年ご活躍されている松本さんには、お聞きしたいことが山ほどあるのですが、今回はあえて倹約にまつわるあれこれを聞いていきたいと思います。
松本明子さん
はい! よろしくお願いします!
Ameba編集部
まず、世間的にも倹約・節約ムードが高まっているなかで、芸能界きっての倹約家である松本さんが実践している衣食住のテクニックを教えてください。
松本明子さん
着る物に関して、家族のなかで私は“お下がり担当”です。息子が小学校のころに着ていた物が私にちょうどいいサイズなので、私が普段着にしたりしています(笑)。
Ameba編集部
息子さんは成人されているとお聞きしています。ということは、小学校時代の服を10年以上大切にとっていらっしゃる??
松本明子さん
そうなんです〜。修学旅行や林間学校など、学校の行事ごとに服だのリュックだのを親はがんばって用意するわけですよ。でも子どもはその時しか使わないからキレイなまま。もったいないじゃないですか?
だからリサイクルできる物はとっておいて、私が着られる物は私が着ているんです。もちろん、「もったいないから」だけではなく、思い出として残している物もありますよ。
Ameba編集部
どういった物ですか?
松本明子さん
息子が幼稚園のときに私がつくった恐竜のアップリケをつけたお道具箱用のバッグとか。
Ameba編集部
公式プロフィールで拝見しましたが、松本さんの特技は手芸ですもんね! レトロブームですから、いまご自身でお使いになるとおしゃれかも。
松本明子さん
あはは! そうなんですかね〜
松本明子さん
あとは着られなくなった私のジーンズの脚の部分を切って、肩掛け用の紐をつけてつくったピアニカケースとか。
Ameba編集部
ミュージシャンの楽器ケースみたいでかっこいい! では、息子さんが小さいころからリサイクルやリメイクは当たり前だったんですね。
松本明子さん
そうですね〜。もったいない精神もありますけど、リメイクって楽しいんですよ! だから、いまでも着られなくなったセーターをほどいてかぎ針編みしてスポンジにしたりしています。フライパンのガンコな油汚れが結構落ちますよ。
Ameba編集部
セーターでスポンジ!!
松本明子さん
これにはコツがあって、アクリル混のセーターでつくること。ウール100%ではヘタってしまうので、アクリル混でないとダメなんです。
Ameba編集部
セーター1着でスポンジが何個もできてエコですね。
松本明子さん
捨てるしかないくらい傷んで着られなくなった衣類は、そうやってリメイクして最後まで使い切ってあげたいって思うんですよね〜
Ameba編集部
最後まで役立つことができて、松本家の衣類は幸せですね。
松本明子さん
だといいんですけど(笑)。 それから、食器類の油汚れには紅茶のティーバッグもいいですよ!
Ameba編集部
お茶をいれたら捨てるしかないと思っていました。
松本明子さん
いやいやもったいない! 紅茶でなくても日本茶のティーバッグでもいいので、捨てる前に食器洗いに使ってみてください。
Ameba編集部
ではもちろん、ドリップコーヒーの出がらしも…
松本明子さん
はい! 玄関掃除のときに撒いて使っています。ホコリがからまって巻き上がらずキレイになりますよ。
Ameba編集部
普段の食事の買い出しで工夫されていることはありますか?
松本明子さん
基本的に買いだめはしないです。ロスを出したくないので、消費できる量を必要な分だけ買いますね。
あとは、チラシをこまめにチェックして特売品やタイムセールをねらってスーパーに行ったり、ポイントアップの日は毎日消費する卵や牛乳などを多めに買ったり、みなさんと同じです(笑)。
Ameba編集部
安かったりポイントがたくさんたまったりすると誘惑に負けて必要以上に買っちゃいそうですが、それでも“必要な分だけ”に徹している松本さんは相当意志が強いと思います。
あと、お掃除のコツもお聞きしていいですか?
松本明子さん
ぜひ! では、定番なところからいきましょうか。
伝線したストッキングをかぶせて掃除に再利用する方法はたくさんありますが、私もいろいろ試してみた結果…なにがいちばんフィットしたと思いますか?
Ameba編集部
えっと…わかりません(笑)。
松本明子さん
竹刀です。
Ameba編集部
竹刀!!
松本明子さん
主人が学生時代に剣道をやっていたので我が家には竹刀がありまして、全体にかぶせてベッドの下を掃除してみたらホコリがスーッとキレイに取れたんです。
息子が使っていた野球のバットだと片手では重いし、掃除機の柄(え)の部分ではしっくりこない、布団たたきでは短すぎる、それで最終的に行き着いたのが竹刀でした。
Ameba編集部
それは斬新ですしひと拭きでホコリが取れそうですが、竹刀のあるご家庭は限られていると思いますので…竹刀以外でベストフィットする物を発見したらまた教えてください。
松本明子さん
そうですよね〜(笑)。わかりました! なににかぶせるかはさておき、使えなくなったストッキングが掃除に使えることを教えてくださったのは黒柳徹子さんなんです。
Ameba編集部
徹子さん!!
松本明子さん
テレビの画面や照明の傘など、静電気を発生してホコリを取りづらい部分にはストッキングがおすすめだって、ずいぶん前に教えてくださって。
Ameba編集部
徹子さんがストッキングでホコリを…まるで想像がつかなくて混乱しています(笑)。
節約おじさん直伝!食費と光熱費を浮かせる“緑のカーテン”
Ameba編集部
お掃除もそうですが、住まいの最大の悩みといえば電気代です。
最近は猛暑でエアコンが必須、なのに電気代は上がる一方で困っているご家庭も多いと思います。松本家ではどうされていますか?
松本明子さん
室内でも熱中症の危険性はあるので、エアコンは28度に設定して適度に使いつつ、我が家では“緑のカーテン”で日陰をつくって室内の温度が上がらないよう心がけています。
Ameba編集部
緑のカーテン??
松本明子さん
毎年、5月末〜6月1週目くらいになると近所のホームセンターで1鉢300円弱のゴーヤの苗を3つほど買ってきて、我が家でいちばん日差しが強い窓の外にある狭い地植えスペースに網を立てて植えるんです。
十数年前に番組のロケで節約おじさんに教えてもらって以来、ずっと続けているんですよ。
松本明子さん
初期投資は1000円弱かかりますけど、ほとんど手入れいらずで窓を覆うくらいまですぐに成長するから、日差しが強くなるころには日除けになってくれるんです。
Ameba編集部
なるほど。まさしく緑のカーテン状態ですね!
松本明子さん
日除けになるだけでなく、もちろんゴーヤの実もつきますよ。
Ameba編集部
どれくらいつきますか?
松本明子さん
1つの苗で20本前後の実がつくので、毎年80〜90本くらいのゴーヤが収穫できます。だから夏場は3食ゴーヤです(笑)。
Ameba編集部
涼しくてエコで、電気代も食費も浮く。最高ですね! しかし3食ゴーヤはさすがに飽きませんか?
松本明子さん
最高ですよ! おひたし、天ぷら、ぬか漬け、サラダ、カレー、肉詰めなど、いろんな料理に使えますし、チャンプルーだけでもアレンジ無限大ですから飽きません。
Ameba編集部
ちなみに松本さんおすすめのゴーヤチャンプルーは?
松本明子さん
ゴーヤと豆腐と卵と魚肉ソーセージのチャンプルーですね。魚肉ソーセージは安くて栄養価も高いですし(笑)。
Ameba編集部
たしかに! お肉よりも経済的。
松本明子さん
ほったらかしで涼しくてエコで美味しくて健康的。夏場はゴーヤの“緑のカーテン”がおすすめですよ!
事前申請に領収書の提出。幼少期に鍛えられた倹約マインド
Ameba編集部
お仕事を通じていろんな人から教えてもらったり、ご自分で身につけたこともあったりするかと思いますが、やはり松本さんは本質的に倹約家のように感じます。
松本明子さん
親の教育のおかげだと思います。両親が昭和一桁生まれだったので「物を大事にせよ」と教え込まれましたし、必要な物を買う以外でお金を与えられることもありませんでした。
Ameba編集部
おこづかい制ではなく?
松本明子さん
ですね。ノートや消しゴムが必要になったら、その都度申請してお金をもらい、買い物が済んだら領収書の提出が必須でした(笑)。
Ameba編集部
まるで会社のよう!
松本明子さん
物を大事にする、必要な物以外にお金を使わない。いまの私の倹約精神は子どものころから染みついたものですね。
Ameba編集部
では、子どものころから贅沢は御法度?
松本明子さん
というわけではありませんでした。
松本明子さん
普段は慎ましく生活はしていましたが、お世話になっているみなさんに対してだったり、家族で楽しんだりするときは、出し惜しみをすることはなかったです。父はお酒が好きでして、家族で飲み屋街をハシゴしたり家族旅行をしたり(笑)。
Ameba編集部
家族でハシゴ!? 子どもの松本さんも!?
松本明子さん
ですです(笑)。当然お酒なんて飲むわけもなく、カルピスをボトルキープしていました。
Ameba編集部
松本さんが倹約家になったこと以上に、芸達者になったのもなんだかうなずけます。
松本明子さん
だいぶ鍛えられました(笑)。
唯一の贅沢はシーチキンごはんだったアイドル時代
Ameba編集部
そんなこんなで芸能界を目指し、1982年に当時の花形番組「スター誕生」のチャンピオン大会に合格してアイドル歌手としてデビューされました。上京してからの生活はいかがでしたか?
松本明子さん
とにかくお金がなかったです(笑)。
Ameba編集部
新たな倹約ライフの始まり…
松本明子さん
そうです。最初はお給料が3万円。手取りはそれよりも少なかったですから、倹約は必須でした。
最初は事務所の寮にいましたが、20歳くらいになって5畳一間のアパートを借りてひとり暮らしを始めたら、ますます節約しなくてはならなくて(笑)。
Ameba編集部
お給料がすべて家賃に?
松本明子さん
ですね〜。実家から送ってもらったお米を炊いて、シーチキンをのせて塩・こしょう・マヨネーズをかけて食べるのが唯一の贅沢でした。家財道具はほとんどもらい物でしたし、デビューして30歳手前、いまでいうアラサーくらいまでは本当に貧乏でした。
Ameba編集部
幼少期に養われた倹約マインドが役立ちましたね。
松本明子さん
両親には本当に感謝です。27歳で「DAISUKI!」や「進め!電波少年」や「TVチャンピオン」で安定したお仕事をもらえるようになって、ようやく親孝行できるな〜と思って、両親を東京に呼び寄せて賃貸マンションで家族3人暮らしを始めました。
Ameba編集部
5畳一間のアパート、ごちそうはシーチキンごはんから急にランクアップしましたね!
松本明子さん
はい(笑)。ただ、上京しても貧乏で節約生活が長かったおかげで、東京で両親と住むようになってから現在に至るまで、ずっと倹約の癖が抜けないです。
Ameba編集部
とはいえ、松本さんは10代のころからアイドル全盛期の華やかな芸能界に飛び込んだわけですし、ファッションにも美容にもお金を使いたい誘惑はあったのでは?
松本明子さん
それがね〜なかったんですよ(笑)。四国の田舎から上京したからには、成功するまで帰れない! 故郷に錦を飾らねば! という想いが強すぎて、遊んだり洋服や美容にお金をかけたりすることはなかったです。
Ameba編集部
それがすごいです。
松本明子さん
自由に使えるお金が増えた時点で親孝行しようと思って東京に呼び寄せましたし、同時にお金の管理も親に任せていましたから。
先ほど話しましたように、大人になっても使う分だけ都度申請してもらっていたという。子ども時代再びです(笑)。
Ameba編集部
ご両親に感謝再びですね。
松本明子さん
はい、本当に(笑)。途中、しくじった時期(※)もありましたが、私がブレずに芸能活動を続けていられるのは、「調子に乗るな、堅実であれ」という両親の教えと見守りがあったからだと思います。
※デビュー翌年の1984年、テレビとラジオ同時生放送中に放送禁止用語を発してしまい、約2年の謹慎生活を余儀なくされた時期のこと
倹約はエンタメ!楽しまないと損
Ameba編集部
松本さん自身の強い意志とご両親の教えを守って続けた倹約生活で得られたお金を、パーっと使いたい! という衝動はありませんか?
松本明子さん
衝動に駆られてお金を使うと、逆に落ち込むようになってしまいました。
Ameba編集部
え!?
松本明子さん
衝動買いした日の夜は落ち込んで寝られないくらい(笑)。
Ameba編集部
そんなにも!?
松本明子さん
だから、衝動買いといっても私の場合は3000円くらいまでですかね〜。5000円以上の物を買ってしまったときにはもうメンタルが大変です。
Ameba編集部
私もそうですが、欲しいものをドーンと買うことで気持ちが発散できたり、満たされたりする人は結構いそうですけど…
松本明子さん
私は倹約することで心が満たされます。子どものころからのことなので、もうどうしようもありません(笑)。
めちゃくちゃ役に立つ不用品の再利用方法を教えてもらったり、自分で発見したりすることのほうが、新しく物を買うよりも何倍もテンションが上がりますし、心の豊かさを感じます。結果的に生活が楽しくなって…倹約はエンタメです!
Ameba編集部
倹約はエンタメ…! 「倹約=辛い・苦しい」、ではなく「倹約=幸せ・楽しい」という発想の転換が大事なんですね。
松本明子さん
ただ、こればかりは習慣づけ、つまり時間をかけて培っていくものなので、今日から急に発想を変えることはむずかしいと思います。
でも、先ほど紹介したティーバッグの出がらしでフライパンを洗ってみるとか、無理なくなにげなくやってみて「あら!本当に落ちるわ!」って小さくても新しい発見があると楽しいですよ!
松本明子さん
最近は、毎日に欠かせない日用品や食品も値上がりしていて私も大変だな〜と思います。
以前より労力はかかりますけれど、1円でも安く買えるのはどこだろう? と探して実際に安く買えたらよろこびは倍増! そんな日は充実感に満ちて安心して眠れるんですよね(笑)。
Ameba編集部
逆境を嘆くのではなく、楽しむ気持ちですね。
松本明子さん
そうです。嘆いていても状況が変わらないのであれば、お金のかからない再利用方法を試行錯誤したり、1円でも安く買える方法や場所を探したり、やれることはたくさんありますし、そこから得られるよろこびもたくさんあります!
Ameba編集部
楽しく倹約したごほうびとして、結果的にお金もたまっていきますし。
松本明子さん
あ〜それがそうでもないんですよね(笑)。倹約した分は子どもの学費にまわしますので。そのことで、子どもが安心して勉強したり部活をしたり、好きなことを見つけたりしてくれるから、結果的に私も幸せなんですけどね。
Ameba編集部
無償の愛ですね。
松本明子さん
親としては当然かなと思います。でも私の場合、子どもの学費にまわしたくてもそうできなかった時期が実はあるんです。高松の実家問題でしくじりまして…
節約した分のお金がすっからかんに…実家じまいのしくじり
Ameba編集部
最近出版された「実家じまい終わらせました!」の件ですね?
松本明子さん
そうですそうです!
27歳で両親を東京に呼んで暮らし始めて、2003年に父が亡くなり、2007年に母が亡くなった喪失感から25年間、空き家になった高松の実家を手放すことができなくてずっと管理していたんです。その費用が積み重なって、気づいたら…1800万円以上になっていました!
Ameba編集部
誰も住んでいない家に1800万円以上!
松本明子さん
いつかは売りに出すつもりでしたから、25年の間にメンテナンスをしたりリフォームをしたり、そのたびに私も何度も足を運んで本当に大変でした。
Ameba編集部
それは大変だ…
松本明子さん
気力・体力的にもそうでしたけど、やはり維持管理と処分のコストが痛かったですね。
だから、節約した分を空き家に費やすくらいなら子どもの学費に充てたり将来に残したりしたいと思い、ようやく重い腰を上げて手放すことができました。
Ameba編集部
松本さんと同世代の方はもちろんのこと、いま30代・40代、さらにはお子さん世代も避けて通れない問題です。
松本明子さん
そうなんです。私のように大赤字を出して後悔しないためにも…なんですけど、実家やお墓問題を重いテーマととらえず、家族みんながラクになるために、ご両親が元気なうちに気軽に話し合うきっかけになるといいな〜と思って、専門家の方にご協力いただいて執筆しました。
本当に恥をさらすような内容ですけど(笑)、みなさんのお役に立つのであれば本望です。
安く手軽に楽しみたい。倹約マインドで始めた副業
Ameba編集部
実家じまいの“しくじり”さえも前向きに転換してしまう松本さん、さすがです。これまでの節約分は、結果的に実家じまいへ投資してしまったわけですが、これからも続く倹約生活でまたお金もついてくると思います。
松本明子さん
今回の実家じまいを経験して、私自身も子どもに負担をかけないためにこれまで以上に節約して、使える物は最後まで使い切って、物を増やさない、身の丈に合って楽しめるシンプルライフになると思います。
と言いつつ、自分では物を捨てられなさすぎて、底がはがれてもはき続けている靴とか、穴が空いているのに着続けている服とかあるんですけど(笑)。
Ameba編集部
すごい…
松本明子さん
最終的には見かねた家族が処分してくれます(笑)。
Ameba編集部
これから節約マインドの強度がますます上がると、実家じまいの損失も取り戻してまたお金がついてくる人生になると思います。ご家族やご自身の将来のために資産運用のようなことも考えていらっしゃいますか?
松本明子さん
うーん…
松本明子さん
貯蓄や資産も生活スタイルと同じで、身の丈以上を求めないんですよね。でも、自分が楽しいと思ったり、人が楽しいと思ってくれたりすることには時間もお金も惜しみません。
実はいま、副業でキャンピングカーのレンタル事業をやっていまして。損もしていないですが、ぜんぜん儲かっていなくてトントンですよ(笑)。
Ameba編集部
それを副業にしようと思ったきっかけはなんでしょうか?
松本明子さん
月並みですけど、コロナ禍で密を避けて家族や友人と楽しみたい=山でキャンプだ! ってなりました。でも山へキャンプに行くのって、道具を用意して、移動手段を確保して、宿泊先も手配して、時間と手間とお金がかかって…こんなにニーズがあるのにぜんぜん気軽に行けないレジャーだな〜って感じたんです。
それで、もっと気軽に手軽に、なにより安くキャンプが楽しめないか? と思って車中泊できるようなキャンピングカーのレンタル事業を始めました。
Ameba編集部
そこにも倹約マインドが生かされているわけですね。
松本明子さん
自分が楽しむために始めた事業ですが、このサービスを利用してくださったお客さまが本当に楽しそうな笑顔を見せてくださると、私のことをテレビで見て笑って楽しんでよろこんでくださるみなさんと重なって、「ああ、エンタメも副業も同じだなぁ」って実感できたんです。
松本明子さん
だから、エンタメのお仕事も副業も利益は二の次で、みなさんの笑顔を活力にしてこれからも身の丈ライフを楽しみたいですね。そのためにも倹約マインドを貫きますよ(笑)!
持ち前の明るさとサービス精神と、なによりも人をよろこばせたいという生粋のエンターテイナー気質もあり、倹約家、あるいはドケチタレントとしての新たな地位を確立した松本明子さん。その背景には、両親に叩き込まれ、芸能界で強度を増し、しくじりを乗り越えてきた結果、身の丈の幸せと周囲の人の笑顔のために倹約を貫く揺るぎない底力がありました。
経済的にも大変ないまだからこそ、自分や家族の身の丈と向き合うことで、現状できること・本当にやりたいことが見えてくるかもしれません。