川田裕美がコロナ禍、37歳で迎えた初めての出産「自分の知識の少なさを反省しました」
インタビュー2020年8月に第1子を出産した、フリーアナウンサーの川田裕美さん。AmebaブログやYouTubeで、子育ての経験を発信されています。
37歳での初めての妊娠・出産は、わからないことだらけだったそう。コロナ禍で人にも気軽に相談できない中でどのように困難を乗り越えたのか、伺いました。
わからないことだらけ。なのにコロナ禍で…
いざ妊娠してみると、出産・育児に必要なことなんて、わからないことだらけでした。コロナ禍での妊娠だったので、周囲の人に聞けないし、わざわざ電話して聞くのもハードルが高くて。
普段なら、きっと雑談の流れで先輩に聞けるようなことも、自分で調べるしかありませんでしたね。インターネットで色んな方の体験に触れることで、なんとか、勉強させてもらいました。
知識ゼロから選んだ「和痛分娩」
実は、最初に産院を予約するところからつまづいてしまいました。
受診していた病院は、お産に対応していない「レディースクリニック」だったんです。そこからは産院の予約に大苦戦。自分の知識と情報量の少なさを反省しました……。
今後妊娠出産を考えている方には「産院は早くから調べておいた方がいいですよ」と伝えたいですね。妊娠発覚と同時に予約しないと埋まってしまう産院もあるくらいなので。
麻酔を使うかどうか、出産方法も悩みました。それぞれのメリットデメリットを自分なりに調べてから、夫とも話し合って「我が家は無痛か和痛だね」と決めたんです。
出産時点で37歳。体力も不安があるし、自宅からの通いやすさもふまえて産院を決めました。
育児に関しては母に聞けるけれど、出産方法となると全然時代が違うので、限られた仲の良い友人にのみ事情を話して、質問していましたね。
迷った妊娠報告のタイミング
妊娠報告のタイミングにも、迷いがありました。私は安定期のタイミングで公表したのですが、「初めての妊娠だし、本当の"安定期"なんてないんじゃないか」と感じていたんです。
「発表することでみなさんに気を遣わせてしまうんじゃないか」と思いましたね。妊娠中期までロケにも出ていたので「迷惑をかけてしまうんじゃないか」と心配になることもありました。
特に公表前は、理由を明かせないけれど「食リポは生モノを避けたい、ロケでも走れない」という状況で、難しかったですね……。
大好きな仕事ができないことに焦らないよう、妊娠初期から産休中の過ごし方をシミュレーションしていました。
新型コロナウイルスの影響は想定外だったんですが、「テレビをお休みしても、ブログなどで発信し続けるのがいいんじゃないか」という結論に至って、見てくださる方々に本当に助けられました。
ママ歴1年で気がついたこと
出産後の数日間はしみじみ「無事に生まれてくれてよかったな〜」って幸せな気持ちに浸っていたんですけど、退院後が大変。
私は両親・義実家ともに大阪なので、近くに助けてくれる人がひとりもいなかったんです。
我が家にも自治体の方が2度来てくださいましたが、ちょうど新型コロナウイルスの感染者数が増えてきたところだったから、玄関で立ち話しかできなくて……。もっとアドバイスをもらいたかったなと感じることはありました。
たった1年ですが子育てをしてみて思うのは、もう少しゆったり考えて良かったんだなと。
母乳・ミルクの量や、寝かせ方など気になる事ばかりでしたが、意外と子どもはしっかり育っていってくれるんですね。
私ももちろん、Instagramの投稿を見て「みんな、こんなにちゃんと離乳食作ってるんだ!」と焦ってしまうことがあります。
でも、自分だって上手くいったときしか写真撮らないじゃないですか。「これは綺麗にできた!」と力作を載せているのかもしれないので、「そこだけを見て比べなくてもいい」と思いますね。
私もちょこちょこ「川田さんすごいなあ」とコメントがついちゃうんですが、たまたま上手くいっただけですから(笑)
コロナ禍でおでかけできない育児でも、自分を責めなくていい
今はおでかけもなかなかできないし、自宅で限られた遊びをするのは大変。でも子どもって新しいものを目にするだけでもどんどんと学習していくんです。
ミルクの缶にモノを入れる音を楽しんだり、それくらいの簡易手作りおもちゃでも楽しんでくれます。
大人が「あれもこれも体験させてあげなきゃ!」って背負い過ぎなくてもいいんじゃないかなと考えています。
育児中は、親のメンタルが大事だと思うんです。一日中つきっきりで遊んで、こちらが疲弊しちゃって笑顔がなくなっちゃうのが一番よくないんじゃないかな。
切り替える時間は、大切にしたいですね。