娘への愛が溢れる、ジョイマン高木の"なんだか泣ける"親子エッセイ集

娘の成長を温かく見守る様子をブログに日々つづっているお笑いコンビ・ジョイマン高木さん。

高木さんらしい言葉で記された「エッセイブログ」の一部をご紹介します。

  1. 『明日の図工が楽しみだ』
  2. 『こんなに痛いなら』
  3. 『それにしても』
  4. 『春は待ってくれない』
  5. 『石登りは人生だ』
  6. 『もう終わりなの?』

『明日の図工が楽しみだ』

なっちゃんが宙を眺めながら微笑んでいる。
良いねえ。と同時に「あれ?」とも思う。そういうの、あんまり感じてないなあ。

大人になってから、そういう楽しみは少し乏しいなあと思う。
考えただけでニヤけてしまうくらい、純粋に楽しみなことって最近あったかなあ

僕だけ無いのかなあ。皆はあるのかなあ。あれ楽しかったなあ…と思い出してニヤけることは、僕もあるんだけども。

「今までの経験上、明日はこんなもんかな」という風になっていくのは何か嫌だなあ。
未来を知ったかぶりするなんて、したくないよなあ。

子供は真っ白な光に向かって歩いているよなあ。見習わないとな。

引用:明日の図工が楽しみだ

『こんなに痛いなら』

娘が家のドアに指をぶつけていました。
指を押さえながら相当痛がっていたので「大丈夫?血出てないか?」と聞くと、
なっちゃんは、押さえていた指をそ~っと見て「出てない…いやもうこんなに痛いなら血出てろよ…」と言いました。

 勇ましいなあと思いました。

多分「血出てなくて良かった」と思うのが普通だろうに、この子は「私は痛みなんかに屈服しない」とばかりに、痛みに向かってファイティングポーズを取っている。

 勇ましい…皆さん、うちの娘は勇ましいですよ

引用:こんなに痛いなら

『それにしても』

それにしても
今は遠足も、お弁当、おやつをおしゃべりせずに食べなくてはいけないのかなあ。
友達とおやつを分け合ったりしても駄目なのかなあ。
子供達は本来なら我慢しなくても良い我慢を沢山しているなあ。

大切な成長期。

少し前までなら当たり前のように作れていたはずの小さな思い出を、笑顔を、少しずつ少しづつ見過ごしながら生活しているのだろうか。ちゃんと、その代わりになるような新しい思い出を作れているのだろうか。

大人の努力が必要だ。
たぶん、大人の努力が必要だ。

引用:それにしても

『春は待ってくれない』

娘、明日から学校が始まるようです。4年生になるらしい。

春休み、もっと一緒に遊びたかったなあ。
まあ、こういうのはきっと、どれだけたくさん遊んでも思うことなのでしょう。
子供は、一瞬一瞬、成長していきます。

この前「なっちゃん、もうウグイスの鳴き声聞いたよ」と報告してくれました。早い。まだ鳴き声を聞いていない僕よりも、半歩、春を先取りしている。やるなあ。

これから、何とか早歩きで、春と娘の背中を追いかけていきたいと思います。
追いつけるかなあ。

引用:春は待ってくれない

『石登りは人生だ』

公園でなっちゃんと大きな石に登りました。

足を掛ける位置、斜面の角度、助走の距離、石を登るためのベストなポイントを見極め、頂上を目指す
天気の良い日もある。悪い日もある。前日の天気が足場を変化させることもある。
登れなかった時には違う角度から石を眺め、ベストなポイントを改めて探す。

石登り。それはまるで“人生”みたいだなあって、頂上の風に吹かれながら思って。

同じことをなっちゃんも感じたかなあ。どうかなあ。
石の頂上で「Amazonで買ったカエル柄のパーカー早く届かないかなあ」て言ってたし、多分感じてないかなあ。

引用:石登りは人生だ

『もう終わりなの?』

なっちゃん、明日で3年生が終わるらしいです。
マジかよ?

そう世界に問いかけても、全てはマジで。

時計の針の速さも、なっちゃんの成長の速さも、僕が冗談みたいな日々を送るのとは裏腹に、全てはマジで。
当たり前みたいに過ぎ去ろうとする。驚く僕に目もくれずに過ぎ去ろうとする。

嫌とかではない。嫌とかではないんだけども、ただただ、僕は目を丸くして驚いている。
親はずっと、子供に驚いてばかりいる。

「3年生、お疲れ様。そして4年生進学おめでとう」
そう自然に言えるように、気を落ち着かせる。上手にそう言うために、今は胸に手を当てて気を落ち着かせている。

なっちゃん、明日で3年生が終わるらしいです。マジかよ。

引用:もう終わりなの?

編集AmebaNews編集部

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