くみっきーが語る、自分の心の声と向き合う時間の大切さ「もともと自分をさらけ出すのは苦手でした」

TikTokで、夫婦の何気ない日常を映した動画が「可愛い!」と大人気の舟山久美子さん夫妻。
マシュマロのように包容力があることから、ファンの人に“ましゅ君”と名付けられた夫のさり気ない愛情と、舟山さんがTikTokでしか見せない素の愛くるしさに、虜になる人が続出中です。

現在30歳、20代はもがいて苦しんだという舟山さんが、自分をさらけ出せるようになった背景夫婦仲良くいる秘訣についてお伺いしました。

  1. 夫が開設した夫婦のTikTokアカウント
  2. 自分からさらけ出すのは苦手だった
  3. キュンキュンのキープに必要なこと
  4. 妊娠してから変わった夫婦関係
  5. 「友達」みたいな家族が理想

夫が開設した夫婦のTikTokアカウント

「ましゅみこ」のTikTokアカウントは、ましゅ君が私に内緒で作ったんです。

ましゅ君的に、元気で派手な“くみっきー”や、大人でカチッとした“舟山久美子”のイメージと、リアルな本人とのギャップを感じたらしくて。

炊飯器のスイッチを忘れるような結構抜けてる部分もあって、人間味のあるところが私の良さなのにと思ってくれてたみたいです。

それを日常的に撮っているうちに、TikTokに……(笑)

愛を感じて嬉しかったですね【写真】くみっきーさんが話しながら笑っている。

アカウントの存在を知ったときは、愛を感じました。

今は私も一緒にどんな動画を撮るか考えていて、"発信する"というよりも、2人が自然体でいる世界観をちょっとオープンにする感じで、TikTokを投稿しています。
ドッキリの投稿も、日常の中にある、ほっこりするような場面が基本です。作り込むと嘘っぽくなっちゃうので。

TikTokを意識するようになると、常に新しいことに目を向けるようになるし、夫婦アカウントなので、相手のことを考える時間が自然と増えるのは新発見!
どちらもすごく良いことだなと思います。

Tiktokを始めてたくさんの学びがありました!【写真】くみっきーさんが話している様子。

そしてましゅ君が撮影してくれる動画には、今まで表に出ていた“くみっきー”ではない、素の自分がいるんです

「私、ましゅ君の前ではこんなにリラックスしてるんだ」って、自分で自分の知らない顔を発見することもしょっちゅう。
伸び伸び、生き生きしてるなって。ましゅ君がいなかったら、絶対出せてない“素”の顔です。

幅広い世代の方と関われて嬉しいです!【写真】くみっきーさんが携帯を持って満面の笑みを浮かべている。

TikTokを始めて、今までの“くみっきー”を知らなかった人とも出会えて、幅広い世代の方たちと双方向で繋がれるのが、本当に嬉しくて楽しいです

こんな広がりがあるんだって、新鮮な毎日ですね。

自分からさらけ出すのは苦手だった

実は、もともと自分をさらけ出すのは苦手でした。

16歳でモデルデビューした『Popteen』時代は「16歳だから」「ギャルだから」「くみっきーだから」などレッテルがあり過ぎて、"求められる自分"を出すことが当たり前。

人気ランキングで、どうしても人と比べてしまう自分も嫌でした。

【写真】くみっきーさんが表紙のPopteen

当時悩んでいたというPopteen時代

どの自分が正解なのか、自分でもわからない。
でも年齢と経験を重ねれば、自分自身に説得力がもてるんだろうなと漠然と思っていたので、ずっと30歳に憧れていました。

10代はがむしゃらに、20代で経験値を増やして、30代は本当に好きな事を仕事にしていく、と言う目標もあり待ち遠しかったんです。

ずっと30代に憧れを持っていました!【写真】くみっきーさんが真剣あ表情で話している

そもそも芸能界に入ったのは、渋谷でスカウトされたことがきっかけで、ずっと続けようとも思っていませんでした。

でも、「くみっきーの笑顔で学校に行けるようになりました」とか、「メイクが楽しくなって新しい自分に出会えました」みたいな言葉をいただくと、自分の行動が人に何かを届けられるんだなって嬉しくて。

そういう原体験から、見てくれている人たちと一緒に自分も成長させてもらえたという思いがあります。
逆に言えば、それがなかったら、続けてこられませんでした。

だから今も、一緒に成長して一緒に生きる』っていうのは大事なキーワードです。

ファンのみんなと一緒に成長してきました【写真】くみっきーさんが話している

ただ、20代は苦しいこともいっぱいありました。

23歳で『Popteen』を卒業して、25歳頃 “くみっきー”から“舟山久美子”へ見せ方を変えようとしたけれど、求められているのはまだまだ“くみっきー”。

自分の考える大人の自分と、見えている自分とにギャップがあって、もがきました。
自分のことって、わかっているようでわかっていないことに気づいたのは、27歳の時。体調を崩してしまったんです。

体調を崩したときは自分でもびっくりでしたね【写真】真剣な表情で話しているくみっきーさん

気づかないうちに溜まってたものがあったんだなって、それ以来、自分の心の声と向き合う時間を作るようになりました
本当にそう思う?本当はどうしたい?等々……。

28歳で結婚するまでは、目標を決めたら、そこに向かって結果が出るまで一直線に突っ走るタイプ。0か100かでした。

でも結婚したら、結果より過程だなと。

1人で正解を追求するんじゃなくて、その都度、その時一緒にいる人たちと大切なものを作り上げていけばいいという考えに変わりました。

完璧主義から楽観的な考え方に変わったんだと思います【画像】ジェスチャーを交えて話すくみっきーさん

そして、いざ30歳になってみたら、理想以上でした!

別にみんなと違っていいんだし、一番になることがすべてじゃない。
自分が生きたい道を生きればいいんだって今は思えます。

自分は自分のままでいいと思えるようになったのは、やっぱりましゅ君の存在が大きいですね。
絶対的味方がそばにいてくれることで、より気負わなくて済むようになりました。

まさかこんなに肩の力を抜いて、自分らしくいられる時がくるとは……と感慨深いです。

昔の自分じゃ考えられないです笑【写真】くみっきーさんの笑顔

キュンキュンのキープに必要なこと

夫婦仲良しの秘訣は思いやりと笑顔、相手を否定せず、話し合うこと。

そもそも違う人間なので、考えていることは言葉にして伝え合わないと、同じ方向を向けません。
だから、2人とも「伝える」ことはとても大切にしています

その際大事なのは、いいことはもちろんですが、嫌なことの価値観が合うこと。
嫌なことが同じ方が自分も心を開けるし、相手の言葉もすっと受け止められる関係性が作れる。

それにいいことは共有しやすいけど、嫌なことが合わないといつか心地が悪くなってしまう気がして。

「嫌なこと」の価値観も大事なんじゃないかな【写真】くみっきーさんが話している

「好きなこと」より「嫌なこと」の価値観が、大事だと思っています。

そして私たちは仲良しのまま、おじいちゃんおばあちゃんになっても手をつなげる夫婦が理想。

なので、今でもお互いにキュンキュンすることは意識していて、それにはやっぱり「伝える」ことが大切です。

長く一緒にいると、「わかってるでしょ」ってだんだん言葉を省いちゃう。
でも、出会った当初にキュンキュンしたのって、言葉があったからです。

だから、何年経っても「かわいい」「かっこいい」「きれい」など、思ったことは言葉にして届ける努力をする。
「ごめんね」と「ありがとう」も、相手がサボっているなと思ったら、「『ありがとう』は?」って言い合う。

言葉で伝えることは本当に大切だと思います【写真】くみっきーさんが真剣な表情で話している

一回言わなくなるとますます言いにくくなるから、何が今できていないかを、常に考えるようにしたいと思っています。

妊娠してから変わった夫婦関係

妊娠中は、食べづわりや逆流性食道炎があったんですけど、それも赤ちゃんが元気に育っている証拠だと思って、面白がって乗り越えました。

辛いことがあった時、マイナスに考えると延々引きずられてしまうので、ポジティブに変換するようにしています

ただ初めてのことに不安はあったので、母親教室に通ってみました。
そこで妊娠中の体の仕組みや体調管理、出産の流れなどを知ったら、すっごく楽しい。

どんなことでも不安になるのは知識不足のせいだと痛感して、それ以来積極的に情報を得るようになりましたね。

自分から行動するようになりました【写真】くみっきーさんが話している

情報を元に、どの行動を選択していくかで、人生が変わっていく。
受け身だと何も変わらないと、実感しました。

妊娠してからどんどん自分で行動するようになったし、ましゅ君にも「自分はこういう状況だから、こうしてほしいな」って、きちんと説明するようになりました。

それまでも話し合いは心がけてきたけど、自分が受け入れなくちゃ、ってどこか思い込んでいたのも事実。
妊娠してから、ようやく自分で考えた自分の意見を出せるようになってきた気がします。

ましゅ君は、私の話をただただ聞いてくれています。神ですね(笑)

ましゅ君の包容力に助けられてます笑【写真】くみっきーさんが笑っている

「友達」みたいな家族が理想

ましゅ君は、出産についてもベビー用品でも、自分ができる部分をどんどん探していくんです。
そのなかには、父親にしかできないこともたくさんある。

だから、子供が生まれたら、親も子も一緒に成長していける関係値を作っていくだろうなと楽しみです。
私も、母親になる実感が少しずつ出てきたところ。

その子が歩いていく道の基盤を作ってあげるのは親なんだなって思うと、すごく襟が正されますね。

友達みたいな家族にしたいな【写真】くみっきーさんが笑顔でお腹を触っている

理想は、友達みたいな家族ですなんでも相談し合えて、励まし合えるような……。

親から子供に教えてあげられることはもちろん、子供から教えてもらうこともいっぱいあるだろうし、そこに親と子供の壁はないほうがいいなと思います。
ちょっと大きくなったら、家族でキャンプに行きたいな。

【写真】くみっきーさんの笑顔

そうそう、ましゅ君と、子供は3人欲しいねって言ってたんだけど、最近は「5人ぐらいいても楽しそうでよくない?」って話してます。

家族が増えることにあれこれ夢をふくらませている最中ですが、まずはTikTokにデレデレな動画があがると思います(笑)

  • 舟山久美子

    モデル

    16歳の時に渋谷でスカウトされモデルデビュー。
    その後、雑誌「Popteen」の専属モデルを6年間務め、連続表紙17回(2009 年3月号~2010年7月号)、通算37 回の表紙起用を記録。現在は「美人百花」など様々なファッション雑誌や、「赤ちゃんが欲しい」などのカルチャー誌にも幅広く出演。
    またファッションやビューティ関連を発信しているSNSの総フォロワー数は、約320万人を突破。2013年に立ち上げたファッションブランド「MICOAMERI(ミコアメリ)」は8年目を迎えるなど、様々な分野でのプロデュース業にも精力的に取り組んでいる。

    【資格】
    ・骨格診断アナリスト協会認定骨格診断アナリスト
    ・日本ダイエット健康協会認定ダイエットインストラクター
    ・日本化粧品検定協会認定コスメコンシェルジュ
     

    16歳の時に渋谷でスカウトされモデルデビュー。
    その後、雑誌「Popteen」の専属モデルを6年間務め、連続表紙17回(2009 年3月号~2010年7月号)、通算37 回の表紙起用を記録。現在は「美人百花」など様々なファッション雑誌や、「赤ちゃんが欲しい」などのカルチャー誌にも幅広く出演。
    またファッションやビューティ関連を発信しているSNSの総フォロワー数は、約320万人を突破。2013年に立ち上げたファッションブランド「MICOAMERI(ミコアメリ)」は8年目を迎えるなど、様々な分野でのプロデュース業にも精力的に取り組んでいる。

    【資格】
    ・骨格診断アナリスト協会認定骨格診断アナリスト
    ・日本ダイエット健康協会認定ダイエットインストラクター
    ・日本化粧品検定協会認定コスメコンシェルジュ
     

取材・文吉河未布

編集AmebaNews編集部

撮影山口真由子

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