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卵を1日1個以上食べると本当にヤバいの?

1月21日 14時00分

 日本人は鶏卵が大好きである。日本人1人当たりが1年に摂取する卵の量は平均でおよそ350個、世界2位の消費量と言われる。これは、ほぼ1日に1個の卵を消費している計算になる。そんなに食べてないと思う人もいるかもしれないが、お菓子や調味料の中にも卵が含まれていることを考えると、確かにそれくらいの量は摂取している計算になるのだ。

 卵というと、「コレステロール」という言葉が思い浮かぶ人も多いだろう。よく「卵を食べ過ぎると血中コレステロール濃度が上がるから気をつけろ」という話を聞くが、これは本当なのだろうか?

 食物中から摂取した余分なコレステロールは血管の内壁に付着し、いわゆる「高コレステロール血症」と呼ばれる状況をまねく。これは、心疾患や脳血管疾患のリスクを高めるため注意が必要であると言われる。卵が敬遠されるのは、この理由からである。

 しかし、コレステロールはただの悪者かというと一概にそうとは言えない。なぜなら、コレステロールは人間の体をつくる上で必要不可欠な物質であるということ、また、一口にコレステロールと言っても、実は「善玉」と「悪玉」の2種類があるからである。血液検査などでコレステロール濃度というときは、善玉と悪玉の両方が合わさった数値である。目標値が40~140mg/dlという設定なのは、低すぎても高すぎてもダメということを意味している。

 さて、卵黄1つにはコレステロールがおよそ250mg含まれているが、一日あたりの成人の摂取目標量は300mgと言われている。これでは、1個であっさりと目標量に到達してしまうような気もするが、実は過去の研究では卵を1日2、3個食べても血液中のコレステロール濃度はまったく変化しないという結果が報告されている。この理由は、腸から吸収されるコレステロールの量は決まっており、一定以上は吸収されないからなのだ。つまり、実際の数値だけに騙されてはいけないということである。むしろ、卵はタンパク質をはじめ栄養バランスはほぼ完璧であり、完全食品と呼ばれるくらいである。

 結論として、「普通の人なら、1日に卵1個を食べていてもコレステロールに問題はない(*)」。むしろ、栄養バランスを考えて積極的に食べるようにしたほうが良いのである。

*ただし、卵はカロリーが意外と高いので、適度な運動も重要であることは忘れてはならない。また体の反応には個人差があるので、医師に高コレステロール血症を指摘され、摂取を控えるように言われた場合は、それに従わなければならない。その代わり、他の食品で栄養を補えるように心がけたいものである。

文■番長嶋耕作(薬学生)

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