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効率よく「人生の予習」をするためには?

9/14(木) 17:00

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仕事がデキる人は、雑談が得意です。
そして、雑談がおもしろい人は、ものごとの起源や歴史をよく知っています。
『20代で知っておくべき「歴史の使い方」を教えよう。』(千田琢哉・著/学研プラス・刊)という本によれば、歴史の勉強とは「人生の予習」です。先人とおなじ失敗を避けたければ、古今東西の歴史を学びましょう。
歴史の学び方には「スポットの勉強」と「流れをつかむ勉強」があるそうです。


年代順でなくてもOK。歴史はつながっている

スポットの勉強とは、あなたが「面白い」と感じた部分のみ集中的に勉強することだ。
たとえばテレビで大河ドラマをはじめ、様々な歴史特集をしているか、大抵はどこかの時代を切り取った断片をクローズアップしたものであるはずだ。
(『20代で知っておくべき「歴史の使い方」を教えよう。』から引用)
スポット。
つまり「特定の時代」に興味をもつことが、歴史を楽しく学ぶための第一歩です。たとえば、2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』を観て、日本の戦国時代や真田氏に興味を持った人は多かったと思います。
いままでは、真田氏でもっとも知名度が高かったのは、堺雅人さんが演じた真田幸村(信繁)でした。
『真田丸』では、草刈正雄さんが真田昌幸(幸村の父)をコミカルに演じたり、大泉洋さんが真田信之(幸村の兄)を演じたことによって、多くの視聴者が、幸村以外にも注目するようになりました。
真田信之は、いわゆる「もっと評価されるべき武将」です。
信之は、歴史の勝者でありながら、フィクションで扱われるときには脇役に配されがちでした。
しかし、『真田丸』で描写されていたとおり、聡明で堅実なパーソナリティの持ち主です。けっして派手ではありませんが、わたしたちが学ぶべき歴史上の英雄です。
関ヶ原合戦のあと、信之が初代藩主をつとめた松代藩は、約260年後の幕末まで存続しました。真田の名と堅実な家風を保ったまま、幕末期には佐久間象山(さくま・しょうざん)を輩出しています。
象山は、「強兵論」を提唱していた人物であり、その思想は、勝海舟をはじめとした維新志士たちに大きな影響を与えました。
このように、ひとりの人物(スポット)をきっかけにして、歴史の流れを追うモチベーションと楽しみが生まれます。

速習するなら「子ども向けの歴史マンガ」

歴史の流れを掴む勉強としては、中学校の歴史教科書の傍用問題集を私は推すが、それでもしんどいと感じる人はいるだろう。
そんな人におすすめなのは、小学生向けの歴史漫画だ。
小学生向けだからと、バカにすることなかれ。
わかりやすく作られているだけで、監修・執筆しているのは実績ある一流の専門家だ。
(『20代で知っておくべき「歴史の使い方」を教えよう。』から引用)
わたしの場合、最近ベストセラーになった『応仁の乱』(呉座勇一・著/中公新書)という本を理解するために、子ども向けの歴史マンガを活用しました。
正直に述べますと、わたしは室町時代にはほとんど興味がありませんでした。
しかし、ベストセラー新書『応仁の乱』の参考資料として手にとった『学研まんが 日本の歴史7 南北朝の争い 室町時代』を読んだあと、わたしは考えをあらためました。わかりやすいコミック形式だったおかげなのか、とても面白いと感じたのです。
1時間ほどの読書で、200~300年間のアウトラインをざっくり把握できることは、マンガの長所だと思います。具体的なイメージ(図解や人物の表情)があったほうが記憶に残りやすいです。

「勝利=幸せ」ではない。歴史の教訓

「強い者が勝つのではなく、勝った者が強い」という言葉もあるが、現実は必ずしも、そうはならないのだ。
(中略)
では、自然の摂理に反して、勝ってはいけない人間が勝ってしまうとどうなるのか?
即刻、消される。
(『20代で知っておくべき「歴史の使い方」を教えよう。』から引用)
歴史とは「勝者によって作られるもの」だと言います。
しかし、権力争いで勝ったからといって、歴史の勝利者になれるとは限りません。
「勝ってはいけない相手」に勝ってしまった事例としては、明智光秀が有名です。
たしかに光秀は、織田信長を討ち取りました。「本能寺の変」です。しかし、すぐに豊臣秀吉によって討たれてしまいます。
このルールを理解していたのが徳川家康です。
信長だけではなく、秀吉もまた「勝ってはいけない相手」だったからこそ、徳川家康はじっと耐え忍んだわけです。
鳴かぬなら
鳴くまで待とう
ホトトギス
さすが、家康。後世で「歴史の勝者」になる人間だけあって、人の世の摂理をよくわかっていたのでしょう。
(文:忌川タツヤ)

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