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子どもをネットいじめから守るには? 調査で分かった「有効な対処法」

10/17(金) 15:30

子どもをネットいじめから守るには? 調査で分かった「有効な対処法」
いつもネットワークに繋がっていることが当たり前になった、現代特有の社会問題といえる「ネットいじめ」。SNSやEメールなど、ご家族や学校関係者の目が届かない水面下で密かにいじめが進行し、お子さんの生活やメンタルヘルスに大きな悪影響を与えてしまうことも珍しくありません。

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「ネットいじめ」は英語圏においては「Cyber bullying(サイバーいじめ)」と呼ばれ、国際的にも深刻な社会問題と捉えられています。行われる時間と場所が比較的限定されていた従来型のいじめと違って「ネットいじめ」は昼夜問わずいじめが継続する傾向があり、その分、被害者の精神的なストレスは大きなものになります。

また、その範囲が学校にとどまらずネットワークを媒介に拡散してしまう、いじめの痕跡がいつまでもインターネット上に残り続けるといった特徴もあることから、被害者にもたらす影響は従来のいじめと同等かそれ以上に深刻といえるでしょう。

また、親御さんが子供の時代には起こり得なかったタイプのいじめだけに、お子さんが「ネットいじめ」にあってしまった場合の対応や予防策など、どうしたら良いのか全く分からないという方も多いのではないでしょうか。しかし、その解決の糸口は意外と身近なところにあるのかもしれません。

カナダ、マギル大学のフランク・J・エルガー博士らの研究グループが9月に発表した論文によると、青少年が家族と夕食を一緒に過ごす習慣の有無と「ネットいじめ」には、強い関連性があるそうです。

エルガー博士らは、アメリカ中西部の49校、12歳から18歳までの合計1万8834人の生徒を対象にした調査データを用いて、「ネットいじめ」による被害と生徒のメンタルヘルスや飲酒・薬物使用などの問題との関連性について、統計学的な解析を行いました。

その結果、全体の18.6%にあたる生徒が過去1年間に何らかの「ネットいじめ」を受けており、自身にメンタルヘルスや飲酒・薬物使用などの問題をかかえている生徒ほど「ネットいじめ」の被害にあっているという関連性がみられました。

しかしそれ以上に、家族と夕食をとる機会が少ない生徒ほど「ネットいじめ」の被害にあう傾向があり、メンタルヘルスや飲酒・薬物使用などの問題よりも関連性が高いことが分かったそうです。

エルガー博士らは論文で、「家族で夕食をとる習慣(家族同士のコミュニケーション)は青少年のメンタルヘルスにとって有益であり、ネットいじめによる被害の予防にもなり得る」と指摘しています。

SNSによるトラブルなど、目に見えないところで進行するだけに恐ろしい「ネットいじめ」ですが、スマホやパソコンの使用時間を制限するといった場当たり的な対策よりも、家庭の夕食やだんらんの時間など、昔ながらのコミュニケーションを大切にすることこそが最も有効な対処方法といえるのかもしれません。

<参考サイト>
・Family Dinners Good for Teens’ Mental Health, Could Protect From Cyberbullying[JAMA Network]
・Cyberbullying Victimization and Mental Health in Adolescents and the Moderating Role of Family Dinners[JAMA Network]
・「ネット上のいじめ」から子どもを守るために[文部科学省]


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