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「デザイナーズマンション」の魅力って?

12/22(土) 14:06

「デザイナーズマンション」といえば、おしゃれな住まいの代名詞だったり、一風変わった外観の建物や、コンクリート打ちっぱなしの感じであったりと、若干イメージだけが先行しているような「デザイナーズマンション」ですが、一度は住んでみたいと思わせる「何か」があるのも確か。

その「何か」が何なのか、「デザイナーズ」の魅力に迫ってみましょう。


■そもそも、「デザイナーズマンション」とは?

「デザイナーズマンション」の定義は、実はないに等しいのです。

不動産業界内でも、きちんとした申し合わせはなく、「建築家や設計者が、建物の仕様や外観に意匠や工夫を凝らしているマンション」を、そう呼んでいるだけ。

普通、家探しの際には建築家の名前やその意図などは確認しないもの。

いじわるな見方をすれば、普通のマンションとは少し違う外観や、モダンな内装の建物というだけで「デザイナーズ」とうたっていてもOKということになります。

もちろん、建築家が本当に知恵を尽くしてデザインした物件も多いので、その感性と自分の感性がピタリと合えば言うことなしの物件になるのです。



■つくる側の論理ではなく、入居者の生活の幅を広げることを重視

では、建築家はどんな意図で「デザイナーズマンション」を設計しているのでしょうか?

 数多くのグッドデザイン賞受賞物件を企画・設計している「株式会社プリズミック」(東京都)に、2012年のグッドデザイン・ベスト100にも選ばれた東京・清澄白河の賃貸集合住宅(住戸数12戸、店舗1戸)についてうかがったところ、「賃貸の世界では、つくる側の論理が多分に働き、その投資パフォーマンスに重点がおかれていますが、この物件はユーザーである入居者の利便性や理想から空間構成を考え、生活の幅を広げることに重点をおいています」と答えていただきました。

全住戸に高さ1.4メートルの大型ロフト・収納を設けた空間デザインが魅力の物件ですが、その背景には、「1LDKや1Rといったステレオタイプな間取りの建物が逆に入居者の生活を規制しているのではないか」という問題意識と、入居者の利便性の追求があったといいます。



また、「デザイナーズ」といえば、コンクリートの打ちっぱなしや、無垢の木材、白を基調とした内装で、壁が少なく広々とした空間を演出しているものが多いのですが、これも理由があってのこと。

プリズミックによると、クロスやボードを使わないことで入退去の際のリフォーム工事が少なくなり、ランニングコストだけでなく環境面にも配慮した結果だといいます。



■自分の生活スタイルにマッチする物件を!

賃貸物件はどうしても、「貸す側」のコストや都合が優先されてしまいがちですが、それだけではなく、建築家が入居者の目線で理想の生活を演出しようとしている物件が、真の「デザイナーズ」といえるのかもしれません。

そのデザインに共感できるかどうかは人それぞれ。

生活が潤う予感がする、住むことを想像してワクワクする、そんな「デザイナーズ」物件に巡り合えるといいですね。



文●木下洋子(エフスタイル)


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