国内

ボジョレー・ヌーヴォー 毎年「今年は最高!」の怪

11月17日 23時34分

 今や国民的行事としてすっかり定着した「ボジョレー・ヌーヴォー解禁」のお祭り騒ぎ。近頃ではコンビニなどでも販売が行われ、「流行りモノ好きの金持ちが飲むもの」というイメージはすっかり過去のものとなったが、自分の舌で味の評価まで下せる人はまだまだ珍しいだろう。

 そんな時に頼りになるのがプロのご意見だが、考えてみると、毎年のように盛り上がるこのボジョレー騒動で、「今年のボジョレーはダメ」という評価を見た記憶がない。それどころか毎年のように「今年のボジョレーは最高!」という評価ばかり目にしているような気がする。そこで過去15年のボジョレー評を新聞記事などから調べてみた。

95年「ここ数年で一番出来が良い」
96年「10年に1度の逸品」
97年「1976年以来の品質」
98年「10年に1度の当たり年」
99年「品質は昨年より良い」
00年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
01年「ここ10年で最高」
02年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
03年「100年に1度の出来」「近年にない良い出来」
04年「香りが強く中々の出来栄え」
05年「ここ数年で最高」
06年「昨年同様良い出来栄え」
07年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
08年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」

 やはり本誌記者の記憶は正しかったようだ。「ダメ」どころか「まあまあ」さえない。こうなると、「○○年に1度」という評価が下されない年、近年で言えば04年、07年、08年などが恐らく「まあまあ」「そこそこ」だったのだろう。それにしても

01年「ここ10年で最高」

02年「01年を上回る」

03年「100年に1度」

 の3年間の流れはかなり味わい深い。

 そして気になるのは、いよいよ11月19日に解禁となる今年のボジョレーだが、現地フランスのボジョレーワイン委員会によれば「09年のボジョレー・ヌーヴォーは、「『並外れた年』と言われた03年と05年をも越えるであろう」ということらしい。ここ15年で最高の賛辞は03年の「100年に1度」だが、今年はついに禁断とも言える「03年越え」が登場。

 ワイン業界関係者からは「商品を販売するときに欠点を言わないのと同じで、毎年いいことばかり言うみたい。ただ、今年のヌーボーは、確かに例年と比べると出来はいいみたい。2005年以来かな。今年は特にソペクサ(フランスワイン振興会)もかなり力を入れて、販売促進してるよ」とも語っており、今年のボジョレーは本当にかなり良さそうかも。

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