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X Japanのライブはマグニチュード1.1の地震を起こす

5月05日 19時32分

 5月2・3日に東京ドームで行われたロックバンド「X JAPAN」の2夜連続ライブは、両日とも55000人の観客が酔いしれた。

 激しいX JAPANのライブの中でも、特に名物なのが「Xジャンプ」である。これは曲に合わせて、観客が両手をX字にしてジャンプするというものであるが、観客全員がジャンプするとドーム近隣では、地震が起こると言われている。では、観客が起こす地震の規模はいったいどれくらいのものなのだろうか? 地震の規模はマグニチュードであらわされ、エネルギー(単位:J)から算出される。

 体重60 kgの観客が10 cmジャンプしたとすると、観客一人あたりのエネルギーは(詳細は高校物理の教科書を参照)、

 60 kg×0.1 m×9.8 kg/s^2 = 59 J となる。

 このエネルギーを55000人の観客が一斉にもつとすると全体のエネルギーは、

 59 J×55000人= 約320万J  となる。

 これは、およそマグニチュード1.1の地震のエネルギーに相当する。やはり間違いなく、地震だったのである。実際、1997年のラストライブでは、ドーム近隣で震度3程度(注:マグニチュードと震度は違う指標であるため注意)の地震を観測したそうだ。

 ちなみに同じ条件で、日本人全員が一斉にXジャンプをするとマグニチュード3.4ほどのエネルギーに相当する。

 もちろん、観客の体重は均一ではないし、ジャンプ力も一定ではない。さらに地盤の違いにより震度は変化するため一概には言えない。しかし、人間が協力して本気を出せば、相当なエネルギーを作ることができるということがいえる。

 今回のライブではドーム側が、X JAPANとの誓約書の中に「Xジャンプを誘導しない」という項目を設け、開演前にはドームの警備員が「跳びはねる行為は禁止」とプラカードを掲げるなど自粛を呼びかけていたが、やはり効果はなかったようである。結果的には、なんとか無事にライブは終了し一件落着となった。

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